育児ノイローゼ気味の鳩のお父さん
まだ姉が生きていた頃の話ですが、
私は窓から毎日鳩を見ていました。
その鳩は、うちの庭のキンモクセイに巣を持っていました。
つがいでした。
メスの方が卵を抱えました。
オスの方は、朝から晩まで、餌をとったり、巣をさらに頑丈に暖かくするための材料をくわえては、キンモクセイの中に戻ってゆきました。
ある時は、より暖かい巣にしてほしいと思い立ち、ロンという長毛種の猫の毛を、庭に、鳩の撮りやすい場所に、置いてみました。
早速鳩のお父さんはそれを加えて持って帰りました。巣に使ったのではと思います。
またとある日は、熱心になりすぎている様子の時もありました。
近くに違う野鳥、多分、ツグミかな、、
茶色の鳥で二、三羽です、が近づいてきていて、鳩のお父さん付近をウロウロしました。
すると、普段温厚な鳩のお父さんは、すごいセカセカと地面をつついて、いつもより激しく餌探しと、巣の材料を拾ったりしました。
そして、ツグミを威嚇して追い払っていました。
あの時、私は姉と鳩を見ていましたが、鳩にセリフをつけました。
鳩のお父さん「(ツグミたちに向かって)君たち!子供いるの!?育てたことあるのー!?」
キレ気味で。
姉は大爆笑していました。
鳩のお父さんご苦労様です。本当に朝から晩まで、一生懸命の姿を、毎日見ていましたよ。
その後2匹くらい産まれていました。
ただ、いつも心配なのは、若い鳩は、この世の恐ろしさをわかってなくて、私が近づいても全然逃げないことです。
だから、猫に殺されてしまってます。
そうならないように、危ないんだよ、逃げなくては死んでしまうよ!と、教えるために、私は泣く泣く、鳩の子供がヨチヨチしてたら、怖がらせて追い払っています。
前に一度、鳩が可愛くて、近くに来て逃げないでくれることが嬉しくて、そのままにしていたら、ある日、飼い猫のフィーフィーちゃんが、鳩をくわえていたんです。
小鳩は息絶えていました。
鳩には鳩の苦労があるなと思いました。
うちに住んでるのは山鳩で、昔の絵画に描かれた平和の鳩のように、とても美しいです。
ありがとうございます!宜しければサポートをお願いします。現在進行中のカウンセリングや勉強で癒された方法や考え方、全てにおいて劣っている私が、好きな事を楽しんだり収益化する挑戦。うまく行った方法や経験談をシェアします。挑戦が続けられ、ほんの少しでも誰かを楽に出来ます様に。