2019年の西武のドラフトについての感想

はじめに:このnoteはあくまで個人の感想であり、選手の将来の予測は本意ではありません。また、アマチュアの情報も一部雑誌や動画、twitterなどで少し収集した程度であります。ですからこのnoteの一部をスクショで撮って、数年後に「外れてるぞ無能!」「全然書いてあることと違うじゃねーか!」「ニョラザゾ男!」などと誹謗中傷する悪逆非道な真似は決してやめて頂きたい所存であります。

とまあ、前置きはこの辺にしてドラフトを振り返っていきましょう。

西武2019年ドラフト
1位 佐々木 朗希×→宮川 哲
2位 浜屋 将太
3位 松岡 洸希
4位 川野 涼太
5位 柘植 世那
6位 井上 広輝
7位 上間 永遠
8位 岸 潤一郎
育成1位 出井 敏博

ドラフト1位 佐々木 朗希(大船渡高)→×

獲得できずとも夢を見られる投手

 私が彼の名前を初めて聞いたのは前年の夏、俗にいう今井世代(←ここ重要)の好投手たちが甲子園を賑わせた余韻が冷めやらぬ17年の夏の予選時の頃でした。

 岩手の公立に1年生ながら140後半を投げる投手がいるとの話で、当時それを聞いた私は期待半分、怪我や伸び悩みの不安半分といったような感情でした。

 そして暫く間隔があき、18年の冬~19年の春ごろまた名前を聞くようになりました。(無論、空白期間の間も彼についてある程度は耳にしていたが)この頃になると既に彼の名前は高校史上最速の163km/hを出したこともあって、全国に知れ渡っており、僕も彼を高校レベルの好投手ではなく、10年に1人の逸材のような位置づけで認識するようになりました。

 そして月日が経ち、ドラフトの前日である10月16日、西武ライオンズは佐々木の指名を公言しました。

 最速163km/h、平均152km/hの高校生投手が現れた!しかもその投手が贔屓にやって来るかも知れない!

 これ程に心が躍ることがありますでしょうか。西武が佐々木の指名を決めた当時の私は無理に賢しらに振舞って、佐々木を指名すべきでない理由などをうだうだと書き連ねていましたが、全く以てアホであります。アホと言うべき他ない態度であります。しかし、そんなアホも当日になって事の重大さに気づいたのか、翌朝から佐々木の指名で頭がいっぱいで上の空と言って差し支えないような状態だったため、ゼミでの発表などボロボロでありました。 

 そのあとの結果は周知の通りである。佐々木の交渉権はロッテが獲得しました。しかし、悔いはありません。私は西武の佐々木指名に十分すぎるほどの夢を見せてもらいました。佐々木投手にはこれからロッテファンだけでなく、他球団のファンや世界中のファンにも夢を見せてくれる投手になってくれることを願うばかりであります。

ドラフト1位 宮川 哲(東芝)→○

こういうのでいいんだよこういうので

 ドラフト1位ですよ、ドラフト1位!なのに持ち味が独特のフォームが~とか球速以上にキレのある~だとか、舐めとんのか?と、そんな球速出ないことに対する免罪符を提げた投手なんて真っ平ごめんなんですよ、はっきり言って。

 そういう点で言えば、今回の宮川投手は良いですよね。最速154km/hでアベレージも上々、球種も豊富で奪三振能力も高い。更に先発も全くできないわけではないという。未だ、外国人の補強が確定していない現状で明言するのは難しいですが、投手3(ニール、中継ぎ2)の場合だと西武のローテはニール、今井、高橋光、松本、十亀あたりまでは確定で残りを本田、多和田、榎田あたりが争うことになりますので、宮川投手はまず先発で試しそうな気がしますね。

 中継ぎに回ったら1年目から活躍しそうな感じはしますよね。どういう経緯で中継ぎに配置されるかにもよると思いますが、40試合前後、防御率3中盤、奪三振率8点台、K/BBが2以上くらいは期待したくなります。ただ彼が中継ぎに回った場合の唯一の懸念は投げたがりだということですね。平井投手も投げたがりで今シーズンは終盤に調子落としてしまいましたし、西武のチームの土壌として登板数の抑制なんて概念が無さそうなので、

平井と宮川が試合で投げたがり、他の有象無象の中継ぎは試合を投げたがり、

なんてことにはなってはいけませんので、ここらへんは豊田新投手コーチに期待ですね。

ドラフト2位 浜屋 将太 (三菱日立パワーシステムズ)

世の中興奮することいっぱいありますけど、一番興奮するのはサウスポーがクロスファイアーで三振奪う時ですよね

 FFの社会人野球に詳しい方がドラフト前、「浜屋2位で獲る球団なんてあるの?」みたいなことをおっしゃってたんで、正直指名された時は少し残念でした...少しね...。 

 ただ色々と情報を整理したら別に悪い指名でもないのかなぁとなりました。

 その理由としてはまず高卒社会人なので年齢が21歳と若いこと。西武だと今井や伊藤翔と同年代の投手になりますね。

 因みに16年の夏大会では樟南高校に所属していた彼を鹿児島大会決勝(エンドレスでその年の地方大会のDVDのCMが流れてた)と甲子園で見ました。確か左の好投手畠中投手と二枚看板だった記憶です。今シーズンも先発、中継ぎ両方で投げ、K/9が9を超え、K/BBが3半ばなのもいい点だと思います。

 また投球を見たところ(1試合ですが)、左投げに甘えた投球というよりは左投げを生かしていると表現したい投球でした。左腕から平均140km/h前後のストレートをコマンド良く投げ、スライダーやチェンジアップも投げていました。

 ただ懸念としては少しスケール不足なのかなと思ったので、全体的に1周りくらい成長してほしいですね。そうすれば左の好投手として西武を先発、中継ぎどちらでも支えられる投手だと思っています。1年目の成績予想は主に2軍でシーズン途中に昇格して、中継ぎとして10~20試合で防御率4点台中盤、奪三振率5~6点台、K/BBが1後半ってところですかね。

ドラフト3位 松岡 洸希 (埼玉武蔵ヒートベアーズ)

最速145km/h(148km/h(149km/h))の林昌勇2世

 西武が今年3人獲得した独立出身選手の中でも一番の高評価での指名となった松岡選手。ただでさえドラフトに詳しくない僕ですが(何も詳しくないだろってツッコミはやめてくださいね)、その中でも独立は全くのノーマークだったのでビックリしました。ただ詳しい人にとってもやや予想外の指名の早さみたいだったそうで、恐らく4位には残ってないからこの順位でとろうという球団の戦略なんでしょうね。

 松岡投手はサイドスローへの転向が今年に入ってからで、BCリーグでの後半戦は成績を向上させK/9は10.73を記録し、短期間で球速が上昇、未だ高卒1年目であることを加味されてこその高評価なんだと考えられます。

 なので1年目は基本的に2軍で2年目以降から1軍に顔を出せるようになって、3年目からは本格的に活躍するのが現在のプランでしょうか。しかしこう良い点を書き連ねると夢が広がりますね、無論欠点もあるのでしょうがそれでも見出しの最速のブレからも分かる通り成長著しい投手です。1年目のキャンプでいきなり150km/mを出しても不思議ではありません。いや、もしかしたら今この瞬間にも出しているかもしれません。

 そして数年後には球速が全然出てないなんてことも...この球団なら...

 頭痛がしてきたのでここらへんでやめておきます。ちなみに林昌勇投手は違法賭博で捕まったそうですが、日本の法律では問題ないらしいので安心ですね。

ドラフト4位 川野 涼太 (九州学院)

松井稼頭央2世(フジテレビ並に2世とってんな)

 今年のドラフトで唯一の高卒野手としての指名となった川野選手。九州学院出身のため甲子園の出場経験はなく、主に甲子園しか見ない僕は恥ずかしながら名前しか存じていませんでした。

 動画もあまり見当たらなかったため、紙面からの情報が主になりますが、高校通算21本、50mは5.9秒(5.9秒とは言ってない)、遠投は105mと走攻守揃った遊撃手でスイッチヒッターと、どことなく現西武2軍監督の松井稼頭央を彷彿とさせます。

 ファームは詳しくないのですが(何が詳しいんだこいつ)、来年はショートのポジションを綱島あたりと分け合う形になるのでしょうか。どこかのポジションへのコンバートもあるかもしれませんが、現状外野やそのほかの内野にコンバートするメリットが見いだせないので恐らくショートだと思ってます。

 何はともあれ松井稼頭央2世の名に恥じぬショートに成長するのか、西武のショートらしくショート(ショート、セカンド、サード、ファースト、両翼)に成長するのか、川野選手の身体能力を考えると非常に楽しみです。

ドラフト5位 柘植 世那 (Honda鈴鹿)

拓殖じゃない柘植だ

 遂に西武が即戦力捕手を指名してくれました。13年以降長らく捕手の指名をせず、ようやくここ数年指名するようになったものの全員が素材型であり、炭谷がFAで移籍したことも相まって、今シーズン上でまともに使える捕手は森と岡田の2人だけという悲惨な現状でした。


 そんな中指名されたこの柘植選手は”機動破壊”で有名な健大高崎出身で15年夏の甲子園にも出場した世代です。(あの世代は柘植や元オリックスの佐藤といい世那って名前の選手多かったですよね) その後は”起用破壊”で有名な現西武平井選手と同じくHonda鈴鹿に所属し、16年シーズンを共に過ごしているはずです。


 恐らくある程度即戦力であることは見込んでると思いますが、森と岡田の二人が万全なら無理に上げず、岡田が怪我したら昇格するっていうのが来年の起用法になるんじゃないでしょうか。19年シーズンは1軍で捕手を務めた選手が森と岡田の二人だけしかいませんから、何とかこの誰も触れない二人だけの国に風穴を開けてほしいですね。

ドラフト6位 井上 広輝(日大三高)

(本人にとっては)ショックだろうな…

 まさか6位でこのレベルの投手がとれるとはって感じですね。井上投手を最後に見たのは昨年の夏の甲子園だったのですが、その時点で既に140後半バンバン投げてたんで、てっきり今年のドラフトでは上位指名かなと思ってたんですが、怪我もあってこの順位までずれ込んだんですね。現在最速は152キロとこの順位なら怪我のリスクを補って余りあるいい指名だと思います。

 西武の育成力が心配ではありますが、順調に育って3年目か4年目にはローテーションの一角になって欲しいですね。まかり間違っても西武の投手育成で球速が出ないアンパンマン状態になるのだけは避けてほしいです。

てか顔が濡れて力が出なくなるくらい繊細なものを気軽に他人に分け与えるのは危機感ないですよね。
 
 ちなみに西武の下位指名がローテ入りした直近の例が本田圭佑なんですよね。これなにか分かりますか?伸びしろですねえ

 更にちなむと西武の下位指名で1軍野手としてプレーしている直近の例分かりますか?岡田選手です。熊代選手ではありません。

ドラフト7位 上間 永遠(徳島インディゴソックス)

僕が言いたいのは永遠 

 今ドラフト2人目の独立出身&高卒1年目の投手。1年目ながら最優秀防御率に輝き、最速も148キロと優秀なんですが、先ほどの井上投手と同じく肘の怪我をしているのがやや不安な点。

 正直何も分からないので語れることも無いんですが、上間って書いてうえまって読むんですね、じょうまって読みたくなるのは僕だけですかね...いいえ、誰でも... B~C~じゃなくて四国ILの徳島インディゴソックス出身です。

ドラフト8位 岸 潤一郎(徳島インディゴソックス)

消えた(消えてない)天才(消えた)

 12球団最後の本指名で会場が一気に湧いたサプライズ指名でしたね。僕も見てて声出ました。岸選手の略歴はこれを見てる皆さんには改めて紹介する必要はないと思いますので省略させていただきますが、こんなに紆余曲折してプロ入りするとは高校時代のプレーを見てた時は思いもしませんでしたね。正直、大学で野球やめた時にこれは厳しいなって思ってました。いやあ素晴らしいの一言です。

 戦力的な話をしますと独立では身体能力を生かして外野手としてプレーして盗塁王になってるんですね。タイプ的には辻監督の好みだと思うんですが、1年目から1軍で出場機会が多いのは逆に選手生命を縮めそうなので、少し2軍で育成してほしいですね。

 何はともあれ岸選手の活躍が楽しみです。個人的には楽天の岸投手(東北学院大→プロ入り)との同姓対決なんか面白そうだなと思います。岸選手の甲子園最終打席で大阪桐蔭(浅村選手など名だたる名選手を輩出)から放ったホームランみたいにかっ飛ばしてほしいです。

 1つ注意してほしいのは西武は何故か代々天才が消えるので(今年は秋山が消えそう)、それだけには注意してほしいですね。

育成ドラフト1位 出井 敏博(神奈川大)

私はこの選手について真に驚くべき解説を書き上げたが、ここに記すには余白が狭すぎる。

終わり!

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