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ルナフレアはなぜアルスを愛したのか?
なぜルナフレアにとってアルスは宝なのだろう?
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カーメン騎士としての務め、父親の死を無駄にしたくない。世界の運命がかかっているから、、
だからアルスを愛しているの?というのでは、それは愛とは言えないような気がする。アルス自身を愛しているわけではない。
しかし漫画ではアルス自身を自分の本当の子のように愛しているように見える。
タルキン曰く
いつしか、、本当の孫のように、、
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長年アルスの教育係として過ごすうちに、そのような想いに至るのも無理はない。ルナフレアも同様だろう。
しかしそれよりも前に、ルナフレアがアルスを宝と呼ぶほどに愛するに至る決定的な場面が1話にあると思う。
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赤子のアルスを救出し、命からがら魔王軍の追っ手から逃げるルナフレア達だったが、砂漠で遭難してしまうという絶体絶命の中、
ごめんなさいもう歩けません。ルナフレアは心の中で叫ぶ。
しかし、もうダメかもしれないというときに赤子のアルスは顔色ひとつ変えなかった。
それがルナフレアを救ったのだろう。
この子はやはり普通ではない特別な存在。
こんなところでアルスを死なせてしまうというルナフレアの罪悪感からアルスは顔色ひとつ変えないことで彼女を救った。つまりルナフレアはアルスから『許された』のだ。それがルナフレアがアルスを愛した最大の理由ではないだろうか?
父やタルキンには心の中で謝り続けているが、なぜかアルスに謝ってはいない。それはアルスにルナフレアは許されていることを表しているのだろう。
この描写は
勇者を『力』だけではなく、人の『心』を救う特別な存在として描いたことに成功していると思う。スペックだけ高ければ勇者とは呼べないのだ。
もしかしたらルナフレアが砂漠で死にそうなときに、赤子のアルスが笑うという描写も入れるともっと分かりやすくて良かったかもしれない。
グノン戦の時にみんなの前で笑ったように。
こういった描写に戦闘能力だけではない勇者たらしめる何かがあるわけで
アルスがなぜ勇者なのか?
勇者とは?
勇者というすごく抽象的で難しい存在を表現する時に、やはりルナフレアは最大のキーパーソンだと思いました。
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