ブラインドドールのオリジナルヘッドを作る!
最近流行のブラインドドール。
ブラインドドールはパーツを分解したり布服の着せ替えをしたりのミキシングで自分だけのドールを作ることが出来るのですが、さらにメーカーによってはブランクヘッド(何も描かれていないヘッド)を別売やオプションで付けてくれることがあります。
ただ、何も描いていないということはつまり自分でメイクやカスタムをしなければならないため、実は持て余し気味にもなりがちなアイテムでもあります。
フェイスパーツの作成は初めてでハードルが高そうと思っていたのですが、ちょうどNAGIシリーズのブランクヘッドがあったのでフェイスの作成に挑戦してみました。
使ったもの
・塗料
アイラインを書くために使うプラモ用塗料です。
やってみた結果としては、ガンダムカラーやタミヤ製塗料よりも、多少値は張りますがシタデルかファレホのものが絶対オススメです。
シタデルはヨドバシカメラやジョイフルホンダに売っていますし、ファレホはボークス専売ですがネット通販でも売られています。
シタデルの場合、しっかりと色の乗る「ベースカラー」を使うのがオススメです。「レイヤー」や「コントラスト」などは重ね塗り用の塗料なので、それ単体で使うと色が薄くなります。
・面相筆
アイラインを書くための筆。
恒常的に使うのでなければなんでも良いのですが、筆先はできるだけ細いものを選びましょう。
・ウェザリングマスター
フェイスに化粧をするためのマテリアル。
美少女プラモデルやぬいのメイク用で有名なタミヤのウェザリングマスターHを使いました。
フェイスメイク用ですとラスキウスのものもあるのですが1個1000円以上するので、コスパを考えるとやはりタミヤ製がベターかなと思います。
・100均アイデカール
Seriaで売っているドール用水転写デカールです。
市販のアイデカールは1/12美少女プラモデル用のものがもっぱらで、これらはデフォルメされたブラインドドールには合わないのですが、100均デカールは最初からドール用を想定されているためサイズ感がピッタリです。
NAGIシリーズのヘッドはアイホールがあるため、使うのは眉と口のみです。
・Mr.スーパースムースクリアーつや消し
ヘッドパーツをつや消しにするコート剤。
メイクの下地作りとデカール・塗料・ウェザリングカラーの定着に使います。
つや消しコートはたくさん種類がありますが、スーパースムースクリアが絶対にオススメです。
スーパースムースクリアは吹いた後の質感がねんどろいどのフェイスパーツなどとほぼ同じになるので、デフォルトで入っているものとの違和感がかなり薄くなります。
・ピンセット
デカールの貼り付け、微調整に使います。
アイデカールは絶対細かく調整したくなると思いますので、そういうときは指ではなくピンセットを使ってデカールをゆっくり動かしましょう。
(なくてもいいがあると便利なもの)
・デザインナイフ
デカールの切り取りやアイラインの調整に使います。
無ければハサミや爪楊枝で代用していいと思います。
・デカール用接着剤
マークセッターという名前で模型用品コーナーに売られている接着剤。
デカールをヘッドパーツにフィットさせ定着を良くする効果がありますが、使いすぎると破れやすくなるので取り扱いには気をつけましょう。
・メラミンスポンジ
激落ちくん。擦るだけでウェザリングマスターを簡単に落とせます。
下準備&デカールを貼る
最初はデカールを貼る……のですが、デカールの定着を良くするために一応中性洗剤でブランクヘッドを洗い、乾かします。
水気が無くなったことが確認できたらデカールを貼ります。
NAGIシリーズのブランクヘッドはデフォルトではツヤのあるつるつるしたものですが、すでに艶消しになっているようなものはここで一旦ツヤありコート剤を吹くとデカールが貼りやすくなります。
デカールは貼りたい部分を切り取って水につけ、少し待ってデカールが台紙から動くようになったら、ピンセットを使ってフェイスに貼り付けて位置を微調整します。
位置が決まったら綿棒で水気をやさしくゆっくり押し出し、デカールを密着させます。
この際、デカール用接着剤(マークセッター)を使うとより定着が確実になります。
剥がれや破れに繋がるため、デカールは完全に乾いて定着するまで絶対に触らないようにしましょう。
こちらは100均デカールを使って貼ってみました。
絆創膏は市販の30MS用デカールを使っています。
コート剤を吹く
デカールが完全に乾いたらコート剤を吹きます。
デカールを定着させ、メイクの下地にするためつや消しコートを吹いてください。
スプレーをよく振ったらヘッドに吹き付けます。
この段階では丁寧に吹く必要はなく、薄く全体にコート剤が吹き付けられたらOKです。
気泡が入ったりデカールが溶けてきたりする恐れがあるので、吹きすぎには注意してください。
コート剤の吹き付けは必ず屋外でやってください。また、雨の日や湿気の多い日は避けた方が良いです。
コート剤を吹けたら吹いた面に触らず、乾燥させてください。
アイラインを描く
最大の難所です。
面相筆に塗料を乗せてアイラインを描きます。
ひと通り描いたら、塗料がある程度固まるのを待ってから(シタデルなら5分程度)デザインナイフや爪楊枝でやさしく削って形を整えていきます。
塗料にシタデルやファレホを使うのをオススメするのは、塗料が削りやすく、この修正作業がガイアカラーやガンダムカラーよりずっと楽だからです。
それでも綺麗に仕上げるのは本当に難しい……
作例ではファレホのフルレッドとシタデルのメフィストンレッドを使っています。
体感的には、シタデルの方が乾くのが早く削りやすい印象がありました。
チークを入れる
アイライン描きに満足したらウェザリングマスターHのピンクでチークを入れます。
付属のスポンジを使って、頬の部分にうっすらと入れていきましょう。
失敗したら、湿らせた激落ちくん(メラミンスポンジ)で擦ると落ちます。
・仕上げのコート剤
ここまで出来たら、メイクの定着のためにもう一度スムースクリアーを吹いて完成です!
というわけで完成したヘッドにミキシング+100均コスチュームを着用したものになります。
初めてだったのでちゃんと似合うか不安だったのですが、結構違和感ない感じにできて良かったです!
ちょっと不良っぽいのが良い感じだと思います。
アイラインのメイクが一番難しいところだと思いますが、個性の出しどころでもあるので、ブランクヘッドを持て余している人は是非チャレンジしてみてください!