【ラ・リーガ】バルセロナ、不安と楽しみが入り交じりつつも快勝‼️
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
前回の記事が1,000人以上に読まれ、何で?!と思うと同時に嬉しくなってしまいました。
これに満足することなく、驕ることなくマイペースでいきたいと思います。
さて、今回はバルセロナ対ビジャレアル戦を観戦しましたのでレビューを書いてみたいと思います。
ちなみにスタメンは以下の通り。
Twitterでも少し書いたのですが、今は怪我で離脱中のペドリも含めると、中盤に才能豊かな選手がひしめいています(ペドリ、ガビ、ニコ、デヨンク)が、3-2-4-1というかなり大胆な回答をシャビは打ち出しました。
・中盤の才能達全員に機会を与えるシャビ
通常、バルサが使用する4-3-3でいくとセントラルMFの席はふたつ。
上記の4人に加え、コウチーニョ等も中盤にカウントするとあぶれるタレントが多くなります。
しかも、セントラルMF向けの選手ばかりで皆監督なら使いたくなってしまうような煌びやかな選手ばかり。
ただ、彼らに機会を与えないとチームに不協和音が出かねない…そういう難しさを、バルサは持っていました。
ただ、スカッドのアンバランスさを逆手に取って『全員使う』という大胆な回答を打ち出しました。
しかも、これが前半途中までは70%台のボール支配率を生み出すほどの、恐ろしい威力を誇っていました。
何故かというと、ブスケツは中盤の底に固定で据えつつ、残りの中盤3人で目まぐるしいポジションチェンジを行わせることでマークを絞らせなかったのです。
元々中盤の仕事内容は完璧に把握しているガビ、ニコ、デヨンクですから、誰かがブスケツの隣に下がれば、入れ替わりに前線へ飛び出す、といった形が完璧に出来ていました。
懸念の守備面も、ビジャレアルが規則正しい4-2-2-2だったことで台形の形をした中盤とジャストフィットし、マンマーク気味に捕まえて、被カウンター時の予防的守備を同時に行っていました。
ただそれも前半途中まで。
3バックの弱点であるサイド深くの攻略が始まると、徐々に押し込まれる場面が目立つようになりました。
・守備陣のタレントが居ない!ミンゲサに左SBをやらせる緊急事態
バルサの3バックは変則で、左の幅を取る役目のアルバが守備時は左SBに入り、右CBのE・ガルシアが右SBにスライドして4バックになる、いわゆる可変システムです。
元々安定感に乏しいE・ガルシアがビジャレアルのタレント達から集中的に狙われ、前半途中まではぐんぐん勝負していた、右WGのアブデまでも下がって助けにいかないといけない、いわゆる炎上状態に。
実際、この試合でも相手FWのダンジュマにプレゼントパスをするなど、不安定さは見えていましたが…正にそこを狙われました。
可変システムの弱点は、変形するまでの時間が掛かると守備の穴を狙われやすくなる、というものがあります。
アルバが左WGから左SBまでこなす、かなり偏重的なシステムでしたから、ある種当然の破綻でした。
対策としてはプレスバックをより強度を上げて掛けるか、4バックに戻す、若しくはそもそもE・ガルシアを使わない、というものがありますが、タレントはある選手ですし使わない選択肢はないと思われますから、プレスバックをより強度を上げる形にするのが予想されます。
それによって、今いるタレントを活かしつつスカッドの歪さを覆い隠すことにも繋がります。
試合自体はデヨンク、デパイ、コウチーニョ(PK)の得点で、3対1で快勝するのですが、問題が更に顕在化される場面もありました。
それは、左のアルバ負傷という緊急事態でした。
左SBの控えが居らず、本職は右SBのミンゲサに無理やりやらせるという応急処置…サッカーゲームでの交代を見ているようで、如何にバルサのスカッドが歪なのか、個人に依存しているかがよく分かる1場面でした。
このふたつの事象から、中盤の世代交代は進みつつあるものの、最終ラインは質、量ともにかなり心許ないものだと言うことがよく分かります。
勿論、前線も右WGが日替わり状態というのはありますが、イリアスやアブデ達が堂々とプレーしており、アブデはデヨンクの得点の起点にもなっていたので、ここはまだタレントが生まれる可能性はあります。
しかし、最終ラインについてはストライカー獲得と同等かそれ以上の優先順位をつけて動くべきミッションになると、私個人的には思っています。
・おわりに
色々書きましたが、シャビがメッシのようなスーパースターが居なくなった後のバルサで創意工夫をしていることはよく分かりますし、効果があった面もあります。
ですが、最終ラインの脆弱さやプレスによる即時奪回の強化、得点機会創出のバリエーション増、と仕事はまだまだ山積みです。
ここからシャビがどう工夫して解決策を打ち出してくるか、心配な反面、楽しみになってしまう、そんな試合でした✨
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