自分のこと

自分のこと客観視するといいと聞くけど、私の場合は逆。いつも客観視ばかりしてきた。

 私の得意なことはバランスを取ることだと思う。
思う、というのは知らず知らずに勝手にやってきた事だから自覚がなかったのだ。
最近になってようやくそれに気づいた。
自分をコントロールするのに長けている。
ちょっとハメを外したなぁ、と思ったらさりげなく修正し、AさんとBさんの間を取った事をさも自分の意見のように言える。やんちゃに気まぐれに振る舞うけれど、仕事はきっちりやる。自分の事に他人に時間を取らせない。
対人関係では常に相手の立場に立って物事を考えてしまう。自分の話す言葉さえ。
 当然周りとの摩擦は少ない。
AさんにもBさんにも好かれる。

ずーっと悩んできた。本当の自分はどこにいるんだ?
わたしの望みはなんなんだ?
私がやりたい事はなんなんだ?

ない。熱い思いは一つもない。エネルギーもない。
ならばそんな大それた事じゃなくてもいいから今興味のある事はなぁに?

と問いかけてみたら、やりたい事は全部一人で黙々とやるものばかりだった。

 やりだすと自分で熱中してるという感覚はないけど、寝ても覚めてもその事を考えて、一日中没頭出来たりする。
そんな自分がなぜか私は小さい頃から恥ずかしかった。こんなにはまってる姿を人に見られたくなかった。知られたくなかった。なぜだろう?
他人から見たイメージと本当の自分が違って、それを知られるのが怖かったのか。
多分そうだ。鈍感と人に思われている方が楽だったんだ。
 でもそれも勝手な思い込みなのかも知れないけど。

 不器用な人に憧れた。
思わず自分の感情ぶつけちゃう人を尊敬した。わがままで気分屋な人ってすごいと思ってた。もちろん嫌な面も知っているけれど、咄嗟に自分をコントロールせずに出せる人なんているんだ!と感動さえした。
 昔読んだ漫画の中に自分に該当するキャラは一人も見当たらなかった。

40歳を過ぎた今、私の本質は変わらないけれど、以前より自分をそのまま認められるようにはなってきた。

心の中のモヤモヤをここに出していこうと思う。 

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