祈る

3月11日14時46分。職場で黙祷した。

わたしの目の前にいた男性のお客さんも放送を聞いて、自然に、当たり前のように、立ち止まって、目を閉じていて。

なんだかその姿を見て、すごいなと思った。

わたしが言うのもおかしいけど
ありがとうございますって思った。

その姿を見せてくれたことに
ありがとうございますなのかな。
その姿を見て、あぁ人ってすてきだなと思った。

祈ったり、人のことを想う気持ちって。
きっとみんなの中にふつうにあって。
自分で気づかないときでも
祈ったり、人のことを想っているんだろうな。

そのまた逆もたくさんたくさん。

“わたしは一人だ”って“だれもいない”って
すぐ拗ねてこもりがちになるけど
ぜったいそんなことなくて
ぜったいにそんなことなくて
自分で一人になってるだけだ。
きっとなろうと思ってもなれないのかもな。

今日はおじいちゃんのお誕生日。
亡くなってもう20年ぐらい。
おじいちゃんは鍛冶屋さんで、その仕事してる姿をよく見にいってた。
黙々と、火の中に鉄を入れては取り出して、コンコンたたいて。また、火の中に入れて。
その姿を見てるのが大好きだった。

日本酒好きだったおじいちゃんに美味しい日本酒をお供え。残り少なかったから、ちょこっとだけ笑。その姿を見ただんなさんが笑ってた笑笑

あったかい夜。