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2023.9.29-30旅行記(CPフィルタON版

注意

新海作品では一般に聖地巡礼行為が推奨されていません。 一方で、各観光協会様から「観光地」として、各観光協会様が独自にモデルと考えられた場所の紹介をされている箇所がございます。 今回は、上記の観光協会様からの情報提供の趣旨を考慮し、情報提供いただいた場所を巡っております。

参考情報
山田町観光協会様 https://www.yamada-kankou.jp/events/

さんりく旅しるべ様 宮古観光文化交流協会様 https://sanriku-travel.jp/archive/p20230403102119

気仙沼観光推進機構様
https://kesennuma-kanko.jp/suzumenotojiarimitinoeki/

やった人

環さんファン右翼(自称)、カプ厨。
年齢
 芹澤と環さんの間
運転歴 10年くらい 5時間くらいの運転ならよくする
 ヤリスクロス2022年
メンタルとフィジカル ゴリラって言われがち。みんな真似しないで。
動機 環さんの追体験をしたい。
【ここからカプ厨】
推しカプ(芹澤×環さん。当然非公式)の成立を見たい。(幻覚)
【ここまで】


2023年9月29日 5:00 出発

本当の映画に沿っていくと 芹澤はお茶の水→堀切JCT→小菅JCT→ 加平→八潮市→三郷IC→外環→川口JCT→ 東北道→(虚無の空白)→福島県沿岸部という「なんでだよ」「常磐道じゃないのかよ」というルートなわけですが(これは地図を見られた方が皆思うことかと)まあその通りにやるか・・・となるべく近いルートから東北道に入って郡山から沿岸へ向かうことにする。

※結局監督が郡山からロケハンしたためにそうなるのではということが後で判明するわけだが、その舞台挨拶を聞いたのが29日の夜なので、29日朝の私は知るよしもなく、なんでだよ・・・と思いながら東北道に乗るのであった

「芹澤と一緒〜」という浮かれた気持ちで色付き眼鏡をかけていったのだが、5時に首都高を走ると、超低い位置から太陽が真っ直ぐに自分の目をさしてくる。(無論バイザーなど効かない)本当にサングラスかけててよかった、本当によかった・・・と思う。

高速入口の上り坂を上りざまに、ルージュの伝言をかける。「同じだ・・・」と流石に自分の中で盛り上がる。(のちにこんなもんじゃない「同じだ」が何回も訪れることをこの時はまだ知らない)テンションがガンガン上がってきて、ワクワクする気持ちと「マジかよ」という気持ちが半々。この時はまだ元気なので、「なんで東北道なんだよ〜あはは」とか突っ込む余裕があり、郡山くらいまではDVDですずとじをかけつつ楽しく走る。

郡山から福島県沿岸部へ向かう。

このへんは映画的にも特に尺がなく、環さんも寝て、鈴芽ちゃんも寝たという設定になっているので、だんだん運転中に虚無が訪れる。

「なんでこんなことしてるんだろうな」
「現実感がない・・・」
「12時間運転か・・・」(実際(?)は宮古で終わりだが舞台挨拶@盛岡があるため)

隣に美人もいなければ後ろに猫も女の子もおらず、助手席には撮影機材、後部座席にはポータブル電源である。虚無。
本当に芹澤は「ルージュの伝言」から「スゥイート・メモリーズ」までの間頑張ったと思う。彼も「なにやってるんだろうなあ、俺」「現実感ねー」と思ったかもしれないな。
オープンカーは屋根があいているときはトンネルではほぼ何も聞こえない(うるさい)ので、寝ちゃったのかなあ環さんは・・・

【ここからカプ厨】
芹環的にはまだここでは何もありようがないというか、
「この人寝ちゃったんですけど」「意味わかんねえなあ」「あとどんくらいかな」「事故んねえかなあ」「走ったことない道をこれからまだ走るのかー・・・」
という、海のものとも山のものともわからない不機嫌な一家を乗せて、ただただ草太くんが心配、という、まだ何も始まるどころではない状況かと思う。
(ちょっと綺麗な人だなぐらいは思ったかもしれないが、基本的にはそれどころではない、気がする)
また、「なんか重い話聞いちゃったな〜」くらいの感想は持ったかもしれないが、この時点ではほとんど気に留めていないのではないだろうか。(これから先が不安すぎてそれどころではない)
【ここまで】

個人的な事情により、被災地としての福島県沿岸部には思い入れがあるため感想は(旅行記の範疇を外れるため)割愛。
本当にトラックとよくすれ違い、しばしば工事中で片側通行になる。コンビニの都心ならOLさん向けのチョコラBBとか置いてあるところがぜんぶエナジードリンクだったので、工事の方や長距離運転の方が多いのだなあと思った。


ここから気仙沼に向かっていく。「全然近くないがね橋」にさしかかるが、ここで「夢の中へ」がかかると絶対歌わざるを得ないなと思う。なぜならすでにほとんど休憩なしで6時間が経過しており、相当疲れてきていてヤケクソだからである。
ちなみに「全然近くないがね橋」(40km 35分)は本当に全然近くなかった。

2023年9月29日 11:30 道の駅大谷海岸

言うまでもなく「見たまま」なのでとても感動する。

ここで映画を見ながら、なんで「三陸道」っていう緑看板なところ走っておるのに一般道に降りて道の駅大谷海岸にいくのだ?画の都合か?と思っていた疑問が解消される。
三陸沿岸道路にはいわゆるSA,PAはない。パーキングがあってもトイレがなく、その代わりにIC降りたすぐ近くに道の駅がある。「本線を通り過ぎるだけではなく、周辺地域に立ち寄り、被災地の活性化につなげてもらいたいため」とのこと(なお三陸道はほぼ無料区間)。なので、三陸道を走って休憩しようとすると、一旦インターで降りて地域の道の駅に行くことになる。実際走るとわかることがあるなあ、と思う。

では
「いただきまーす」

「はい?」

ちっちゃな水族

「なしてあげなこと、言ってしまったっちゃろう」

※コミカライズ

ソフトクリームとコーヒー、同じお店で売っていた

大谷海岸小ネタ集

さすがリアタイというべきかすずとじファンの方がたくさんいらして、一様に海鮮ラーメンとソフトクリームを食べていらっしゃる。
ちっちゃな水族館の写真を撮るのに順番待ちで、その間にソフトクリームがぼたぼた溶けてきており「こんな再現はいらん」と思う。
すずとじファンと見られるみなさんとてもマナーがよく、あ、この方そうだなと思ってもお互い話をするわけでもなく、撮影ポイントのどこかに居座るわけでもなく自分の分を撮ったらぺこ、と会釈して譲り合う。これはこの後いったところ全てで同じだった。
女性用のパウダールームがものすごく広く豪華で居心地がよく「環さん、狭いトイレで着替えたのかなあ・・・」と心配していた私、安心する(男性用は当然わからないが配置図から察するに普通のトイレではないだろうか。まあ芹澤は拭くだけですからね(酷い))。
コミカライズ版環さんの席が空いており、やったー!と近づくと「予約席」のプレートがあり「負けた・・・」と思う。予約する発想はなかった・・・

2023年9月29日 12:30 大谷海岸〜山田町

大谷海岸で楽しさがピークに達し、炭水化物を摂取した影響から一気にがっくりくる。仮眠とモンエナ摂取。

実際やる前には「腰にくるだろうなあ」と思っていたが実際に来ているのは肩と背中。肩と背中がバキバキになっている。なので福島の丘で芹澤が腰を伸ばすのではなく肩を伸ばすストレッチの芝居は正解・・・と思う。
(帰って確認したところ、監督の絵コンテ時点から「背伸び、そのままストレッチ!」になっていた。 原画は多分植野千世子さん)

三陸道を走っているとき、黄色い蝶がたくさん飛んでいて嬉しい(フラグ)。

2023年9月29日 14:00 山田町〜電波塔の扉

山田町観光協会HP記載の防潮堤から宮古市の扉まで約20分。ここでも工事中のため片側通行しながら走行。
海が防潮堤のすぐ横にあるはずなのだが、壁に囲まれていて見えず、海のそばを走っているという感覚に乏しい。この後、ススキの揺れる川沿いなどを走り、「自転車の2人」をBGMにしながら「あの扉」へ到着。

2023年9月29日 14:30 宮古市 電波塔の扉

まだ電波塔に月は見えないが、黄色い蝶が2匹いた。

「わああああ!」とかなり盛り上がる。
しかし、黄色い蝶自体はここだけではなく道中随所で見ていた。ひょっとしたら監督も道中に見てそれを取り入れたのかもしれない。

2023年9月29日 14:30 宮古市の扉〜盛岡

さて映画どおりならここでいったん終着となるが、私はここから盛岡まで1時間30分ほど走って監督の舞台挨拶付上映に向かわなければならない。結構時間が押している(あと仮眠したい)ため、せっかくたどり着いた扉だが「ついた・・・」という感慨はない。
この時点で相当運転しているため感覚がバグっており、1時間30分先というのが新宿くらいの感覚になっており、「すぐ着く」という感覚と、実際に1時間30分走る自分の体のギャップに戸惑う。あれ、すぐ着くはずなのになんでまだつかないのであろう・・・

盛岡までは途中工事もありつつ(フラグ)基本的には三陸道を走っていくだけなので楽(フラグ)。盛岡は都会だった。吉祥寺くらい人いるし人が車道をバンバン横切ったり歩いたりしており、いままで人のいない道をぶっとばしているので怖く感じる。すずめちゃんの食べたパンを食べて仮眠。ピーナッツクリームサンドは、疲労困憊な体でもやさしく食べやすいふわふわパンだった。

2023年9月29日 17:40 舞台挨拶付上映

映画中寝るのでは・・・という危惧があったが、フォーラム盛岡さんの音響がすばらしく寝るどころではなかった。
監督の舞台挨拶がオンラインです、と発表されたとき、一般のファンの方はああ、残念・・・という雰囲気だったが、オタク層は「よっしゃ」という雰囲気になっていたのが面白かった。おそらくみなさん、オンラインの方が現地情報量が多いというのが宮崎〜からのレポでわかっているためかと思う。
あらゆる音声情報がほぼ完璧にメモされ(SNSへの投稿を禁止されていなければ)レポに上がり皆に共有される「生の」舞台挨拶よりも、メモを取りようがない視覚情報メーンのオンライン舞台挨拶の方が却って「生の」参加者限定の体験になっている転倒が面白いなと思う。

前半はロケハン中の写真、ここが色々なシーン(鈴芽の家・防潮堤・芹澤カーが落ちる土手・「自転車の2人」の道・福島の丘など)のモデルで・・・、という話と監督の思い出話。ここで「郡山で待ち合わせてロケハンしたんですけど〜」という言葉があり、朝からの疑問が氷解する。なるほどーーー!!!!!

そしておそらく本当に最後の舞台挨拶となる、東北の最後の質問が本当に、最後の質問がこれでよかったなあ・・・と思う素晴らしい質問だった。

(質問者の方)クライマックスで鈴芽が常世に入っていく時、街全体が燃えている。私自身は岩手でも山の方の出身で、実際に津波にあったわけではないが、やはり「津波で被災した街」でイメージするのが、瓦礫が積み重なった状態だと思う。確かに山田町や気仙沼など、大火事になったところもあるが、鈴芽の入っていく故郷の街として(宮古がモデルと今日見せていただいたが)火災もイメージに取り入れたのは何か理由があるのか。
(監督)鈴芽の家のモデルは、今日ご覧いただいたとおり宮古市のあたりではあるが、特定のどこかというよりは、東日本大震災という全体の現象を抽象化したような街にしたいと思った。特定のどこか、をモデルにするわけじゃないような描き方をしたいと。
あの時に起きたことは、津波も起きたけれど、その後火事で街中が燃えたということも大きなショックだった。そのことを映画の中から外してしまうと、311の映画ではなくなってしまうかと思い、そういう描写を入れた。
もう一つ、ミミズが弾けるときに、水になって虹色の雨が降る。その時に、今まで禍々しく表現されていたその水の雨が、その火を消していくんだ、という描写を入れたいと思った。

なお、私は「椿芽さんと環さんはどんな姉妹だったのですか?」と聞こうと思っていた。この最後の質問を聞き、ああ、自分当てられなくてよかった・・・と心底思った。それはこっち(二次創作)で勝手にします・・・。

2023年9月29日 21:00 盛岡〜宮古

あとは来た道を戻る わけではなかった。
21時から6時まで、三陸道の一部区間が工事通行止めだった・・・(フラグ回収)
ナビも工事情報を反映しておらず、泣きながら地元の方の車が走る道に混じって走るが、ナビは何度も三陸道に戻そうとしてくるし、道に鹿はいるし(飛び出してくるわけでもなく道の真ん中にただじっと座っている)、外気が放射冷却で寒いのでトンネルに入ると温度差で結露して一面視界が白くなるし(渾身の「嘘でしょ〜!?」が出た)、とても大変だった。とてもとても大変だった・・・途中、コンビニで呆然と空を見上げたりした。

2023年9月29日 夜 電波塔の扉

満月の下の扉
空が月で明るすぎて、星が見えない

空気が青い、というのが到着したときの印象だった。
月が明るすぎて、昼間ほどではないが、空の青さが空気に滲んでいる。そして、月明かりから落ちる影のグレー。
空が昼のようではないのに、青い。明るくて、星が見えない。
そんな空の下に扉があって、虫の音がして、すごく幻想的で、ああ・・・と思う。
街中の満月とは全然違う。

そして、

寒い(14度)。
昼間との寒暖差によるギャップで余計に寒い。
環さんの格好をしてみよう!と思い、タンクトップとカーディガンを来て佇んでみたのだが、寒すぎて5分でパーカーを着る。芹澤・・・車から上着取ってきたほうがよかったんじゃないかい?それとも上着は事故のはずみでどっかいったのかい?
寒くて歩き回るが、さっきすごい道中だったこともあり、おなかもいたくなってきたし、さくっと投宿。

2023年9月30日 4時30分〜5時30分 電波塔の扉

夜の底が白くなる
防潮堤から昇ろうとする朝日
2023年9月30日4時52分

着いたら1人だった。
2023年9月30日、早朝に、電波塔の扉の横で見る空が、マジックアワーの空が、世界で一人しか見ていないこの光景が、ほんとうにそのままだった。
朝露の草を踏んで走ってくる環さんが見えた。
カーディガンを持って歩いてくる芹澤が見えた。
本当にいる、と思った。
どおーん、と低く何かが何かにぶつかる音がして、なんだろうと思って気づく、
防潮堤に波が当たっている音だ。
今まで、海が見えないところで波の音だけするということなんてなかったから、今までずっと聴こえていたのに、気づかなかった。
壁に阻まれて全く見えないけれど、このすぐ横に、海があるんだ。

と胸がいっぱいになるほど奇跡的な光景。一生忘れないと思う。
夜には十数人いらっしゃったので、まさか着いたら誰もいないとは思わず、呆然と佇む。(日の出の時間になったら数人いらっしゃいました)
発表されてから親の顔より見たデジパック書き下ろしビジュアル、本当にそのままだった。
なんなら、いまのこの光景をなんらかの形で見て描かれたのではと思った・・・

【ここからカプ厨】
実際、あの夜に何があったんだろう、何を話したんだろう・・・と事前には色々考えていたのだが、夜までは疲れすぎていてそれどころではなかった。しかしこの朝焼けを見て、初めてロマンチックというかエモーショナルな気分になる。
それまでは物理的なツッコミ(寒いとか上着はどうした)を思っていたのだが、誰もいないし、向こうから走ってくるのが見える(※幻覚)し、誰もいない、私ですらも見届けなかった夜に、朝焼けに、あの2人は何かを話したんだろうということが信じられる空だった。
あの時間、あの薄明の中で、真っ直ぐに走って行った背中の美しさ、 少しずつ明るくなっていく世界に、端から朝になっていく光に、白いタンクトップと、揺れる小さい頭は、踏みしめたくさはらから朝露が散るのに合わせて輝いていたはずです、見たから。・・・確かに写ってたんだ。環さん・・・・・・まるで、天使みたいに笑って・・・・・・
【ここまで】

なお、感動して佇んでいる間に、靴も靴下も朝露でべしゃべしゃに濡れる。まず草原で朝を迎えたり佇んだりすることがないので、朝露の存在を想定もしていなかった。なお、この時点でも結構寒い(13度)ため我に帰るととても冷たくて半泣きになる。体感温度は日の出とともに上昇し、過ごしやすくなるが、興奮して体温が上がっただけの可能性もある。

防潮堤にあたる波の音は、本当にびっくりした。そして本編の鈴芽実家到着〜扉inまで、かすかに波の音が入っているのに、旅の後におかえり上映を見に行ってはじめて気がついた。ずっと聴いていたのに気づかなかった。「海のそばが実家のモデルだ」ということが、わかっているようでわかっていなかった。それは「海が見えない(壁=防潮堤で見えない)ところで波の音がする」という経験がなかったためだが、海外で、地震で物が倒れた鈴芽の部屋を草太が片付けるときに(地震で物が倒れた経験がないため、鈴芽が片付けられない子だと思って)くすくす笑いが起きるのと全く同じだ、と思った。※実際に私が聴いた音はざざーん、という打ち寄せる音ではなくもっと、どうーんという低音でしたが・・・

日が昇る最中ふと振り返ると、月が山に沈むところだった。満月にしかあかない扉をしめる朝日の中に月が沈む・・・エモ・・・と思ううちに他の方がいらしたので撤収。

2023年9月30日5時19分 電波塔の扉〜織笠駅

資料用ノーカット版はこちら(最後切り返しがど下手くそですみません。狭いのです・・・)


そういえば君、お金は返してもらえたと?

しょうがない子やねえ

一緒に帰ればいいのに・・・

織笠駅は被災してすこし高台に作ってあるのですが、高台のふもとにローソンがあり、絶対ここでなんか買ったな・・・と思う。
6時のチャイムの鐘を聴きながら車でパンを食べる。

【ここからカプ厨】
先ほどの朝焼けを見てから、完全に「ある」ことになっているため、「おお、ここが推しカプ始まりの場所か・・・」という目線で、しょうがない子やねえ、ポジションに立ってしみじみする。
【ここまで】

相当数ファンの方がいらっしゃるので、お互い譲り合いながら列車を待つ。そのとおりの列車がそのとおりに入線し、うわあ!と盛り上がっていると、なんとその列車は
ワンマン 前降り前乗り
であった。
つまり、本編のように後ドアが開かない!その場にいた方がたみなで「え?!」となる。だって、同じなのに!全部同じなのに!!!そこまで本当に同じで、まさか後ドアがあかないという発想がなかったため、純粋に驚く。そこからのみなさんのリカバリーが「俺には見えるんだとばかりに後ドアをとり続ける」方、「慌てて前ドアにパンする」方などさまざまで面白かった(それでもみなさま本っ当〜〜〜〜・・・・・にマナーがよく、素晴らしかったです)。

2023年9月30日 東京駅まで

仮眠を取って東京駅へ。
以下は断片的なメモ

すずとじ展で買ったエンディング画像(事故シーン、歌うシーン)と一緒に写真とっちゃおう♪みたいなことを考えていたが、無理だった(バッグパックに入っているそれをもう出す気力がない)

ちらちらちらちらちらカーナビを見る。 さっき見た時から残り時間が1分しか変わってないことに絶望する。 ほぼ前→ナビ→前→ナビくらいの勢いで見てる。 うまいトラック(速度が一定なので、ついていく時アクセルワークしなくて楽)の後ろについていきたいのに、途中で降りられて絶望する。

東北道、景色が、ずっと、一緒(遠くの山と田んぼ)

環さん、本編にも出てないし小説にも書いてないけど、途中で運転変わってるよね、変わったといってくれ、信じてるよ?!と思う。

ソフトクリームを買って食べさせてもらう(小説版)ときのアングルを撮ろう♪と事前に思っていたが(略)(ソフトクリームは根性で食べた)
牛肉弁当を買って食べようとするもののご飯部分が食べられず断念。牛肉のところだけ全部食べる。牛肉弁当チョイスなのは環さんのものがたりで環さんが「ステーキ&すきやき弁当」を新大阪で買って食べたと書いてあったのに食べ損ねたな・・・と思ったため。

郡山から、昨日の監督の「郡山からロケハンしたんですよね」という音声が頭にまわり虚無になる。つまりここから虚無じゃん・・・虚無虚無プリン・・・
はじめはDVDをかけていたのだが、情報量の多さに無理になり、次に芹澤プレイリストをかけてそれも無理になり、最後は無音で走る。

初めはもっと楽に帰れる帰路を計画していたので、計画変更を途中でものすごく後悔する。ひょっとしたら芹澤もハイテンションになって「いっすよ、俺運転しますし〜」とか朝に言ってしまったのを後で後悔したかもしれない。

芹澤・・・お前・・・前々日に試験で・・・前日に心配して押しかけて探して‥それでこの旅程は・・・よく機嫌よくいられるな・・・すごいな・・・と尊敬の念が湧く。

さすがに川口まで来ると我に返ってきて「私はこの車をいったいどこに停めるんだ・・・」と思い出す。ヤエチカとオアゾを検索するが、土曜日の午後に空いているわけがなく断念。芹澤くんはあのボロボロ車をいったいどこに停めたんだい、至急教えてくれ・・・と思う。結局平面に入れる(15分200円)が、ふつうにヤエチカに入れたかった・・・首都高から直だし・・・

東京に戻ってきて思ったこと
暑い!人多すぎ!インバウンドの人、多い!(東北ではほとんど見かけなかったため)
人が多い改札の前で慌てながらアクスタを出して撮影する。どうしてもこの光景が見たかったので満足するが、とても大変だった(人がこちらを向いていない瞬間までアクスタを持って待機するのが)
東京駅で「馬にされてる気分〜」ごっこを事前にやろうかと思っていたが(略)

東京駅から帰路

こっから家までがなげーんだよなって芹澤は絶対思った、このカシオミニを賭けてもいい。なぜならここからがとても長い。うち雑司ヶ谷じゃないけど絶対そう。なんなら駐車場で仮眠してしまい駐車料金がやばいことになるまであるのでは。
この状態で新幹線で仕事してスナックで歌えるたまきさん、鉄人だ・・・と思う。

帰宅から数日間のこと

(帰宅直後)
なぜか爪がボロボロになっているんなんでかはわからない) 爪が欠けまくる。口の中の皮膚?がむけた。多分ビタミン不足とか何かか?トマジューのんだらなおった。 肩と背中はバキバキなのだが、なぜか急に膝に来た 腰には来ていない!意外。 柔らかいものしか食いたくないので、ヴィダーインゼリーを食べて寝る。

10月1日
一晩あけてもっと疲れてるかと思ったけどそうでもなく、いつも通りに起きた。かつて固くなったことのない右太ももの筋肉がやばい硬さになっている。右腿が立ち座りするとシャレならん痛さになってきた 気持ちは元気だし、座って書き物しててもなんもないけど、立ち上がるとうぉー?!ってなる。

昨日書いたレポを見返し、「仙台からなら片道3時間ですぐだから〜」と書いてあり、冷静な頭で「いや、3時間って、結構遠いのでは・・・」と思う。完全に感覚がバグっている。芹澤もあのあと「草太どこ行くんだお前、群馬?2時間?すぐじゃん、車出してやるよ」って感覚かもしれない。

【ここからカプ厨】
あの旅を経た芹澤は東京〜宮崎を地の果てほど遠くは感じない、という確信を得る。運転するのはきち〜けど高速バスとかすぐじゃん、つか飛行機早!と思うだろう。
【ここまで】

ごろごろして夕方になり、事前に思っていた「芹澤、疲れてるだろうな〜月曜大学いけないんじゃね?」という予想がフィジカル的には完全に外れることを理解する。全然いけるなこれ。
(注:後に知人に、ヤリスクロスのレスポンスと走行性能とシートと故障したアルファロメオ(仮)の疲労度を一緒にするなと言われる。確かにその通りかと思う)

10月2日
ふつうにいつも通りに起きたし、体ももう痛いとこないし、「なんだ、こんなもんか・・・」とあの旅の影響がまだ残っていてほしかったような、寂しい気持ちなような、不思議な気持ちで仕事。
もっと何日も寝込みかねないと思っていたがそんなことはなかった(フィジカル的な意味では)。
急に秋になり、東北に行くまではアイスコーヒーだったコンビニコーヒーをホットコーヒーにする。エモを感じる。

10月3日夜
なんかぼーっとしてますねと仕事先に言われる。
今日やっと、自分はすごいことをしたのでは?!、とか、みたものが美しい、他に変え難いものを見たなあという普通の感覚が戻ってきたので、車は早すぎて心が帰ってくるのには追いつかないのかもしれない。
(この時まではとくにすごいことをしたという感覚ではなかった)

10月4日
またドライブしたいなーどこ行こうかなーと思い始める。
諸説あるだろうが芹澤はあの車をどうするかはともかく、車を持つのは絶対やめないと思う(私の感覚) 。
車(自家用車)は自由。いつでも、どこにでも、思った通りに行ける。

10月5日
おかえり上映が終わる。

ガス代と高速代のこと

思ったよりガソリンが減らなかった。 高速や自動車専用道路が多かったせいかもしれない。
高速代については到着まで意識していなかった。なぜ意識しなかったかというと 三陸道はほぼ無料区間なのでかかってない+東北道はETCだからあんまり見てない。緊張と疲れで料金をあまり見ていなかった。

盛岡まで行ってしまったので途中で給油したところからざっくりの計算になるが、
給油したところのガソスタで、走行距離615km 4,434円、27.54ℓ(161円、レギュラー)。アルファロメオの高速モードの燃費が公証12.1、かつハイオク(同ガソスタで171円)
なので 27.54/12.1×4,434×172/161=10,781円
高速代は同じだから 行き1万円、帰り7,500円(休日割引) ガス代1.1万×2、駐車場1,000円、合計で4.05万円。
奇しくも芹澤から草太さんへの借金(舞台挨拶生アフレコ台本準拠)と同額になり、おお〜・・・と思った。

まとめ

すずとじに関しては仕事が忙しい時期だったのもありノー事前情報で、扉、全国を旅する、椅子、しか知らず「あー扉と扉で(どこでもドア的な)全国を移動するやつな」と思っており、観た時あまりにも移動が物理でびっくりした。
今回、本当に物理だなと思った。今度は仙台まで新幹線で行ってレンタカーを借りて、震災遺構をめぐりながらゆっくり行きたい。

「すずめと旅する日本」(au×すずとじ地域共創prj)とあるように 本編後の時間軸を生きている私たちは、日本のあちこちにいる鈴芽を、草太さんを、芹澤を、環さんを感じながら旅して、遍くところにあるその跡を感じることができると思う。ここドライブしたかもな、 ここ戸締まりしたかもな、とか。

そして私は、この世で一番美しい環さんを見に行ったのかもしれない・・・朝露濡れる草原を走る環さんを・・・

おわり


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