保護猫活動と健康
保護猫活動に必要なもの。何だと思いますか?
1.外で暮らさざるをえない猫さんを心配する気持ち。
2.猫さんをお世話する経済力。
3.猫さんをお世話する時間を作り出す生活。
4.自治会や住民、保健所と話し合うコミュニケーション力。
細かな事はたくさんありますがこんな所でしょうか。
が、しかし。一番大事な事があります。
保護猫活動が出来る体💪
これが一番必要です。
で、私は保護猫活動6年目ですが、ついに活動を断念せざるを得ない状況に追い込まれました😓
2022年の10月に突如右側の臀部(お尻)からふとももにかけて激痛が出る様になり、しばらく座ると全く痛みがなくなりますが、立ったり歩き出したりすると徐々に痛みが強まり、10分も連続で歩けなくなりました😱
これは間欠跛行という症状で、70代の高齢者の2人に1人が程度はあれど出現すると言われている症状です。よく手押し車を押して歩行してる高齢の方や、腰を曲げて歩いてる方や、路肩に座って休憩されてるご老人を見ると思いますが、ほとんどの方が間欠跛行(かんけつはこう)の症状を和らげるための行動です👴👵
どういった仕組みでこうなるのかというと、背骨の中(脊柱管)にある中枢神経、もしくはそこから伸びる末梢神経が腰椎ヘルニアや黄色靭帯により圧迫される事で痛みが生じます。
ご高齢の方は長く生きて来た証とも言えますが、今までの生活の積み重ねが脊柱管に蓄積されて生じる症状です。
では若い人がなる場合は何故かと言うと、重量挙げやゴルフや野球など、腰や背骨に負担のかかる激しいスポーツをされてる方が発症しやすいです。その他にもデスクワークで猫背になりやすい方や太ってる方、重い荷物を持ち上げる職業の方もなりやすいです。
治療法としては、手術をして脊柱管の中の空間を広げて中枢神経の圧迫を減らすのが一般的ですが、再発も多いですし、高齢の方は骨が脆い事が多いので手術に踏み切れない事があります。
他には運動療法+疼痛(とうつう)を和らげるリリカやタリージェなどのお薬で痛みを抑え、騙し騙し生活をするという方法があります😑
2022年の10月に入院してMRIで検査した後の治療方針は、若い人は腰椎ヘルニアが突出して神経を圧迫していても、吸収されて自然と治る事が多いので様子見という事になりました。私自身も運動療法を始めて、それが劇的に効いたため、その後2年近く痛みなく普通に保護猫活動が出来ていた次第です。
しかし、2024年の2月に再び間欠跛行が出て、MRIを撮った所全く突出したヘルニアは吸収されていませんでした。痛み止めのタリージェで様子見をしましょうという事になりましたが、全く痛み止めは効きませんでした。用量が最小だったという事もありますが、痛み止めが効かない事は多いです😵
そして、3月に入ると右側の痛みが全くなくなり、代わりに左側の臀部〜左ふとももにかけてありえないほどの激痛が走る様になり、20秒ほどしか立ったり歩けなくなりました😔
原因は、第4番目と第5番目の腰椎ヘルニア(L4/L5ヘルニア)が中枢神経から伸びた左側の末梢神経を圧迫する事により、左側の臀部〜ふとももにかけて激痛を感じるためです。
私は生まれつき足の関節に指定難病を持ってるので、歩く度に関節痛を物心付く前からずっと感じて生活をしてきました。そのお陰か、歯科で神経すれすれの歯を削っていても痛みを我慢出来るので、歯科医が神経が死んでるんじゃと電気で確認を何度もされた位です。なので、人一倍痛みに強い自信がありました😗
でもね、この脊柱菅狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)からくる間欠跛行の疼痛は我慢出来るレベルでは無いのです。我慢出来る種類の痛みでは無い。これが多くのご高齢の方が感じる痛みなのかと思うと、電車の優先座席を占有してる若い人は、ご高齢の方に席を譲るべきですよ。自分も歳を取ればなるかも知れない。その時座れたら痛みがゼロになる症状なのです🥺
急に右側から左側に痛みがスイッチするという症状も珍しいですが、松葉杖をついて脊柱管にかかる圧力を和らげると、少しは歩行が出来たので、地域猫さんのお世話と周りの清掃をするために痛々しい姿で出かけていました。
犬の散歩でよく挨拶する方達がみんな驚く姿の中、今年も1年お世話した桜を花見した近隣住民が捨てていったゴミを掃除しつつ地域猫さんのお世話。
しかし以前に比べて何をするにも10倍以上時間がかかりますし、激痛の中での活動を続けて行くのは限界だと感じていました。潮時なのかなと🧑🦽
何もせず手をこまねいて運命を受け入れる様な素直な人間では無いので、脊柱菅狭窄症について相当勉強をしました。すると物理的な手術以外にもいくつか症状を緩和する方法が見つかりました。
最初に見つけたのは、日本でも東京と大阪のクリニックでしか施術出来ないディスクシール法やセルゲル法やフローレンス法です。再生医療の分野になりますが、海外で行われてるこの医療はまだ日本では認められて居ないので、保険適用外になります。費用も150万円近くかかりますが、それで日常生活を取り戻せるなら安いものだと多くの方が治療に向かわれてるのが現実です。
次にヘルニコアという治療法です。これは2018年に日本で保険適用での治療が開始された腰椎ヘルニアを正常な状態に戻す治療で、日帰り〜数日入院で済む治療法です。突出したヘルニアにヘルニアを溶かす酵素が入った注射をする事で、3ヶ月をかけて突出したヘルニアが少しずつ引っ込み、脊柱管内の神経を圧迫していたのが無くなる、もしくは軽減されるという治療です。
しかし、アナフィラキシーショックの可能性があるので、人生で1回しか治療の出来ない治療法です。7割くらいの人に効果があると言われています。
私はヘルニコアの手術が出来る病院に丁度かかっていたので、4月15日に入院してヘルニコアの手術を行う事になりました。
で、それまでの間1ヶ月ほどタリージェを30mgのMAX服用してましたが全く効かず。なので、リリカに変更して300mgのMAX服用も全く効かず。
先生の経験でタリージェとリリカのちゃんぽんで効いた人が居たという情報で、リリカ300mg+タリージェ15mgで2週間ほど飲み続けた所、3週目くらいに突然効きだして大分楽になりました。といっても歩きだすと3分くらいで激痛になり1歩も歩けなくなるので、睡眠や座り仕事のQOL(クオリティオブライフ:生活の質)が向上した位です🧐
タクシーで往復2万円かけて通院してましたが、入院日の15日は自治会長のお爺さんがワシが連れて行くと譲らず、高齢者の運転怖すぎなので遠慮しますとも言えず、これ以上断ると失礼にあたるレベルまで拒否したんですが、送って頂きました😓
15日に外来でMRIを撮って、そのまま病棟に入院。翌日ヘルニコアの手術予定でしたが、先生の都合でその日に手術する事に。心の準備が・・・。
MRIの画像を見ると、L4/L5の間の腰椎ヘルニアの突出は以前と変わらず、むしろ腰椎ヘルニア5番目と仙骨の1番目の間(L5/S1)のヘルニアも突出して来ていました。
先述した様に、人生で1回しか打てない薬剤を使う訳で、同時に2ヶ所打った場合もアナフィラキシーショックの危険性があるので、L4/L5かL5/S1のどちらかのヘルニアにしか打てません。
先生達が話しあった結果、L4/L5のヘルニアが一番の元凶だろうという事になり手術室へ。
レントゲンは一瞬だけ放射線を当てて写真を撮りますが、この手術は針が腰椎ヘルニアに入ってるのを確認して薬剤を注入しないといけないので、術中はずっと放射線を照射して針が今どこにあるのかをモニターで確認します。
施術する周りを念入りに消毒し、局所麻酔を打っていざ針が自分の脊柱管に入って行くのを見守ります。
経験と技術を伴う手術ですが、先生が「んじゃ入れまーす」と注入を始めました。
・・・ん?なんか針がヘルニアのかなり上部に入ってるんですが・・・😅
事前に調べた時は、腰椎ヘルニアの中心に針を入れてヘルニコアを注入するというのを知って居たので一抹の不安を覚えながら、針がささって2分弱くらいで手術が終わりました。
その後アナフィラキシーショックが起きないか医師の元30分ほど観察するという情報を事前に調べて居ましたが、車椅子に乗ってそのまま自室へ。
・・・ん?大丈夫なの!?
まぁ何も起こらずその日は終わりました。
初めてこの病院にかかったのが自分が1歳の頃で、その後17歳くらいから今までずっと診て貰ってるので知り合いの先生や看護師さんや薬剤師さんも多く、みんなお話に来てくれて良い暇つぶしになりました。
ご飯も家の食事より味が濃くて美味しかったです。
大きなコンビニが入ってるので、翌日の朝の開店一番に飲み物だけ買いに行ったんですが、5人くらい入院患者さんが先に来て居てびっくり。
そして皆さん死ぬほど菓子パンやお菓子を買ってます。私は脊柱管のために体重を50Kg近くまで落とす覚悟でダイエットを続けてるので、お前らも背骨は大事にしろよ・・・太ったらリスク増えるぜ・・・と冷ややかに見つめておきました。
甘い物なんて何ヶ月も食べて無いよ・・・。果物くらいか🍍
入院2日目も何もなく、翌日の退院日に。
午前中に整形の先生が来られて何か痛みに変化があるか聞かれたんですが、特にまだ無いっすねーと。で、午後に退院手続きが全部終わったので車椅子から立ち上がってタクシーに乗り込んだんですが、割と歩ける。
タクシーの運転手さんも腰が悪いらしく、腰トークに花を咲かせながら帰宅。
で、家の中を少し歩いてたんですが、歩けます。
もちろん立ったり歩く時間が長くなって来ると痛みは出るんですが、あの歩けないほどの激痛ではない。
夕方になって地域猫さん41匹のご飯の用意をして、まずは公園に向かった訳ですが松葉杖なしです。もちろんタリージェ15mg+リリカ300mgは服用してるんですが、ゴミ拾いやご飯あげも無事終わりました。
心配して頂いてた公園利用者の方も、私が歩いてる姿をみてビックリ😳
術後5日目には痛みがゼロになりました。僕が入院してる間に、家の横の花壇に当て逃げをされていて、防犯カメラから隣の会社の関係者なのが分かったので、退院した日に痛みをこらえつつお話合いをして、ぶつけた会社の取引先の副社長が平謝りに来たんですが、ご近所さんですし示談という事にして現状復帰する材料費だけ頂く事にしたので、術後5日目に近所のホームセンターにブロックや植木鉢を買いに1時間半ほど外出したんですが、途中1回座っただけで済みました。
術後29日目に整形の受診日だったので、歩いて駅まで行って電車に乗り、梅田から地下鉄まで歩き、地下鉄を出て病院まで歩いたんですが全く痛みなし。
もう痛み止めすら飲んでいません。
膝蓋腱反射(カッケの診断で膝の下をハンマーで叩くと足がピコンと出る検査)も以前は全く無反応だったのが出る様に。
3ヶ月かけて少しずつヘルニアが縮小し脊柱管内や付近の神経の圧迫が減る治療法でしたが、私は術後2日目から効果を確認出来ました。
脊柱菅狭窄症で苦しんでるご近所の高齢の方から、手術したら是非効果を教えて欲しい!とキラキラした眼でお話頂いてたんですが、この手術は70歳未満までしか適応されないんですよね・・・。後、注射した脊柱管のヘルニアが縮小するので背がほんの少し縮むみたいです。元々170cm切ってたし今更どうでも良いです。
左の足の指先に若干のしびれが出ているので、ビートたけしも1年飲んで改善した末梢神経に効くメチコバールを飲んで居ますが、痺れなんてどうでも良いです。
また歩ける様になった。保護猫活動を続けられる。
これが一番嬉しいです。
虹の橋のたもとで待ってくれている最愛のぶーにゃんから、お前頑張りすぎだからこれくらいで辞めておけって天啓かな?と最初は想いましたが、歩ける様になったらまた現場復帰です。悪いねぶーにゃん😎
しかし術後61日が経ちましたが、右側の臀部〜ふとももにかけて若干の違和感を感じています。良くない違和感です。これ知ってるぞ、という違和感。
なので、運動療法とダイエット、お風呂はシャワーではなく浸かって脊柱管周りの血流を良くする、仕事中で座ってる時は姿勢を矯正する座椅子を併用しています。
L5/S1の腰椎ヘルニアはノータッチですし、L4/L5の状態もまだ分かっていませんからね。7/12にMRIを撮って7/16に術後3ヶ月目の診察があるので、追ってまた書こうと思います。
ヘルニコア、おすすめです👍