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FIP(猫伝染性腹膜炎)という恐ろしい病気と闘った猫

2021年うーちゃんがFIPという致死率99%といわれる恐ろしい病気にかかってしまいました。

「猫伝染性腹膜炎(FIP)」とは

猫伝染性腹膜炎(FIP)は、2種類の型があります。どちらのタイプでも元気がない、食欲の低下、発熱、体重減少は見られます。これらが持続的に起こる時には、猫伝染性腹膜炎(FIP)を疑う必要があります。

ウェットタイプ

胸膜や腹膜などの内臓を覆う膜に炎症が起きる「胸膜炎」や「腹膜炎」と、血管炎を特徴とする。これによって腹水が貯留します。腹水の貯留により、呼吸がしにくく苦しくなることがあります。ウェットタイプは進行が速く、診断後2週間〜1ヶ月程度で亡くなることもあります。

ドライタイプ

いろいろな臓器に肉芽腫を作るのが特徴。初期の段階ではなかなか診断がつきにくい。眼にぶどう膜炎を引き起こすことがあり、虹彩の色を変化させることがあるので、眼の色が変わった時には注意が必要です。脳に炎症が起こると、神経症状を生じさせることもあります。

「猫伝染性腹膜炎(FIP)」の原因は?

「猫伝染性腹膜炎ウイルス」というウイルスが原因で発症します。「猫腸コロナウイルス」が変異を起こして強毒化し、結果として「猫伝染性腹膜炎(FIP)」を発症します。

猫腸コロナウイルスは日本の猫の多くが持っているウイルスで、猫に下痢を起こすことがあるものの、病原性は低いウイルスです。猫腸コロナウイルスから猫伝染性ウイルスに変異する原因の一つには、ストレスが考えられています。


※人間のコロナウイルスとは違うウイルスです。
「猫腸コロナウイルス」は、同じ「コロナ」でも「新型コロナウイルス」とは別物です。

FIP ドライタイプのあまり知られてない症状について

うーちゃんのFIP症状は、「なんか痩せてきたね」これだけでした。普段から体重を測っておらず、元気な時が何キロだったかがわかりませんが、目に見えて痩せてガリガリになってきました。
元々骨格が大きく、大柄な猫、でも、デブではない猫だった。
抱っこが嫌いなので、あまり抱っこすることもなく膝の上にも乗ってこない子だったので余計わかりにくかったのです。

ガリガリになったうーちゃん

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元気だった頃のうーちゃん

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こうやて見比べてみると、毛ツヤが全然違いますね。

餌を食べていないわけでもないけど、毎回どの程度の量を食べたかはわかりませんでした。そして、大人の猫になると、ほとんど寝ているので元気がないな・・・と気づくのが遅かったのです。

あと、治療中に気づいたのですが、これは専門医でも研究者でもない、ただの飼い主目線の症状なのですがご飯を食べる時に頭を傾け、「シャリシャリ」という音が鳴るのです。

歯ぎしりをしているのか?
噛み合わせが悪いのか?
何か口の中変なの?
歯に挟まったん?

と思うような感じです。

これは、FIPの病気がわかる前からうーちゃんはありました。他の猫はこの症状はありません。口内炎か何かできてるのかなぁ?それとも歯槽膿漏とか歯茎おかしいのかなぁ?と感じていましたが、特に気にすることもなかったです。

それが、FIPの治療を進めるうちに、だんだんとなくなってきたのです。一部のお医者さんでは、【FIPの神経症状のひとつ】という考えもあるようですが、ほとんどのお医者様は「FIPの症状ではない」というお考えかもしれません。色々な獣医さんに尋ねてみましたが、神経症状だとはおっしゃいませんでした。

ただ、飼い主として、「FIPの神経症状のひとつかも」という意見を知ってからうーちゃんの症状を見てる限り、FIPの治療が進むに連れて改善しているのをみると、やはり一種の症状であるのではないかと感じます。

頭を傾けて、ガリガリ、シャリシャリ

歯ぎしりをするような音をさせて食べている子を見たらちょっと気にかけてみてあげてください。ドライタイプは確定診断がなかなかつきません。
そうこうしているうちに、ある日突然歩けなくなった、よろけている等の症状が出てきてしまうかもしれません。FIPの症状である、歩けない等の神経症状が出る前に気づいてあげれますように・・・

シャリシャリ音はこんな感じの音です。

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さて、ここから先は実際の闘病生活について書こうと思います。
FIPの治療は、とても高額であり、飼い主としても辛い闘病生活になります。実際に闘病経験者として、記載していきたいと思います。

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