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2021年10月の記事一覧

「わたしの美しい庭」 凪良ゆう 読書感想

初版 2019年 12月 ポプラ社 あらすじ 小学生の百音と統理はふたり暮らし。朝になると同じマンションに住む路有が遊びにきて、三人でご飯を食べる。 百音と統理は血がつながっていない。その生活を“変わっている”という人もいるけれど、日々楽しく過ごしている。 三人が住むマンションの屋上。そこには小さな神社があり、統理が管理をしている。 地元の人からは『屋上神社』とか『縁切りさん』と気安く呼ばれていて、断ち物の神さまが祀られている。 悪癖、気鬱となる悪いご縁、すべてを断ち切って

「すべて真夜中の恋人たち」川上未映子 読書感想

初版 2014年10月 講談社文庫 あらすじ 入江冬子(フユコ)、34歳のフリー校閲者。人づきあいが苦手な彼女の唯一の趣味は、誕生日に真夜中の街を散歩すること。友人といえるのは、仕事で付き合いのある出版社の校閲社員、石川聖(ヒジリ)のみ。ひっそりと静かに生きていた彼女は、ある日カルチャーセンターで58歳の男性、三束(ミツツカ)さんと出会う・・・。 (アマゾン商品紹介より) SNSで、「文章がきれい」「彼女の書く表現が好き」との声をたびたび目にして。 比較的若い女性層から支

「冬のひまわり」五木寛之 読書感想

初版 1988年8月 新潮文庫 あらすじ 山科の旧家の娘遠野麻子は短大をでたあと、24歳で平凡な小学校教師と結婚した。 それから6年目の夏、彼女は鈴鹿サーキットで、イタリアから帰国したばかりの昔の恋人森谷透と劇的な再開をした。以後、麻子と透は年に1度、二人が初めて出会った鈴鹿で、オートバイの耐久レースを見るだけの逢瀬を重ね、7年の歳月が経ったのだが・・・ (新潮文庫表紙裏より) 実は麻子は16歳で20歳の透と鈴鹿で出会い、以来、37歳まで 毎年1回8月に鈴鹿8耐を観に行き