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大喜利は主人公目線で回答すべし

面白い回答 = お題に沿う + 想像させる

 面白い回答とは、お題に沿うことと、読み手に想像させることを両立させている回答である。

お題に沿うとは

 たとえば「映画を見終わって出てきた人がみな不満げな顔、どんな映画館?」というお題なら、
 お題に沿う回答とは、「そりゃ不満になるわ」と読み手が言いたくなる回答である。

想像させるとは

 想像させる回答とは、「どんな映画館だよ」と読み手がツッコみたくなる回答。そのためには、映画館の全貌を客観的に説明してはいけない。想像の余地を残すような不十分な説明でなければならない。

 したがって、お題に沿うことと想像させることを両立させている回答とは、「そりゃ不満になるだろうけど、どんな映画館だよ」とツッコみたくなる回答である。

✖ お題に沿ってるけど、想像の余地がない回答

 やりがちなのは、映画館の全貌を客観的に説明してしまう回答。

 「そりゃ不満になるだろうけど」という納得感はあるが、説明が完璧すぎて「どんな映画館だよ」とツッコむ余地がない。

 NG例①:上映中、売り子が座席の間を練り歩く
 NG例②:スクリーンと座席の間にある柱が邪魔

✖ 想像させるけど、お題に沿ってない回答 

 では想像させようと思うと今度は、説明不足で、想像してもらって初めて意味が通る回答になりがち。

 これでは「そりゃ不満になるだろうけど」という納得感があんまりなくて、パンチがない。

 NG例①:上映中も売り歩く売り子がいる
 NG例②:スクリーンと座席の間にたくさんの柱がある

○ お題に沿ってて、想像させる回答

 「そりゃ不満になるだろうけど」と言いたくなる納得感と、「どんな映画館だよ」とツッコみたくなる想像の余地を残すこと。

 その両立には、今回のお題なら、客目線で説明することだ。不満を感じた経緯を客目線で描くことによって、映画館の全貌を客観的にすべて説明しなくても、「そりゃ不満になるだろうけど」という納得感を出せる。

 OK例①:売り子が前を横切る
 OK例②:どの席に座っても柱が邪魔になる

主人公目線で回答する

 想像させる回答にしたいから映画館の全貌は説明したくない、でもお題に沿ってる感(納得感)は下げたくない。これを両立させるのが、そのお題における主人公目線(今回なら、客目線)で回答することである。

 この方法なら、映画館の全貌についてはボカしながら、かつ、ボカしであることを感じさせない自然な回答になる。

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