拙作『猫と風』中盤戦、所感など

おはようございます。こんにちは。こんばんは。

おそらくこれを読んでいるあなたはハーメルンから来てくださった方なのでしょう。いやあ、どうもこんな場所まで来ていただいて感謝であります。

作者、にゃんこぱんです。

後書き……というより、中書きというのですかね。最新話(17話。あるエリートオペレーターの選んだ本音)まで描き終えて、自分の中で結構達成感があったのでそれを文字に起こしてみようかと。

かなりの重労働でした。戦争というものを具体的に描くのは私にとっても初めてで、「これ大丈夫かな、この描写変じゃないかな」とビクビクしながら投稿しておりました。私はエクソリア編を書くにあたり戦争を扱っている漫画などを色々読みました。「ディエンビエンフー」とか「ゴールデンカムイ」とか。面白かったです。そのせいで投稿が遅れていました。これからも遅れていきます。ごめんね。

正直、最初からぼんやりとBlastの『死に様』は見えていました。本当にぼんやりと──場合によっては、Blastが別の選択をする可能性も十分にあったので、私も結構驚いていたり。私はそこまでキャラやストーリーを決めてから書き始めるタイプではなく、行き当たりばったりというか……書き当たりばったりなのです。

その上書けたらロクに推敲もせず投稿するものだから、細部を読み込むとおかしな場所があったりなかったりします。見逃してくださいいい……。

さて、ストーリーに関しての話を少々。

これは本筋とはあまり関係ありませんが、この話には結構いろんなところからの引用というかオマージュというかパクリというか、そういうものを引っ張ってきてます。Blastがたまに言っていますね。

I thought what I’d do was, I’d pretend I was one of those deaf mute.
僕は目と耳を閉じ、口を塞いだ人間になろうと考えた。

D.J.サリンジャー「ライ麦畑で捕まえて」からの引用ですが、これにはさらに元ネタがありまして……アニメ「攻殻機動隊S.A.C」に影響を受けています。

思想や言葉、どうにもならない世の中に対しての正義、悪……あるいは、戦争ですね。そのあたりは攻殻機動隊に影響されています。直接的には引用していませんが。

いわゆる特定思想に基づいた犯罪や殺人──「思想犯」に近いものだと思います。ヨルシカにも影響されていたり。そんなこんな。あと呪術廻戦。これも強いです。

で。

・これまでのストーリー

これからのストーリーはまあ、私が頑張って書くので読んでいただけたら幸いです。

Blast改めエールのもがく様をお届けできれば、と思います。

ここではここまでのストーリーに関して、作者側からの意見というか……感想をずらずらと書き連ねます。

さて、最初はエフイーター編から。

・おっぱいパンダくんさぁ……

エフイーターの話は、正直もっと改善の余地があると思っています。なんならバッサリカットしても良かったとまで思っています。

エリートオペレーターって普段何してるんだ? という疑問から持ち上がったストーリーで、私としてはBlastや行動隊B2の紹介、導入のつもりで書きました。それとエフイーターさんがガチャで出ないから……。

ヒロインとしてのエフイーターさんの話をします。

私が書きたかったのはエフイーターさんがデレデレする場面だったんですが……ここからは私の「ヒロインがデレるまで」についての考えになります。

まあオリ主を好きになるヒロインを描きたいわけですが、好きになるのにも説得力がないといけないんです。例えば何か、劇的な出会いや出来事などがあればちょうどいいと思っています。

ですが……私の想像以上にエフイーターさんのメンタルは強くて、今まで積み上げて来た映画人生を捨てなければならなくなった時でさえあっさり覚悟決めそうだったんですよね。Blastくんの助けがなくてもどうにかしちゃいそうな雰囲気がありました。

普通に考えて、その日に出会った人を恋愛的に好きになることはないと思うんですよね、ぶっちゃけ。だからヒロインがデレるにはどうあっても時間が必要なのではないか……というのが私の考えでして。

何が困ったかというと、エフイーターさんがデレなかった。可愛い場面を書けませんでした。これが本当に困った。

私は苦肉の策として、三ヶ月後……みたいな描写を入れてその間にデレた、みたいな逃げの策を取りました。三ヶ月もあれば堕ちるやろ……みたいな。雑ですね。

そして無事、エフイーターさんはヒロインになり、上級資格証交換にエフイーターさんが来てくれたおかげで私はエフイーターさんをお迎えしました。ありがとう……。

私がヒロインに選ぶキャラは、私がそのキャラを好きでなおかつ私が持っていないレアキャラを選びます。書けば出る、みたいな迷信を信じて。

本当に出ます。モスティマさんも来てくれましたし、ラップランドさんもエクシアさんも来てくれました。あとエフイーターさんも。グレースロートさんはまだ来ません。なんでだろう?

それはさておき。

・グレースロートに関して

持ってないから描きました。以上。

グレースロート、直訳すると「灰色の喉」です。訳わかんねえ。多少名前に関して何か書きたかったんですが、どういう意味かさっぱりわかんなかったんで断念。どういう意味なんですかね……? 可愛いから許す。

感染者の変貌、暴動を目撃し、両親を失いました。あからさまなトラウマ、地雷ですが……容赦なく突っ込んでいったBlastくんのおかげで多少はマシ……に、なったのか……? もっとひどいトラウマ植えつけただけのような気もします。

プロファイル見るとわかるんですが、アーミヤと交流があります。この作品では、アーミヤが徐々に心を開かせて行ったところをBlastがかっさらっていった……みたいな裏設定があります。

Blastが死んでからは……どうなるんでしょう。

もうやばいですね。それに関してはまあ、頑張って描きます。当分登場はする予定ないですけど。

・メインヒロイン復活

ブレイズさんです。

ほとんど過去編にしか登場していないにもかかわらず、一定の存在感を放っていました。幼なじみポジションに近いのでしょうか。

お互いにとってお互いがかけがえのない存在……という、物語の始まり時点でもっともゴールに近かったヒロインです。

色々ぶっちゃけます。Blastが初めて自らの部下を死なせる前に告白していれば成功率98%でゴールインしていました。

しかし、Blastが部下を死なせてしまい、さらにはグレースロートを依存させてしまったことで本人に強い罪悪感が生まれ──ブレイズの明るさ、強さに嫉妬する自分に気がついてしまいます。

他でもないブレイズのことをほんの少しでも嫌いになってしまった自分にBlastは気がつき、さらに自分のことを嫌いになっていきます。

ブレイズに部屋の鍵を渡したのは、そんな自分を許して欲しかったのかもしれません。言語化できる理由ではなかったでしょう。

鈍感系主人公であるBlastは自発的にブレイズの好意に気がつくことはありません。そしてブレイズも、闇を背負ったBlastに告白なんてできるはずもなく──Blastはそのまま死んでしまった。

ワンチャンどころか、ほぼ確定演出まで入っていたにも関わらず、この結末を迎えてしまった。完全に悲劇のヒロインです。

Blastは多分、ブレイズのことは好きだったと思うんですが……それが余計二人の距離を離してしまった。皮肉ですね。

これからに期待です。どうなるかはまだ私にもわかりませんが……このままでは終わらないことだけは確かです。メインヒロインですからね。

・Blast/エール

選択をした青年。

こいつには個人的にイメージソングがありまして、amazarashiというバンドの楽曲「命にふさわしい」という曲です。エールのイメージですね。これから先の物語にも通じてくる曲だと思うので、youtubeで是非聴いてみてください。

それと、最新話(あるエリートオペレーターの選んだ本音)はもう一つイメージソングがあって、ヨルシカというバンドの楽曲「ノーチラス」です。ブレイズのシーンはまんまこの曲のイメージを当て書きしました。おすすめです。

過去編についてはおいおいやります。ロクでもないことだけは確かです。

人々を救うために戦っていましたが、グレースロートの一件で救ってきたはずの感染者に裏切られ、大切な仲間を失い、少しずつ揺れ始めます。

感染者、あるいは人々を救うのがロドスの理念で、自分の使命だと思っていましたが、それが揺らいでいきます。

このまま戦い続け、また仲間を失ったら。

あるいは、また裏切られたら。

そういった感情に揺さぶられ続け、エクソリアでついに仲間を全て失うことになります。

それからBlast改めエールが選んだ選択。

これが本当に具体的に何か、というのはこれから書きますので、ここでは書かないことにします。

ただ──Blastにとって不幸だったのは、BlastはBlast自身を嫌っていたのに、自分以外に自分を嫌ってくれる人間がいなかったことです。そのせいでさらに自分を嫌いになった。

罪悪感とはなかなか厄介なもので、外側からはどうしようもありません。仲間が命を捨ててまで自分を生かしたとなれば尚更。ジフとかイーナ、行動隊B2が蘇って、Blastに許しを与えればきっと解放されるんでしょうが、そうなることはないので厄介なんですよね。

そして罪悪感には、救いがセットになっています。

それに関しては、まあこれからに期待。

ただその部分は本当に迷っています。Blastは何があったにせよ何十人も殺しています。そんだけやっておいて無傷では終わらないでしょうし、報復もあるでしょう。バッドエンドも十分あり得ます。なんならハッピーエンドの方が難しいまであります。

まあ私的にはどっちでもいいと思ってます。

私の個人的な感情として、エールの選んだ選択をようやく小説として表現できてかなり達成感があります。本編ではAceさんとかさらっと死んでいきましたが、アークナイツ本編6章で急に登場してやばかったです。

この作品はそのシーンが元になっています。ロドスの古株組ってエモいよなぁ……っていう感じの。そこからBlastというキャラが生まれ、エールに変わり……いやあ、結構な重労働です。なかなか楽しくもありますが。

なんにせよ、中書きとしてはこの辺りでしょうか。ここから後半戦、読んでいただけたら幸いです。

でもちょっと充電期間はいただきますけども……。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

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