見出し画像

ニンジャスレイヤーTRPGリプレイ【ザ・ファースト・デイ・イン・ツチノコ・ストリート】

ドーモ、nyamotomoです。今回もまた一人でニンジャスレイヤーTRPGを遊んでいきます。シナリオはマスクドエンジン=サンの【ツチノコストリートの優雅な一日】です。ランダムダンジョン形式の非常に楽しいシナリオでした。

今回冒険するニンジャはこちら!

◆ブラックゾーン (種別:ニンジャ)  DKK:0  名声:1   所属:ソウカイヤ
カラテ    3  体力   5
ニューロン  2  精神力  2
ワザマエ   3  脚力   2
ジツ     0  万札   5
攻撃/射撃/機先/電脳  3/3/2/2
回避/精密/側転/発動  3/3/3/0
即応ダイス:5 緊急回避ダイス:0
◇スキル
『◉頑強なる肉体』、『◉知識:旧世紀地下道網』、
◇アイテム
オーガニック・スシ
前回、初任務を終えたブラックゾーン=サンです。余暇はなかったので能力はサンシタのまま…まあ頑強持ちなので生き残れる確率は高いでしょう。

彼の前回の冒険はこちら↓

ではシナリオを初めて空間しょう!

◆本編

貪婪の都ネオサイタマの一角。ツチノコストリートと書かれたネオンゲートの前に一人の男が立っていた。古い革ジャケットに色落ちしたジーンズ、少し上等な服を着たホームレスといった印象を受ける。「こ…ここがツチノコストリート、初めて来た…。」彼の名はブラックゾーン、ネオサイタマを支配するニンジャ組織ソウカイヤの末端ニンジャである。

普段地下水道の住処で殆ど時間を過ごす彼がわざわざ遠出し、ここを訪れたのには理由がある。先日ブラックゾーンは初めての任務で手に入れた万札を使い新たな装備を買おうと計画してうた。そこで何処に買い物に行けばいいか、連絡先を貰っていたアイアンヴァイスに相談したのである。

アイアンヴァイスが進めてきたのは意外な場所だった。(ツチノコ・ストリートはどうだ?基本的な物は揃っているし、治安の悪さもニンジャなら大して問題ない程度。それにソウカイ・ニンジャとしてはあそこの地理に慣れておいて損はない。)

ツチノコストリート。貪婪の都の掃き溜め。様々なブラックマーケットが乱立し、ありとあらゆる犯罪行為が横行するネオサイタマ屈指の暗黒街。ビルにはヤクザの事務所がぎっしり詰まり、道には犯罪者が溢れ返るという。

成る程、噂通りのようだ。入り口に立つブラックゾーンにも、猥雑なネオンが目に刺さり硝煙や薬物の匂いが届いてきた。ホームレスだった頃はこんな場所に来るなんて思いもしなかった。「ええい!さっさと行くぞ!!今の俺はニンジャなのだ!!」自らの頰叩いてキアイを入れ、ブラックゾーンは遂にツチノコストリートへと踏み込んだ。ニュービーニンジャ・ブラックゾーン暗黒街デビュー!!

ここからはイベント表を使ってシナリオを進めて行く。2D6を振り対応するイベントが発生。処理を終えれば次のイベントに進む。

イベント:1

 2d6【15】暴走したトラックが突っ込んでくる!
全員【カラテ】HARDで判定し、失敗した場合はダメージ2。

 ツチノコストリートに最初の一歩を踏み込んだブラックゾーン。しかし次の瞬間、突如突然暴走ウキヨエトラックが突っ込んできた!「アイエッ!?」「ウヘヘヘー!!」ナムサン!運転手がラリっているのだ!ブラックゾーンは驚愕。咄嗟に連続側転!間一髪で躱す!「イヤーッ!」

カラテ判定【255】無事回避!!

暴走トラックはつい先程までブラックゾーンのいた地点を高速で通過。そのまま違法店舗の屋台にぶつかり爆発炎上した。ヨタモノや店主が巻き込まれる!「「アバーッ!?」」薬物やスイカといった飛び散った貨物に群がる通行人!ナムアミダブツ…これも予言されしマッポーの一側面か?「危ないところだった…。」ブラックゾーンは気を取り直して歩き始める。「手ひどい歓迎だ…。」目的地まではまだまだ遠い。

イベント:2

2d6【16】動くな!」PC達の蛮行を食い止めんと勇敢なデッカーが銃を突き付けてくる!
NSPDデッカーn人と戦闘を行う。DKK0のPCは戦闘に参加しなくてもよい。デッカーはカルマ:善であり、殺害したPCはDKK+D3
n=DKKが3以上あるPC人数。0人の場合は何も起こらない。君たちはシロだ。

しかし予想に反しその後の道筋は意外にもトラブルなくサクサク進んだ。デッカーに一度職質されたくらいである。「なんだ、余裕じゃないか。俺がニンジャだと皆察して避けているのだろうか。」実際にはあまりにも貧相な装いに襲う価値もないと判断されているに過ぎない。そんなことも知らずブラックゾーンの緊張は段々とほぐれ鼻歌まで歌い始める。「フーンフンフンフーン♪」目的地はすぐそこだ。

イベント:3

2d6【45】ブラックマーケットに立ち寄る。
通常の余暇と同じようにブラックマーケットで買い物と売却ができる。

遂にブラックゾーンはツチノコストリートの奥地、目的の違法店舗「がらくた」に到着した。路地裏の行き止まりの広場にあるこの店は確かな品揃えを誇るとホームレス仲間の間でブラックゾーンも噂だけ聞いたことがあった店であり、初めての買い物の目的地として選んだのである。

PVCテントの店内に入り、商品棚のジャンク品の山をかき分ける。いくつもの棚に様々なジャンク品が無造作に積まれている。半刻ほど探し回りブラックゾーンはようやく目的のものを見つけた。…プラチナ色に輝く美しい万能解体ツールの束。腕利きのハッカーやエンジニアがこぞって使う最高級の解体道具の詰め合わせ…タカハシ・マスターツールキットである。それはブラックゾーンにとってホームレス時代からの憧れの品であった。

(本物を触るのは始めてだ…。)恐る恐る手に取るブラックゾーン。滑らかな手触り、洗練されたフォルム、明らかに今まで使ってきたツールとは格が違う。これならどんな複雑な回路や機械であろうと解体できるだろう。ブラックゾーンは慎重にツールキットを運び、無愛想な店主のカウンターに置いた。

「店主、これを。」新聞を見ていた店主は顔を上げ無感情な目でブラックゾーンを観察し、言った。「コレ高いよ?支払える?」それを聞きブラックゾーンは財布の中身を全てカウンターに置いた。「どうだ?これで足りるか?」店主は目に驚愕の色を浮かべブラックゾーンを頭から爪先までじっくり観察した。しばらく返答はなかった。やがて再び無感情な目に戻ると店主はブラックゾーンの言葉に応えた。

「まいどあり。そのままじゃ嵩張るだろ?サービスだ、もってきな。」店主はそう言うとカウンターの下から黒い革製のベルトポーチを取り出した。汚れているが頑丈そうだ。「テック・キーチェーン付きだ。激しい動きにも難なく耐える。ベルトや帯に付けるといい。」ブラックゾーンは礼を言って店から出た。

万札5でタカハシマスターツールキットを購入し残り万札0。

「…ふ…ふふ!ヤッター…!」遂に危険なツチノコストリートを攻略し目的のものを手に入れたのだ。これで自分も一人前のニンジャに一歩近づいた。ブラックゾーンはベルトポーチからツールを取り出して眺める。良い買い物をした。ツールをポーチに丁寧にしまい目的を達成したブラックゾーンは店から離れていった。

このシナリオではイベントを5つこなさないと余暇が発生しません。もう少し寄り道して帰りましょう。

イベント:4

1d6【35】「ブッダの首を撥ねろ!」
アンタイ・ブディズム・ブラックメタリストたちがマサカリ担いで襲ってくる!ブラックメタリストn人と戦闘を行う。n=PC人数+D3。1d3【1】2体出現!

もはや目的は達したが、まだまだツチノコストリート未知の部分は沢山ある。ブラックゾーンは勉強のつもりでもう少しストリートを巡ることにした。しばらく迷路めいた路地を歩くと、やがて彼は奇妙に宗教的なテントの立ち並ぶ一角に迷い込んだ。

「ここは一体?」アマゾンの異教の村めいたテント群をブラックゾーンは怪訝な顔で通り過ぎて行く。すると次の瞬間、テントから二体の長髪の男が飛び出てきた!黒い袴に奇怪なフェイスペイント、ナムサン!ここはブラックメタリスト達の巣だったのだ!!

各々の手には残虐武器フランベルジュと手斧!普通の人間が叶う相手ではない!バイオスモトリすら彼ら複数人と戦えばライオンに食い殺されるゾウめいてバラバラに切り刻まれるだろう。だがブラックゾーンは尊大に鼻を鳴らす。今の自分はニンジャとして成長した直後、負ける気がしない。「邪魔だ。どけイカレアーティストども。俺はブッダの使徒ではないぞ。」

「アアアダブ!」「ウォーッ!俺の斧で首を刎ねたい!」薬物興奮状態!聞く耳持たず!2体はいきり立ってとびかかってきた!「……では見せてやろう。ニンジャのカラテという奴を…ドーモ、ブラックゾーンです。」

戦闘開始

敵:メタリストa メタリストb 
◆アンタイブディズム・ブラックメタリスト  (種別:モータル)
カラテ    2  体力   2
ニューロン  2  精神力  2
ワザマエ   2  脚力   2
ジツ     –  万札   1
攻撃/射撃/機先/電脳  2/2/2/1◇装備や特記事項
 フランベルジュやグレートソード: 近接武器、2ダメージ、攻撃難易度:HARD
『◉血の狂乱』:体力が1になった場合、そのブラックメタリストは狂乱し、『突撃』を使用可能となる。
『◉儀式的自傷』:自らの胸にナイフで逆さ鳥居や魔法陣などのパターンを刻み、異常興奮状態に入る。手番中に「その他の行動」として自分自身に1ダメージを与えることができる(自動的に成功する)。
イニシアチブ値が同じな為、先攻後攻はダイスで決める ブラッグゾーン【5】メタリスト【1】ブラックゾーン先制!

1ターン目

ブラックゾーンのカラテ【316、成功】メタリストaの体力残り1→aの攻撃【25、成功】ブラックゾーン回避【41、成功】→bの攻撃【23、失敗】

「イヤーッ!」ブラックゾーンはフランベルジュメタリストに開幕カラテストレート!「グワーッ!?」フランベルジュの首が240度回転!!しかし、ブラックメタリストも素人ではない!ピュアな反ブッダ精神と鍛え上げた肉体はニンジャの攻撃にも耐えうるのだ!「イヤーッ!」持ちこたえフランベルジュ刺突!

「イヤーッ!」ブラックゾーンは体を傾けて間一髪回避!切り離された数本の髪の毛が宙を舞う!「ヌゥー!?やるな!」「ウォーッ!俺の斧!」さらに手斧メタリストの追撃!ナムサン!避け切れるか?

しかし手斧メタリストの攻撃は空振り!深々と斧の刃が地面に突き刺さる!「ウォーッ!俺の斧が抜けない!」体勢を立て直したブラックゾーンはフランベルジュメタリストに向き直る!「来い!」

2ターン目

ブラックゾーンのカラテ【615、成功】メタリストa撃破!→メタリストbの攻撃◉突撃発動【15、成功】→ブラックゾーン回避【366、カウンター】b残り体力1

「アアアダブ!」フランベルジュメタリストは突撃刺突攻撃!「イヤーッ!」しかしブラックゾーンはこれに対して…身をかがめ回避した。そしてそのままメタリストの懐に潜り込んでアッパーカット!「イヤーッ!」「アバーッ!?」メタリストの体が宙に数メートル浮かびゴミ箱に突っ込む!戦闘不能!

「ウオーッ!」斧を地面から剥がした手斧メタリストが背後から襲撃!ブラックゾーンは後ろ蹴りでカウンター!「イヤーッ!」「グワーッ!」なんたる相手の勢いを利用した電算機じみた精密な反撃!力の差は歴然!

3ターン目 

一対一になったので『ルール:一騎打ち』を適用。全キャラ1ターン2回行動
ブラッグゾーンカラテ【124、成功】 b撃破

「イヤーッ!」体勢を崩した手斧メタリストに対してブラックゾーンは追撃!カラテストレートを叩き込む!「アバーッ!?」メタリストは数メートル吹き飛び壁に激突した!戦闘不能!メタリスト全滅!

万札2GET

戦闘終了

「やった!!俺は…メタリストすら殺せる……!」メタリストなど最早自分の敵ではない!失っていたプライドがみるみる回復していくのを感じる!自分はニンジャ、ネオサイタマの頂点捕食者なのだ!暫くブラックゾーンは笑い続けてきたが、ふと我に帰り倒れたブラックメタリストから財布を抜き取ってその場を抜け出した。

先程は2体だったから良いものの、複数人に囲まれればマズイ。そう判断したブラックゾーンはブラックメタリスト・テントゾーンをいち早く立ち去ることにしたのである。「君子危うきに近寄らず…コトワザだ。無闇に戦うのだけがニンジャではない。」かつてセンタ試験勉強で覚えたコトワザを口にしながらブラックゾーンは走り抜けていった。

イベント:5

2d6【65】敵対勢力ニンジャの後ろ姿を発見!思わぬキンボシのチャンスだ!【ワザマエ】UHを行ってもよい。挑戦者全員が成功すると挑戦者全員の名声+1、さらにシナリオ終了後にカルマロンダリングを受けられる。一人でも失敗した場合は挑戦者全員に2D3ダメージ

ブラックメタリスト達の巣窟を抜け暫く後。別のストリートを歩いていたブラックゾーンは前方で口論する奇妙な二人組を見つけた。片方はでっぷりとしたカエル腹の中年男、もう片方は金の刺繍の施されたローブに身を包む若い女。明らかに異様。コス・オイランと客だろうか?それにしては空気が不自然だ。何か予感めいたものを感じたブラックゾーンは物陰に身を隠し二人の会話を盗み聞きすることにした。

二人組はちょうどツチノコストリートのものと思わしき地図を睨み口論をしている最中であった。「なんじゃあ道わからんのか!?元ネオサイタマ人じゃろ、オヌシ!」「ネオサイタマに居たのはもう10年近く前ですよ!!それにツチノコ・ストリートは治安が悪いのであんまり来たことないんです!!」どうやら道に迷っているようである。「治安!実際治安が悪すぎるぞこの辺り!!建物は崩れるわ、チンピラやらハッカーやらに構われるわ、迷子の老ぼれに絡まれるわ!!」「まったくよ!あのお婆さん結局ツチノコ・ストリートを3周した上に目的地はスタート地点って!ホントにふざけてたわ…。」

単なるツチノコストリート・ニュービーだろうか?杞憂だったかとブラックゾーンがその場を離れようとした時、女の方が聞き捨てならない言葉を発した。「あぁ、栄あるギルドの精鋭がこんなところで足止めなんて…!」

ワザマエ判定【533、失敗】2d3【13】4ダメージ!体力残り1

ギルド!?ギルドといえばソウカイヤと敵対関係にあるキョートのニンジャ組織、ザイバツの通称である。彼らはザイバツの関係者か?より詳しく盗み聞こうとブラックゾーンが身を乗り出したその時!「「何者だ(です!)、イヤーッ!!」」僅かな足音を感知した二人組がスリケン投擲!ナムサン!相手はニンジャだったのだ!突然のことにブラックゾーンは回避できず!「グワーッ!?」

「し、死なない!?ドーモ、ゴッドブラッドです。」女がアイサツ。「ドーモ、トードベリィです。」カエル腹もそれに続く。アイサツされれば返さなくてはならない。「ドーモ、ブラックゾーンです。」「ニンジャ?どこの者です!?」「答える義理はない、イヤーッ!」ブラックゾーンはアイサツ直後に身を翻して逃走!2対1は明らかに不利!

「逃すか!ブハーッ!!」トードベリィが口から緑色のガスを吐き出した!ガスは不自然な高速さで広がりブラックゾーンを飲み込む!「ヌゥー!?」いくらか吸ってしまった。視界が歪む。何らかのゲンジツか?「イヤーッ!」

生じた隙を狙い後方のゴッドブラッドが白い電撃を放った!高熱のエネルギーが背を焼く!「グワーッ!」痛みに耐えながらもブラックゾーンは全力疾走!細い路地に入り射線を切る!一刻も早く逃走せねば!!(クソックソッ!!こんなとこで、こんなとこで!)敗走の悔しさがプライドを刻む。今は逃げるしかない!!

というわけで逃走開始!!後イベントを5回こなせばツチノコストリートから逃げザイバツを巻けたとしてシナリオクリア扱いだ!!

イベント:6

2d6【52】骨董品屋に立ち寄る。マサシゆかりのものがあるかもしれない。代表者一人が2D6を振り12が出た場合万札nを消費することでこのシナリオ終了後にカルマロンダリングを受けられる。n=PCの人数分

ブラックゾーンは全力疾走を続ける!「待てーっ!!」ジグザグに路地を曲がり走り続けるが声との距離は縮む一方。(こ….このままじゃ追いつかれる!)どこかに身を隠さねば!その時前方に違法店舗テント発見した。「イヤーッ!」連続側転し店の中へ!野良猫に怯えるドブネズミめいて息を潜めるブラックゾーン!

(ハァー!ハァー!た…頼む…!通り過ぎてくれ!)追手の声は近づき…通り過ぎて行った。「…危ない所だった。」骨董屋から這い出るブラックゾーン。幻覚はもう見えない。有害物質に汚染された地下水道で暮らすブラックゾーンのニンジャ耐久力は既にトードベリィの毒を分解していた。

傷を癒さねば…近くのベンチに倒れ込み懐からスシタッパーを取り出し、中のオーガニックマグロを口にする。スシは素晴らしい栄養バランスを誇る完全食だ。ニンジャが食べれば持ち前のニンジャ回復力が強化されある程度の傷は治すことが可能なのである。

【25】何もなし スシを消費して体力を4に

「…ウマイ…ウマイ…。」ブラックゾーンはスシ成分が体に染み渡り、体に活力が湧いてくるのを感じた。落ち着いて自分の出てきた違法店舗を見るとどうやら骨董屋のようだ。品物にめぼしいものは特にない。主人は見て見ぬふりを決め込んでいる。恐らくストリートではこの程度の逃走劇はありふれているのだろう。

「……ツチノコストリートから…出ねば…。」増援を呼ぼうにも携帯端末はない。スリを恐れて置いてきたことが裏目に出た。ならば自力で逃げるのみ。スシを食べ終わるとブラックゾーンは立ち上がりストリートの出口に向かって真っ直ぐ歩き始めた。

イベント:7

2d6【51】「ペケロッパ!」電脳麻薬でトリップしたハッカーだ!ハッカー・カルティストn人と戦闘を行う。n=PC人数+1D3。1d3【3】4体出現!

スシの効用が肉体に広がっていく。万全とは言えないが体力が回復していくのがわかる。(よし…。)これならば少なくともモータル相手には遅れはとるまい。ニンジャ二人もこの町には不慣れな様子。目立たず見つけにくい細い路地を選び慎重に進めば追いつかれまい。

(…さて、どの道から行くべきか。)ブラックゾーンはめぼしいルートを探し始めたその時!「ペケロッパ!」ブラックゾーンを取り囲む影。ここまで近づかれて気付かぬとは!ウカツ!影の正体は銃を構えたペケロッパカルトその数4!普段は気弱はずの彼らがなぜ襲撃を!? 

「アバロッパッ!」ナムサン!目が虚だ、自我がない!これぞザイバツ・シャドーギルドのアプデト、トードベリィの洗脳カナシバリ・ジツである!彼らは手負いのブラックゾーンへの追手として洗脳され巡回させられているのだ!(ジツか!?今ここで全滅させねばニンジャに報告される、皆殺しにせねば!)ブラックゾーンはスリケンを構えた!「やってやる!ペケロッパ如き、手負でも!」

戦闘開始

敵:ハッカー・カルティスト×4
◆ハッカー・カルティスト  (種別:モータル/重サイバネ)
カラテ    1  体力   1
ニューロン  2  精神力  2
ワザマエ   2  脚力   2
ジツ     –  万札   1
攻撃/射撃/機先/電脳  1/2/2/4
◇装備や特記事項
 LAN直結型ハンドガン: テック銃器、1ダメージ、連射2、射撃難易度:NORMAL
 『◉kill-9』

1ターン目

ハッカー・カルティスト銃撃【2/4】【5/5】【2/4 【6/3】5発発射、ブラックゾーンまとめて回避【253、成功】→ブラックゾーンはスリケン【256、成功】 一人死亡

「「「「ペケロッパ!」」」」ペケロッパ・カルトはクローンヤクザめいて一矢乱れぬ一斉射撃!彼らは戦闘時には無線LANネットワークで互いのニューロンを接続し自我を希薄化する。そして見事な連携射撃を放つのだ!「イヤーッ!」しかしブラックゾーンはジグザグに銃弾を避けスリケン投擲!「アバーッ!?」一体即死!ニンジャのスリケンは銃弾よりも早い!

2ターン目 

ハッカー・カルティスト銃撃【2/3】【3/1】【5/2】1発発射。ブラックゾーン回避【232、失敗】残り体力3→ブラックゾーンはスリケン【232、失敗】

「「「ぺ…ペケロッパ!?」」」一人死んでペケロッパ達が動揺する。ニューロンをリンクさせた仲間が死んだことで洗脳が解けかけているのだ。銃撃の統率が乱れる!ブラックゾーンはペケロッパの弾丸を再びジグザグ回避する!しかし!「グワーッ!?」避けきれず1発当たる!統率が乱れ寧ろ避けにくくなった!「ば…バカな!ニンジャの俺がモータルの銃弾を!?」動揺しつつもスリケンを返すが当たらない。危うしブラックゾーン!

3ターン目 

カルティスト銃撃【2/3】【4/1】【6/2】2発発射。ブラックゾーン回避【234、成功】→ブラックゾーンはスリケン【361、成功】残り2体

4ターン目 

カルティスト銃撃【3/4】【1/1】1発発射。回避【265、成功】→スリケン【244、成功】残り1体

5ターン目 

カルティスト銃撃【4/3】【2/3】1発発射。回避【262、成功】→スリケン【156、成功】カルティスト全滅!
万札4GET。しかし逃げているのに一々拾っていても不自然だ。後で別に処理することにしよう。


「俺は…俺はソウカイヤのニンジャだぞ!こんな傷の一つや二つ!」キアイを入れ自らを鼓舞!気圧されれば実際死ぬ!「ヌ…ヌオーッ!イヤーッ!!」「「「ペケロッパー!!」」」飛び交うスリケンと弾丸!!ストリートは戦場と化す!避難する通行人!撃ち抜かれるペケロッパ!ブラックゾーンはスリケンを投げ続ける!「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」……

…1分後、ペケロッパカルトは全滅。道の真ん中にブラックゾーン一人が立っていた。既に近場の通行人達は戦闘から退避しておりこの場にはブラックゾーンとペケロッパの死体以外無人であった。

戦闘終了

「ハァーッ…ハァーッ…クソッ…!」ブラックゾーンは傷口を押さえた。思わぬ騒ぎを起こしてしまった。おそらくザイバツ・ニンジャ達も気づいたに違いない。「はやくここから離れねば…。」その時、 追手と思わしき声が遠くから聞こえきた。思ったよりも早い!このままでは鉢合わせだ。ブラックゾーンはあたりを見回すと近場のマンホールの蓋を開け中に潜り込んだ。この中でやり過ごすのだ。

イベント:8

2d6【65】敵対勢力ニンジャの後ろ姿を発見!思わぬキンボシのチャンスだ!【ワザマエ】UHを行ってもよい。挑戦者全員が成功すると挑戦者全員の名声+1、さらにシナリオ終了後にカルマロンダリングを受けられる。一人でも失敗した場合は挑戦者全員に2D3ダメージ


マンホールの下の暗闇の中、ブラックゾーンは気配を殺し息を潜める。やがて足音と声が近づいてきた。鼓動が早まる。足音と声はマンホールの真上まで近づき…止まった。ブラックゾーンはニンジャ心筋力を調整し、必死に鼓動を抑えた。

しばしの沈黙。ブラックゾーンが息を潜め続けているとザイバツ・ニンジャ達は何やら話し始めた。マンホールの穴に聞き耳を立てれば会話が聞き取れそうだ。せめて敵の情報を持ち帰る…!ブラックゾーンは物音を立てぬよう細心の注意を払いながらマンホールの穴に耳を当てた。

ワザマエ判定Uhard【653、成功】名声+1 さらにカルマロンダリング権GET

「どうやら逃げられたようね、モータルの死体しかないわ。返り討ちにあったみたい。」「うーむ、兵隊はまだいるとはいえ非ニンジャのクズではやはりニンジャには勝てぬか。」「やっぱり私たちが直接殺るしかなさそうね。あれはソウカイヤのニンジャだったのかしら?」「じゃろうな。ソウカイヤにギルドのアジトがツチノコストリートにあると知られたら…。恐ろしい。確実に始末せねば。」

ザイバツのアジトがネオサイタマに!?これは重要な情報だ。確実に持ち帰り報告せねばならない!ブラックゾーンは声が去るのを待ってマンホールを降って行った。既にザイバツ・ニンジャはこの辺りにきている。地上から行けば鉢合わせだ。地下水道を通りゲートまで近づくとしよう。

イベント:9

2d6【52】骨董品屋に立ち寄る。マサシゆかりのものがあるかもしれない。代表者一人が2D6を振り12が出た場合万札nを消費することでこのシナリオ終了後にカルマロンダリングを受けられる。n=PCの人数

じめじめとした曲がりくねった地下水道をもうブラックゾーンはかれこれ15分は歩き続けていた。もう追手から十分離れただろう。そう判断して手近なマンホールから出てみると違法店舗テントの中に出た。どうやら路上に出店しているらしい。あたりを見渡すと壺や皿が並んでいる。またもや骨董屋のようだ。

2d6【12】何もなし

店を出るとツチノコと路地の向こうに見覚えある通りの景色。ゲートのある地点まで戻ってこれたのだ。「やっと、出られる…。」無事に目的地まで来れたことに安堵しつつ、ブラックゾーンはゲートまで走り出した!

イベント:10

2d6【42】「イヒヒヒヒーッ!」ZBRでトリップしたヨタモノだ!ギャングスタ・ヤクザn人と戦闘を行う。n=PC人数+1D3。1d3【3】合計4体出現。

50m…40m…30m…ゲートへの距離はどんどん縮まっていく!(あと少しだ…!!)ゲートから出れば今日ストリートに来る際に通ってきたマンホールがある。既にマッピング済みの地下水道ならば追いつかれることもあるまい。

しかしゲートまであと20mというところでストリートの曲がり角から4体のギャングスタヤクザが出現!「イヒヒヒーッ!」巡回を命じられた洗脳モータル小隊だ!道を塞ぐギャングスタ!「…邪魔だっ!」遠回りする時間が惜しい。もはや、カラテで突破するのみ!

戦闘開始

敵:ギャングスタ・ヤクザ×4
◆ギャングスタ・ヤクザ (種別:モータル)
カラテ    3  体力   1
ニューロン  1  精神力  1
ワザマエ   3  脚力   2
ジツ     –  万札   1
攻撃/射撃/機先/電脳  3/3/1/1
◇装備や特記事項
 チャカガン: 銃器、連射1、ダメージ1

1ターン目

ブラックゾーンはカラテ【423、成功】残り3→ギャングスタヤクザ銃撃【514】【636】【644】3発発射。まとめて回避【353、成功】

「イヤーッ!」ブラックゾーンは一番近くにいたギャングスタに走り寄りそのままカラテストレート!「アバーッ!」チャカで反撃する間も無くギャングスタ即死!「「「サノバビッチ!」」」残る3体が銃撃。「イヤーッ!」ブラックゾーンは前転回避!

2ターン目

ブラックゾーンはカラテ【614】 残り2→ヤクザ銃撃【565】【332】1発発射。回避【465、成功】

ブラックゾーンそのまま連続前転して2体目のギャングスタに近づきアッパーカット!前進と攻撃を同時にこなす!「イヤーッ!」「アバーッ!」ギャングスタの顎が吹き飛ぶ!「「サノバビッチ!」」「イヤーッ!」空中に浮かんだギャングスタの死体を掴み銃撃から守る盾に!!

3ターン目

カラテ【466、サツバツ!】サツバツ出目5腕切断、残り1→銃撃【423】1発発射。回避【556】 回避

銃弾を受け切ったブラックゾーンはそのままギャングスタの死体を投擲した!「ワッザ!?」動揺した3人目のギャングスタに急接近!チャカを構えた腕を引きちぎる!「イヤーッ!」「アバーッ!?」ギャングスタ悶絶死!「ス…スッゾオラー!!」最後の一人が発砲する!しかしこれをブラックゾーンは素手で弾き返す!明らかに平時よりも動きがよい!カジバ・ジカラ!

4ターン目

カラテ【144、成功】全滅! 

「イヤーッ!」「アバーッ!」ブラックゾーンは最後の一人をチョップで始末しながら走り抜けゲートへ全力疾走!あと少しで脱出だ!!

万札4GET

戦闘終了

追手を皆殺しにしたブラックゾーンは遂にツチノコストリートのゲート前へと辿りついた!そこからさらに1つ向こうの路地にあるマンホールを目指す!そこから先はマッピング済み領域!「いたわ!トードベリィ=サン!ストリートから出ている!」

ザイバツ・ニンジャの叫び声。しかし既にブラックゾーンはマンホールの前に到達していた。ブラックゾーンは後ろを振り向きゲート付近から此方を追って走るザイバツニンジャを一瞥する。「フフッ。ザイバツの諸君…アバヨ!」ブラックゾーンは捨て台詞を吐きマンホールの闇の中へと飛び込んだ……。

帰宅を選択。このままエンディングに向かいます。

◆エンディング

数時間後。トコロザワピラー最上階。ラオモト・カン謁見室。ツチノコストリートから脱出したブラックゾーンはすぐさまアイアンヴァイスにザイバツのことを報告した。するとアイアンヴァイスから折り返しでトコロザワピラーに向かうように指示され、この謁見室に通されたのである。ブラックゾーンは不安げにあたりを見回す。広大なタタミ敷きの部屋には彼以外誰もいない。

しばらく正座しながら待つと一人の男が謁見室に入り玉座に座った。アルマーニのスーツに黄金メンポの巨漢。間違いない…。ソウカイヤの首領にしてネオサイタマ最強のニンジャ、ラオモト・カンその人である。ブラックゾーンにとっては初めての対面であった。

全身を満たす圧倒的なエネルギー。溢れ出る自信。強大にもほどがある威圧感。まるで生きる恒星だ。「ドーモ、ブラックゾーン=サン。ラオモト・カンです。」ブラックゾーンは震えながらドゲザする。「ド…ドーモラオモト=サン。ブラックゾーンです。」恐ろしい。アイサツにすら桁違いのカラテを感じる。

「ムッハッハッハ!貴様か!ザイバツの情報を掴んだというニュービーは!タイムイズマネー!今ここでワシに報告して見よ!」「は…ハイ!」ブラックゾーンは顔を上げてラオモトを見、口を開いた。「ツチノコストリートで二人のザイバツのニンジャに遭遇。奴らの会話を盗み書きました。それによればツチノコストリートの何処かに奴らのアジトがあるとのこと。盗み聞きが発覚し襲われましたが、ラオモト=サンのお耳に入れるべき情報と考え撤退し報告に参りました。」

「ムッハッハッハ!そうか、キョートのネズミ共め!断りなくワシの街に潜入しているとは、不届な奴らだ!報告ご苦労!詳しい内容は後でアイアンヴァイス=サンに聞かせておけ!」ラオモトはクローンヤクザに合図し、ブラックゾーンの前に万札の封筒を用意させた。「それは褒美だ。受け取れ。」「ハハァー!有難うございます!」ラオモトは謁見室を去っていった。それを見届けるとブラックゾーンも万札を丁寧に懐に入れ謁見室から退出した。

カルティスト+ギャングスタの撃破報酬、万札8を褒美として受け取った!

-----------

ネオサイタマの裏通り。時刻はもう真夜中を過ぎている。ブラックゾーンの住処に続くマンホール付近の車道に一台の家紋タクシーが止まり、タクシーの扉を開け黒い影が道に出てきた。「送っていただいてありがとうございます。アイアンヴァイス=サン。」謁見を終えた後ブラックゾーンは、トコロザワ・ピラーの出口でアイアンヴァイスと合流し詳しい今日の出来事を報告。夕食にスシを奢られ今住処に帰ってきたのだ。

アイアンヴァイスは応える。「どういたしまして。今日はお手柄だったな、ブラックゾーン=サン。」「いやぁ、大分運に味方されました。こちらこそラオモト=サンへのお口添え有難うございます。」「礼を言うようなことでもない…どうだストリートで目的のものは買えたか?「はい。他にも新鮮な体験を多くしました。」「そうか…。」

アイアンヴァイスは暫し黙る。「ではオタッシャデー。」「オタッシャデー。」二人はアイサツを交わした。タクシーが走り出したのを見届けるとブラックゾーンは路地裏へ向かう。そしてマンホールを開け、地下水道の壁を掘り抜いて作った我が家へと戻った。

部屋に入り傷口の包帯を変えフートンに倒れ込む。そして枕元のランタンをつけベルトポーチからツールキットを取り出し一つ一つ丁寧に検め始めた。(今日はこれを買いにいくだけのはずが大変な一日になってしまったな。)同封されていた説明書を取り出し使い方を一通り覚えるとポーチに再び丁寧に収めていく。今日はもう眠るとしよう。

(しかし少なくとも今日自分は二人のニンジャから逃げきったのだ…その上ラオモト=サンにお褒めの言葉も頂いた。)そう思うと笑みが溢れた。自分はまだ弱いニンジャかもしれない。しかしこれから先少しずつ少しずつ強くなっていこう。今日の勝利を噛み締め明日への決意を固めると、長い一日を終えたブラックゾーンは深い眠りに落ちていった。

【ザ・ファースト・デイ・イン・ツチノコ・ストリート】終わり

◆余暇

余暇スロットは今回は1。まずは消費したオーガニック・スシを再購入。ニューロントレーニングを行う。【6】成功3へ。なんとかニュービーの平均くらいには届きつつある。残り万札4。

最終的にこんな感じになりました。

◆ブラックゾーン (種別:ニンジャ)  DKK:0  名声:2   所属:ソウカイヤ
カラテ    3  体力   5
ニューロン  3  精神力  3
ワザマエ   3  脚力   2
ジツ     0  万札   4
攻撃/射撃/機先/電脳  3/3/3/3
回避/精密/側転/発動  3/3/3/0
即応ダイス:4 緊急回避ダイス:0
◇スキル
『◉頑強なる肉体』、『◉知識:旧世紀地下道網』、
◇アイテム
オーガニック・スシ
◇装備
タカハシマスターツールキット

今回のシナリオはこれで終わりです。ちょっとしたミニシナリオのはずがそれなりの冒険になってしまいました。まだまだ弱いブラックゾーンですがこれからの成長に期待しましょう。最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?