あと2週間の景色

最寄駅に着くとホームが濡れていました。小さな水たまりもいくつかできていたので、よほどの量が横殴りに降ったことがわかります。職場の窓からも雨は少し見えましたが、こちらではどっと降ったようでした。

地面は全面が濃い色になっていますが、あまりムッとはしません。朝夕の風は心地よくなってきています。少し先にJRの高架をくぐる道が見えた時、電車が通過する轟音に負けじとバチッバチッという音がします。カナル式イヤホンをつけてPodcastを聴いていてもその異音に気づきます。目線を上げると架線とパンタグラフのすき間に白い光が見えます。歩くスピードが自然に遅くなり、通過を見守る数秒間に4,5回、バチッバチッと薄暗い空をバックに光るものが見えました。

高架をくぐると川があります。普段は膝丈もない水量が、これまた大きな音を立てながら、多くの濁った水を運んでいました。この薄暗さでも濁流だと認識できます。自然と上を向くと今日はコウモリの姿はなく、見えるのは機体の輪郭を示すライトをつけて上昇していく飛行機のみ。もうすぐここから引っ越すので、こんな景色をいつもと同じところや違うところそれらを含めて覚えておきたいなと思い、書いてみました。

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