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アブラマサナイチャレンジを振り返る

アブラマサナイチャレンジとは

ちょっと前まで片側の眉毛がハゲかかっていた。今日見たら治ってたが。恐らくここ暫くは柄にも無いレベルで飲みまくってたりなど不摂生していたからなんだろうな。
そう、この世の森羅万象はほぼ3つの理由で証明終了する事が出来る。
・不摂生
・ストレス
・物価高

の3つだ。そろそろ大学の試験にも出てくる頃だろうな。

「ウイスキー飲んで運転できるって言ってる人がシャンメリー飲んだら運転しないって言うの理解できない」
って言われた。まぁ仕方ないか。シャンメリーにはアルコールではない何らかの酩酊を誘う成分が入ってると思うんだ。ウイスキーについては割愛。あと運転してないからそこは本気にすんなよ。

さて、アブラマサナイチャレンジについてだったな。
現:Xにて
#アブラマサナイチャレンジ
と検索すればラーメンの写真と共に勝っただの負けただのというツイート、じゃなくてポストを見る事が出来るだろう。そして十中八九どころか十中十俺のポストなんじゃないかな。ところで、十中十って何かちょっと一十三十一みたいだな。

このチャレンジのルールは単純明快だ。
1.アブラが増せるラーメンを頼む
2.店員に何を増すか聞かれる
3.アブラを増すと負け、アブラを増さないと勝ち


以上。今年の後半になるとスープまで完飲してしまうと「完敗」という要素も追加されたが、ルールはたったこれだけなんだ。だから老若男女問わず楽しめるモノになっている。ただ健康を考慮すると万人にオススメは正直出来ないんだよな。でも、発案したキッカケは健康志向にある。トシのせいだろうか、アブラを増すと後悔する回数が増えて来たんだ。「大盛りじゃなくても人は満足できる」という事実に最近気付く事が出来たので、「アブラを増さなくても人は満足できる」んじゃないかと。メシの量は兎も角として、アブラは増さないに越したことはないハズなのだ。

そんな思いから2023年、この1年を通してアブラマサナイチャレンジが始まった。先日最終戦を終えて結果を見れば24戦0勝。ほぼ月に2戦していた事になるが、もしこれが競走馬だったら良くて乗馬行き、悪くて食肉加工されていたかもしれない。人間で良かったと思える。

負けた時によく言われるのが、
「テメェの裁量で決まるんだから単純に意志が弱いだけ」
というもの。これは実際に戦場に上がった者にしか分からないのだが、「今日は絶対に増さないからな!」と意気込んで行ったは良いものの、いざ店員にお好みを聞かれた途端、条件反射で「アブラ増し」と言ってしまうんだなコレが。嘘だと思うならやってみるといい。もし増さなかったらそれはそれでお前の勝ちなんだから良い事だろ。
という訳でお察しの通り、アブラマサナイチャレンジは己のメンタルとの戦いと言える。
そう言えばかつてバトルアイスというスポーツを考案した事もあったが、あれも「アイスとの戦い」であると同時に「己との戦い」でもあったな。

ついアブラを増してしまい、美味しく完食出来たならまだ良い。食後に具合悪くなってしまったり、オシッコからとんでもない臭いがして鶏油(チーユ)がモロに排出されている事実を目の当たりにして恐ろしくなったりするんだ。それを反省してまた次の戦いに挑む。そして次も増してしまう。今年はこの繰り返しだった。

今年の戦場一覧


とある理由から俺は今年も1年を振り返るような事はしないと決めているが、アブラマサナイチャレンジについては振り返ってみようと思う。全24戦の中で戦ってきた強敵(とも)たちを紹介しよう。ちなみにそこらのラーメン記事だと思って読もうと思ってる奴は完全に場違いなので悪しからず。読んでて具合悪くなったり胃もたれしても知らんぞ。俺は書いてて腹減って来てるがな。ちなみに特筆しない限りどの店も札幌にある。あと、「アブラを増せる」という性質柄、対戦相手は二郎系や家系に限られがちだ。

山岡家


俺の戦いの記録(ポスト)より掲載していく


24時間365日(多分)、いつでもどこでも戦いを挑む事ができるチェーン店。俺はここの「プレミアム塩とんこつ」に惚れ込んでしまったので本当にそれしか食べない。飲みの前・帰り、朝食・夜食など様々なシチュエーションで戦ってきたのだが、「アブラを増さずして何とする」と言わんばかりの威圧感には最後まで勝てなかった。店の臭いには慣れてきたのに。店の性質柄、決して希少感は無いのだが、最初のひと口で「これがいつでも喰えるという有難み」が脳内を駆け巡り、未だに目頭が熱くなってしまう時がある。

銀家


家系界隈には「給油」というバカワードがあるそうですね


東京に本店があるとか何とか。数年前に宮の森店に訪れてからもうずっと俺の中では家系No.1と言うくらい気に入っている。店舗によってメニューの差異がある様だが、俺はここの「極こってりラーメン」のみを求めておそらく今年1年で最も恐ろしい強敵であり、最も多く戦ってきた好敵手(ライバル)である。「アブラ多め」で頼んだ時のスープに浮かぶアブラ(鶏油)の量を見て戦慄を覚え、そしてそれをそのまま背脂の塊と共にレンゲで掬って口に放り込んだ時の脳髄に響く衝撃たるや、筆舌に尽くし難い。
ここだけで1記事書き上げてしまえるほどの熱量(カロリー)があるのだが、それはまた今度の機会にしよう。一時期、鶏油からラードに差し替えられた時があったので好機と思ったのだが、まぁそれはそれで美味しく敗北してしまった。

王道家(王道家直系 IEKEI TOKYO)


これが「東京の味」だと思っている


系列店とかもちらほら。東京とか道外のお店だが、札幌でもMEN-EIJI EAKで同様のメニューが頼める。

今は亡き、狸小路辺りにあった方。
苗穂辺りにはまだあるよ


東京では今年初であり、さらに唯一となる道外遠征での戦いだったが、「せっかく来たんだから増さないでどうする」という己の貧乏性が災いして、思う様に実力を発揮できなかったように感じた一戦だった。感覚としては脂っこいのは確かなんだが、サラッとしたアブラ飲んでる感じ。エンジンオイルで言うと0w-20くらい。余談というか個人的な主観なのだが、ファミマのPBでファミマルとか言うのがあるだろ。あれの「横浜家系豚骨醤油ラーメン」がこの感じにすごく近いと思っている。カップ麺は100円超えたら買わないとしているドケチな俺でも、200円超えるのに何回も買ってしまうのは職場からファミマが近いので、仕事でイラッとしたら昼休みに気軽に買えてしまうからなのだろう。

ブタキング


大麻でしか食えない醤油ラーメン
(とエビオス錠)


環状店と大麻R12店があり、メニューの差異もあれば同メニューで味も違うという。個人的にはここで「二郎系」を知った。今年は大麻のみ行っていたらしく、なんでかなぁと思ったら環状行ったら毎回完売してたんだよな確か。どっちかっつうとチャーシュー目当てで行ってる所があるかもしれない。あと大麻はエビオス錠。アブラは固形感の強い背脂をブリュブリュ食ってるような感じで、なんとなく体に悪い物を食ってる気がしてスープ完飲まで行かない。行く時は行くが。

ラーメン二郎


ニンニクアブラマシマシにしてしまいました


ご存知、二郎系といえばみたいな。意外と店によって内容に差異が結構あるらしいが、やっぱりいつ行っても並んでいる。ちなみにアブラマサナイチャレンジでは二郎系特有の「マシマシ」については「マシと一緒」扱いなので特に変わりは無い。負けは負けだ。ブタキングの背脂を1粒辺り大きくして味濃くしたような感じ。だから単体での食いごたえと罪悪感が強め。以前、新宿で初めて食った時は正直ピンと来ていなかったのだが、今や信じられないほど行き続けている辺り「どうしてこの人を好きになってしまったのだろう」感が異常。

麓郷舎


もちろん、大盛りかどうかは
アブラマサナイチャレンジには関係ない


肉を選べたりするらしいのだが、どうも自発的に言わないとダメっぽい。まぁどっちでも美味いから構わないが。派手さは無いが堅実にやってるベテランみたいな雰囲気を勝手に感じ取っていて、アブラは白くてサラサラーッとしたモノが載る。ものすごい主観だがこれはあってない様なものだと思っているので、じゃあ増した方が良いじゃないかという結論に至ってしまうのだ。ベテラン故の高度な知略戦と言えるかもしれない。

らー麺 シャカリキ


ちなみに「もういい」という意味で
「オーション」というワードを出す文化も生まれた(ごく一部の地域に限る)


記憶が正しければ「シャカリキ麺」と「オーション麺」で好きな方を選べたハズ。余談だがここの限定メニューの「味噌ドニンニク」が好き。「ド味噌ニンニク」って呼んで勝手に親しんでいるのだが、個人的には微妙に行く気を削ぐ距離にあるので中々行く機会がない。ここもサラサラ系のアブラが麺の上に載ってる系なのだが、こういうのは全体が脂っこいのではなくアブラを添え物として提供されて完成するものと俺は見ているので、増した方が良いんじゃないかなという気の迷いに勝つのは至難の業だろう。

ロクゴーガッツ


全マシでも負けは負けだ


先に挙げた麓郷舎の系列店(だったよね確か)。なんとなくこっちの方が「トッポい」。ドケチな俺にとって単価は正直高めなのだが、それが尚のこと元から罪悪感の少ないサラサラ白アブラを増す理由になってしまうのだ。最近中国人観光客が一蘭と間違えて来ているのかもしれないレベルで大勢押し掛けて来たりする事もある。個人的な推しは「ど豚骨肉魂らーめん」の味噌。

とみの屋


下皿付きなので
初っ端からアブラが漏れていても安心


以前は確か「みの屋」だったが、何でか知らんが改名した。二郎系メニューもありますよ、という感じなので基本的には普通のラーメン屋みたいなものだと思っている。だから通りすがりの奴がここを指さして「このお店は二郎系だよ」と言ってるのを見ると何処か腑に落ちないでいる。
久しぶりに行ってみたらクッソ高くなっててびっくりしてしまい、ついアブラを増してしまった。メンタルを揺さぶられる要素のひとつとして、物価高っていうのはかなり手強い奴なのだと再認識させられた一戦だったな。アブラは白くてサラッサラ。値上がりもしたから増さないと損、いや増さないと負けかもしれない。あの時の俺は一種の認識阻害魔法を掛けられていたのかもしれないな。

おわりに


以上、振り返ってみるとやはりどいつもこいつも強敵であったことには違いない。そしてアブラマサナイチャレンジは2023年の企画であり、2024年にはやらないと決めていた。

が、しかしだ。このまま1勝もせず翌年からフツーにこれらのラーメンを食いに行っていいのか?それもアブラ増しで。このままでは武士として廃るというかなんと言うか、やっぱり悔しいんだよ俺としては。だから今決めたんだが、2024年もアブラマサナイチャレンジには継続参戦することをここに表明する。

いつか勝てる日が来ることを信じて。

-勝ちたい、勝ちたい、勝ちたい
君(アブラ)に勝ちたい!!
(ハアアァァァァ!!!!)

(迫る翌年のシーズンに向けて、俺の脳内ではこれが再生されている)
https://youtu.be/Z3f316DshuM?si=5ABFg5DYUjN494DG

というわけでお前たちも
#アブラマサナイチャレンジ
参戦しても良いんだからな。ほら遠慮しないで。

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