折り畳める“だけ”のスマートフォンを買った話
SAMSUNGの縦折型スマートフォン『Galaxy Z Flip3 5G』を買ってしまいました。
フォルダブルに憧れてようやく、この端末がリリースされてからは今さらではありますが、そもそもなんでこんな端末にたどり着いたのかと、使って2週間が経ったので思うところをまとめてみようかなと。
これってなに?
SAMSUNGのリリースする折りたたみスマートフォンシリーズ『Galaxy Z』の縦折型3代目
ガラケーを踏襲したフォルムで閉じればコンパクト、開けば6.7インチ
Z Flip3を買ったわけ
まぁ欲しかったから買っただけなんですが……。
話は遡ること2019年、その前年に買ったHuawei P20をとても気に入っていたのに (中華らしからぬ上品なピンクゴールドの色味に大きすぎず小さすぎない絶妙なサイズ感、よく撮れるカメラとか、よく出来た端末だった)、ドナルド・トランプの陰謀米中貿易摩擦でHuawei端末にGoogleのサービスが搭載できなくなってしまうかも(※結局GMSを搭載してリリースされた端末は問題なかったわけですが)、ということで端末を変えることに。そこからなかなかしっくりきたり、欲しい!と思えるものではなかったりしたおかげで、一般人なりにいろんな端末を使ってきました。
P20 (Huawei)
iPhone SE 第1世代 (Apple)
iPhone 11 (Apple)
Pixel 3 (Google)
Blackberry KEY2 (TCL)
Redmi note 9s (Xiaomi)
moto g8 power (Motorola)
iPhone SE 第2世代 (Apple)
Pixel 4a (Google)
iPhone 12 mini (Apple)
だいたい時系列順になるように思い出してみたけど、こうして見ると変え過ぎじゃないですかね……。SE (両世代)とPixel 3はそれぞれ2回ずつどこかのタイミングで買い直した覚えが……。
ここまでいろいろ使ってくると自分が何を求めるかもしっかり見えてくるもので、『ポケットへの収まりの良さ』を信条に、直近のPixel 4aとiPhone 12 miniは割と気にいって使ってました。
ただしその一方で浪漫を求める邪な気持ちもあり、漠然と縦折りフォルダブルに憧れがありました。Z Flip初代のリリース後は主に耐久性の問題から手は出せませんでしたが、Z Flip3はなんと防水対応。『開かないと使えない、使うのに1動作増えるから不便じゃないか』という懸念もありましたが、カバーディスプレイのみキズありで、かなり手が出やすい値段になっている中古個体を見つけてしまい、合わなさそうならiPhone 12 miniに戻してしまえばいいかということで思い切って購入。なおZ Flip3が手元に届いて3日後に、iPhone12 miniが完全にメイン機の座から退いてしまうくらいには気に入っています。
持ち運びに理想的なサイズ
Twitterでも書いてたけど、『Foldはタブレットをスマホサイズで持ち運ぶためのフォルダブル、Flipはスマホをできるだけコンパクトに持ち運ぶためのフォルダブル』というコンセプトだと感じてます。普通のスマホより確かに厚みはあるものの、重量は約184gと平均的、パンツの前ポケットや尻ポケットに入れるくらいなら全然気にならないです。
iPhone 4でスマホを使いだしてして以来、大型化し続ける風潮や視力の衰えに逆らえず……。また2020年に娘が生まれてから写真を撮る機会が激増し、『画面が大きくてポケットに入る端末』という矛盾の塊を求めていましたが、まさにZ Flip3が理想形でした。
ただし尻ポケットに物をよく入れるタイプの人は要注意かも。いつか潰しそうで怖い。
One UIが使いやすい
個人的にHuawei端末に搭載されていたEMUIは例外的に使いやすかったものの、Xiaomi端末に搭載のMIUIは使いやすいと思えなかったため、PixelやMotorolaなどの、メーカー独自カスタムが少ないAndroid端末を好んで使っていました。
Z Flip3が初めてのGalaxy、One UI搭載端末だったわけですが、これこそPure Androidなのではないかと思いたいくらいに使いやすくびっくり。
かゆいところに手が届く設定項目の多さや、大型化するディスプレイサイズに合わせて指の届きやすいところにボタンレイアウトするインターフェースなどはよく言われているので今さら触れませんが、
サードパーティランチャーでもジェスチャーナビゲーションが使える
↑で使用中のアプリからホームに戻ったときの挙動の不安定さがない (※Pixel 4aで経験済み)
など、Android端末につきものの挙動の不安定さをまったく感じず、安心して使える出来に仕上がっています。
いやほんとに、なんで今までGalaxyに手を出さなかったのかって思ってしまうくらいにUIの出来が◎。Pixelは確かにシンプルでスペックの割りに動作はスムーズだったんだけど、Androidの本家Googleが手掛けてるのに挙動の不安定さが気になって仕方なかった……。
長期アップデート保証あり
先日のGalaxy Unpacked 2022で発表されたとおり、2021年以降にリリースされたフラッグシップモデルは4世代のOSアップデート、5年間のセキュリティアップデートをサポートされるとのこと。
(※参照 : GSMArena.com)
iPhoneのサポート期間には及ばないものの、Androidメーカーの中では最長クラスにサポートしてくれるようです。
ハードウェア寿命があるから5年間使い倒すのはもちろん難しいけど、しっかりサポートしてくれる予定なのは嬉しいポイント。
カメラは普通
フォルダブルの構造上の宿命から、カメラの質は価格のわりに普通。もちろん普通に綺麗に撮れるので困るポイントはないんですが、光学望遠レンズが載っていれば個人的にはなお嬉しかったかも。そもそもスマホカメラの質に拘る人はこの端末より良い選択肢があるはず。
とはいえデジタル2倍ズームくらいまでは劣化を気にせず撮れるので、ほんとに今のところ困ってるところはなく、望んだとおり綺麗に撮れる良いカメラです。
電池持ちはあまり良くない
ここ数年の間で使ってきた端末の中で電池持ちが良くなかったのが『iPhone SE 第2世代』と『iPhone 12 mini』。
バッテリー収容スペースが限られてくるフォルダブル端末+120Hz駆動ディスプレイ搭載のZ Flip3の電池持ちはもちろん期待していなかったけど、セットアップ直後の最適化が済んだようで、今のところがっつり使っても1日はなんとか保ってくれるくらいの体力はありそうです。『iPhone SE 第2世代 (1日はまず保たない)<<<Z Flip3≦iPhone 12 mini (普通に使えば1日余裕)』みたいな感じ。
それでもやっぱり不安なところはあるので、地図アプリを多用するような旅行の時なんかはモバイルバッテリー必須かも。
まとめ
使うたびにパカパカするのは不便じゃ?→パカパカさせるだけで気持ちいいから問題なし
ディスプレイ中央の折り目は気になる?→自分はわりと神経質なタイプなはずだけど、そういうもんだと思えば慣れたから大丈夫
長々と書いたけど、結局Z Flip3はFoldシリーズと違ってこの端末でないとできないことはなにもない、折りたためるだけの普通のスマートフォンです。
値段的にもかなりこなれてきたので、使いこなさいといけないとか気負う必要もなく、普通のフラッグシップスマホとして手を出しても失敗はしないはず。
なによりiPhone SE 第1世代が大好きだった者として、ポケットサイズ+指紋認証ありのハイエンドスマホの未来の形を感じられていることを感慨深く思います。
長く使っていきたいからこのケースを使っています。カバーディスプレイまで守ってくれる+リング付きで気にいっていたんですが、早速傷つけてしまったので別のケースをいくつか注文してみました。
この機種のケース情報とか数えるほどしかないので、気が向いたらなにか書いていくかも。
スマホで長文書くとか慣れんことするもんじゃないな…
それではまた。
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