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墓場を走る vol.3

 夏が終わった。  

昨日、Progateをやっていてどうしてもバグの原因がわからず問い合せることをした。インターネットを使って誰かに物事を訪ねたのは初めてだ。迅速に返信がきていて、それでもわからず、再び詳細を書いて送り直したところすぐに返信を返してくれて漸く原因がわかった。非常に感謝している。
 どこかでインターネットは「覗く物」か「覗かれるもの」である。という考えが染み付いていたがこの年になって「繋げる物」でもあることがわかった。

 どうして 、私は、極端な考えをするのだろうと反省するときが多々ある。強迫観念が私の中に昔から内在しているのを確認しているが、現在もそれと上手く付き合っていく試行錯誤している状態だ。

 「Jersey Girl」

 秋に入るといつもTom Waitsが聞きたくなる。三年くらい前だろうか、新宿から渋谷までの道にある喫茶店に、さまようかのように歩いて向かっていったのを思い出す。「Jersey Girl」、 ニュージャージー州の女に向けた歌。ニューヨーク州が東京だとすると、 ニュージャージー州は埼玉、千葉、茨城辺りになるのではないかとネットに書かれていた。
 当時を今思い返せば、人生だとか、恋人だとかいうものに真に向き合おうとはしなかった。ただ漂っていたかったのだろう。なにかとそうでないものの境界を見つけることに毎日を費やしていた。

 もうすっかり、「それだけであるはずのもの」に別のものが入り込むことを憎悪をしなくなったが、あの曲を聞くときだけは当時の気持ちになってみるのも悪くない。

抑止力

 

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