はじめまして! Next Wisdom Foundationの研究員プロジェクトフェローの天野恭子です。

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関西出身で社会人になって東京に住み始めて8年目ですが、関西弁がなかなか抜けません。趣味は社交ダンスと生け花で、日々新しいことにチャレンジして極めることが大好きです。

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         縁あってレコード大賞で踊った後!

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         生け花は草月流で師範持ってます!

最近まで商社で再生可能エネルギーに関連する仕事をしていたのですが、後述の通り色々と思うところあり、9月からはSustainable Transformation(サスティナブル・トランスフォーメーション、SX)に特化した経営コンサルタントとして働きます。

Next Wisdom Foundationを通して様々な方にインタビューを計画&記事起こしするために、私ってどんなもの、どんな人に興味があるの?と自分自身に問うことも増えましたし、最近妊娠したこともあってお腹の子にどんなことを知って、どんな未来を生きてほしいか?という問いも増えて、まるで2人分の思考が脳の中に存在するかのよう。そんな私が今どんなことを考えていて、興味があるのか、現研究員のみなさんからいただいた質問にお答えする形でお伝えしたいと思います!

◉天野恭子Next Wisdom Foundation記事
・ゼロ・ウェイストタウン 上勝町
https://nextwisdom.org/article/4766/
・ゼロ・ウェイスト・ジャパン坂野晶さんインタビューhttps://nextwisdom.org/article/4806/

Q1. あなたの興味関心を育てた「環境」はどんなものでしたか?

私の興味関心を育てた環境は、3つあります。
一つは、関西で育ったということ。両親もそうですが、友人も先生も、関わった人たちみんなが関西人だったので、とにかく面白いことに貪欲、人と話すことが快楽。そんな人たちに囲まれてきた影響で、自分も自然と人の話すことに興味を持ったり、自分の発言で周りの空気が変わるという瞬間を身近に感じてきました。幼い頃は吉本新喜劇やM-1だけでも面白かったのですが、大きくになるにつれて、新たに知る未智の知識との遭遇も面白いと感じるようになりました。

二つ目は、親や先生にずっと刷り込まれてきた「一生懸命やってたら、叶わんことはない」という言葉。宿題も受験勉強も就活もと言われ続け、やりたいことを実現させるために、計画し、行動に移す、というシンプルなことが大事だなと、今も思います。

最後の三つ目が今の仕事や思考に至るための最もインパクトがあるものですが、再生可能エネルギーの仕事に携わってみて、「環境にやさしいこと」と「儲かること」の両立がいかに難しいかを肌身で知ったことです。

当時研究者になることを夢見て入った理系の学部で、私は無口でじっと研究室に居るタイプではないと気づき、いろんな事業に携わればやりたいことが見つかるのでは?と考え、今まで培った関西気質と行動力でなんとか総合商社に入社しました。結果、はじめは会計系の部署でしたが、入社3年目で再生可能エネルギーの部署へ異動。その部署でスローガンとしていたのが、「環境への貢献とビジネスの両立」で、環境貢献に興味を持つことができました。

ただ、環境への貢献とビジネスの両立って、具体的に何すればいいの?と考える日々。商社や日系大企業が携わる再生可能エネルギー案件は、大体が固定価格買取制度付きで、長期間20年以上に渡って、私たちが本来払う電気代よりも高い金額で電気を買い取ってもらえる案件がほとんど。現在は固定価格買取制度がない案件や、再エネに関連した新たなインフラ投資案件も増えてきていますが、リスクを抱えたり、スピード感のある中小企業やベンチャーにス遅れを取っているのが現状で、「具体的に何すればいいの?」に対する解は、出ていないように感じます。

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          Photo by Pixabay from Pixels

また、商社の年齢層が高めの方とお話したときにも、「儲けること」が一番重要で、「環境への貢献」は二の次であるという考えの方が多く、二の次ではなく同時だとしても「環境への貢献」が先に来ることは無い、とハッキリ言われた際の記憶も鮮明です。株主の意見もあり、多くの社員を抱えている中、目先は利益重視になることは仕方ないのかもしれませんが、私は木を見て(利益を追い求めすぎること)、森を見ず(環境破壊によって事業リスク悪化)になると考えています。

最近では再生可能エネルギーなどBtoB分野だけでなく、BtoC分野ではグリーンコンシューマー向けの製品を売ったり、消費者の行動や声が企業の方針を変える流れも増えてきました。企業が急な対応が迫られていることも事実で、SDGsウォッシュと呼ばれるくらい本当にこれ環境や社会にいいの?と言われるような施作もあったり、とにかくSDGsの言葉がどの経営方針にも出てくるようになりました。

こんな中で、私は未だエネルギーに固執していいのか?具体的に「環境への貢献とビジネスの両立」が語れる人間に本当になるのか?という漠然とした不安の中、妊娠というライフチェンジも目前にし、SXだけを専門とした経営コンサルタントとしての道を見つけました。

Q2. 何故それ(考え、もの、人、場所・・・)が重要と感じたのでしょう?

私が重要と感じていて、生涯かけて答えを見つけたいと思っているのは、「環境に優しいことと、経済性は両立できるのか」という問いですが、感じたのは商社で働いていた際のモヤモヤも大きいですが、最近もニュースで同じような問いをよく目にします。

例えば、グレタ・トゥーンベリさんに対する大企業の重役達からの言葉、「批判の前にまず勉強しろ」。まずは経済やビジネスのことを勉強しろ、という意味なのだと思いますが、勉強すれば又は事業を起こせば、気候危機は無くなるのでしょうか…?

環境Patagoniaの元CEOのローズ・マーカリオ(Rose Marcario)氏は、パタゴニアの売上を4倍にし、ミッションを持つブランドへと育てた方ですが、彼女も「お金を稼ぐこと、ビジネスを成功させること、世界に貢献することが共存できないとは思わない」と発言されています。https://www.businessinsider.jp/post-189174

それ以外にも、8月に出たばかりのIPCCの第6次報告書における第3作業部会(WG3)- 気候変動の緩和では、緩和に向けた経済活動への言及もあるとされており、資本主義の是非も議論となるのではないかとも言われています。

そして何より産まれてくる子供たちに、安心して暮らせる環境を残せるのか、ということも重要と感じたきっかけです。今わたしたちは直接・間接的に環境を悪くして、子供たちが生きにくい世の中を作っている、本当にまずい、という危機感があります。

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       Photo by Tatiana Syrikova from Pexels

Q3.   あなたが持つ仮説、(もしくは問い)について教えてください。

「利益第一主義」の企業の経営方針や、それを容認・放置する国や行政は変わらなければならないと思います。また、個人の人間としても、このままやとホンマにやばい!と気づいて、もしくは気づけなくても自然に動けるような世の中にすること。

残念ながら、私にはまだその具体的策を語れるまで成長できていないので、Next Wisdom Foundationでインタビューする方々や、新しい仕事から、一つ一つ学んでいきたいです。その暁には、またnoteや記事で、その考えを落とし込んでいければと思っています!なので、節々で「環境への貢献と経済性の両立」について、語る場面があると思いますが、ご容赦ください!

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