見出し画像

かんじんなことは、目に見えない

「星の王子さま」サン=テグジュペリ
を読んだことがありますか

時代を超えて愛されている名著、あの超有名な「星の王子さま」です。

私は先月初めて読みました。

おもしろかったです。

最初の感想は
「あー、子供の感性っておもしろいよなー。私もそうだったな・・」
なんて感じの軽いもんでした。

途中でね、
なんか王子が色んな奴(大人)に会うんです。

その中で、王子は無邪気で分かんないことがあったら質問をやめないキャラなんで
酔っ払いに出会って、
「なんで吞んでんの?」的な事を聞いて、

そしたら、酔っ払いが、
『忘れるためだよ』
「何を?」
『恥ずかしいことをだよ』
「何が恥ずかしいの?」
『呑むのが恥ずかしいんだよ!』

児嶋だよ!

みたいな苦笑いしか出来ん会話をしたりする、っていう、
私がおもしろいと思ったのはそんなとこだったんですけど、

たぶんそのー、
星の王子さま界隈の女子の好きなとこはそういうんじゃないんですよ。

なのでChatGPTにそれっぽい役割を与えて、感想を言ってもらいました。

「星の王子さま」は、愛とは何か、本当に大切なものが何かを問いかける物語だよ。特に、王子さまとバラの関係は、愛の繊細さと美しさを象徴しているよね。バラに対する王子さまの気持ちは、彼の旅と自己発見の過程で深まっていく。彼がバラに戻る決意を固めるシーンでは、愛するもののために何かを犠牲にする価値があることを教えてくれるよ。
王子さまと狐の出会いからは、「人を手懐ける」ということの意味が明らかになるね。狐は王子さまに、「君が僕を手懐けてくれたから、君は僕にとってただの小さな男の子ではなくなるんだ」と言う。これは、愛がいかに人間関係を変える力を持っているかを示している。
この物語は、愛とは見えないものであり、時間をかけて育てるものだという大切な教えを与えてくれる。それは、目に見えるもの以上に価値があるということを思い出させてくれるよ。

ChatGPTに言ってもらった感想

だそうです。
そう、なんです。

この物語は解釈の仕方で全然感想が違ってくるし、そもそも原作はフランス語なんで、翻訳者によっても全然ニュアンス変わるんですよね。

なので、ココから先はざっくり、「私が読んだ感想」として書くんで、そんな風には書いてないだろって思ってもらっても大丈夫です。

まず、あらすじ(番号は章です。)

2→飛行士が王子と出会う
8→王子の惑星にどっかから来たバラが咲いて、バラのめんどくさい性格に王子がしんどくなる
9→王子が嫌になって惑星を出る(バラが急にしおらしくなって混乱する)
17→地球で蛇に出会う
20→王子が地球のたくさんのバラに出会う
21→王子がキツネと出会う
26→王子、蛇に自分を噛ませて死ぬ

といった感じでして、
この本の、おそらく多くの人々に刺さる部分はchat GPTも触れてた、21章の「キツネとの会話」の中で出てくる

心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。
かんじんなことは、目に見えないんだよ

内藤濯 訳

という台詞なんです。
読んだことない人でも、聞いたことあるのではないでしょうか。

で、まあ、キツネの言ったことを超訳すると、だいたいこんな感じです。


僕を飼いならしてくれないか?そしたら仲良くなれるから。
仲良くなったらさ、僕は君の中で他のキツネとは違う、唯一の存在になる。君も、僕の中で他の男の子とは違う大切な存在になるんだ。
君と仲良くなるまでは小麦を見ても僕は何も思わない。僕はパンを食べないから。でも君と仲良くなって、君の髪と同じ金色の小麦畑に吹く風の音を好きになるし、見れば君のことを思い出す。
(仲良くなって、キツネとの別れの時)
君はもう行ってしまうんだね。地球のバラ達に会ってきなよ。今の君なら違いが分かるはずだから。
最後に秘密を教えてあげる。
「大切なものは、目に見えない」
忘れてはいけないよ、君はなつかせた相手に対してずっと責任があるんだ。
「君は君のバラに責任がある」



このキツネとの会話の前の20章で、王子はひとつの庭に生えているたくさんのバラに出会います。
しかし、王子は王子の惑星のバラに、「じぶんのような花は、世界のどこにもない」と言われていたので、「さみしいきもち」になっているんですよね。

その後、(運命的なタイミングで)キツネと出会い、キツネは王子に、「自分を飼いならしてくれ」的な事を言います。
キツネは、
飼いならす=仲良くする=友達になる
的な怖い言葉の使い方をしてるんですよ。
自分を飼いならせば、双方向性の関係が築ける、的な。

で、王子はそれを言われて、また置いてきた「バラ」の事を考えます。

その時の王子の台詞は王子がどう感じていたのかを作者が表現する上でまあまあ大事なところだと思うのですが、前述した翻訳者のニュアンスの違いとかがあって、どっちがどっちを?ってちょっとモヤモヤします。

内藤濯 訳
管啓次郎 訳


英語版では

“I am beginning to understand,” said the little prince. “There is a flower... I think that she has tamed me...”

なんで、she has tamed meは直訳で「彼女(バラ)は私を飼いならした」でいいはずなんで、
めんどくさいんで王子は「バラが王子を飼いならした」って呟いたことにします。

あ、ちなみにキツネとバラはお互いに存在を知りません。

そして王子は、このキツネが言った

「大切なものは、目に見えない」
「君は君のバラに責任がある」

の二つが心に刺さり、「置いてきたバラのところに行く」ために毒蛇に自分を咬ませるんです。

これって「愛」の物語だと。そんな感想をChatGPTは言ったわけです。(言わせたんだけど)



ほんとに?



王子はバラのモラハラから逃げてきて、バラが唯一のバラでないこともその目で見て、洗脳が解ける可能性もあったのに、キツネ、いらんこと言うてもうてない?

王子、キツネと話をする段階では、「(一方的に)自分がバラに飼いならされている」っていう認識、うっすらあったと思うで?

愛??

それに気付かせたのがキツネ????


私は「バラ」に対しては、悪ですが、まあ、理解が出来なくもないな、と思うんです。すみません。

まず「バラ」は非難されるリスクも負っているし、
そもそも悪いやつなんて根絶出来ないし(新たに生まれるから)、
「強さ」を間違った方向に伸ばしたって意味では「飼いならされた」奴よりはまだマシというか、すみません。


でもキツネはやばくないか


善意だとしても
こういうことを言う相手、もうちょっと選べよというか。

ほんでなんで君、世間に評価されてんの的な!!!!

いやキツネがやばいやろ、ってChatGPTに言った結果がこちら↓


逃げながらそれでもバラのことが頭から離れず彷徨ってはったのに
「王子さまの自己責任」は酷じゃないですか(元々そんな判断力なさそうやけれども)

ってなってちょっとイラっとして使ってはいけない言葉を使って笛を吹かれました


まあ、人は、信じたいことを信じるから・・

王子も
バラも
キツネも
読んだ私とそしてあなたも

ただ一個、

愛ではないものを愛ではないと認められなかった人が、自分の過去を合理化するのは勝手だけど
他の人に「そういうもんだよ」って連鎖させるのはどうかなあー…と、思います

こういうことを書くと
寂しい人間だなこいつ、なんて思われるだろうなとは思いますが

まあ、
それなりにめんどくさい生い立ちで性格が歪んでて

まあ、ずっと生きずらいなって思ってて・・

ちょっと・・

昔の事思い出して

なんか

すんません・・

どこにもまだ言ったことなかったんですけど、
そんな時、いつも聴いてて・・

ほんとこの曲があったから救われたなっていう

私の人生の応援歌みたいな・・

そういう曲があるんですけど・・

よかったら聴いてください

↓ ↓ ↓ ↓


↓ ↓ ↓ ↓


↓ ↓ ↓ ↓


↓ ↓ ↓ ↓

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?