今、学生に話題の「武者修行プログラム」と呼ばれるビジネスインターンシップに参加してみました③

ホイアンに到着した翌日、
参加者は現地の小さな高校の空き教室に集合した

そこで参加者全員の顔を確認した
男女比率は大体半々、学部は経済系が多いものの、ばらつきも大きい
ちなみにぼくは工学部だ、ビジネス経験は皆無に等しい

うーん、ふ、不安だ
みんながつよそうに見える
ぼくはこれから起こるであろうマウンティング競争に備え、自分がマウントを取れるところを探さずにはいられなかった
あえていうなら、あれかな、動物の知識くらいかな
ペットショップ店員という現場経験を活かした小動物の正しい買い方を上から目線で語りかけよう、、それくらいしか自分に武器がないことに気付き、早くも家に帰りたくなった

教室に集まると、まずは代表のかずやさんから挨拶があった

実はかずやさんを見るのはこれが2回目だ
初めて会ったのは、日本を出る前、事前勉強会があった日に基礎ビジネス講座を代表であるかずやさんがマイクをとって教えていたときだ

あ、これがたかちゃいが崇め奉っていた「かずやさん」か、、若くてシャキッとしてる人だな。怪しさ全開のマイナスイメージがあった分、ぼくのかずやさんへの第一印象はとてもよかった

そんなかずやさんと2度目の対面だ
何を言われたのかは覚えていないが、とりあえずモチベーションがぐんと高くなるようなことだったんだろう

その後、僕たちのクラスを担当するファシリテーターの方々が紹介された

一人はビジネス関係、あとの二人はチームビルディング、最後のお姉さんは前回の武者修行経験者、諸々のアドバイザーとしての参加だ

紹介が終わり、ついに目をギンギンにして自己成長を遂げようと集まった30名の学生による武者修行プログラムが幕を開けた

最初に行われたワークショップはアイスブレイク。
簡単なゲームを行い、みんなの顔と名前を覚えさせようという目的だろう

ゲームの内容はボール渡し。ただのボール渡しではなく、ボールを持った人が次に渡す人の名前を言ってから次の人に渡すという内容だ
ただ、そこにはもう1つのルールがあった

それは、よりはやくボールを最後の人に回すこと

ここで、より素早くボール回しが行えるためにみんなで話し合いをする必要があった

あーしたらどう?
これもいんじゃない?
じゃあやってみようか

そんなこんなで素早さを追求してボール回しを行っている中、ぼくは思った

え、何これ??

なんでみんなそんなに躍起になってボールを早く回そうとしてるの??
これ、アイスブレイクだよね。みんなの顔と名前、覚えるためにやってんだよね?
それなのに、
ゴニョっ ポスッ
ゴニョッ ポスッ
ゴニョリ ポスッ
って感じで名前行っても聞こえないし、顔も見えないし
タイムなんていいじゃない、気にしなくたって
それよりもみんなのこと、もっとぼくに教えてよ、、

と思って、その旨を伝えたのだが、
みんなはタイムの早さを競った案しか受け付けなかった

結局、ボール回しのタイムはそこそこで、
君たちは本気でボール回しをしていない!
と、かずやさんに怒られて、アイスブレイクが終了した

うーん、なんだったんだろうか、今の時間は

その後はビジネス講座をうけ、午後はチームごとの活動となった

チーム内で改めて自己紹介した

島根女子「よろしくね」
阪大男子「よろしく」
大阪男子「よろしく」

ふむふむ、彼らがこれから一緒になるメンバーか
ちょっと頼りない気もするけど、
まあ、一緒に頑張っていこうじゃないか


夜は、確か例の教室に集まって全体のミーティングが行われた気がする
そこで、全員の自己紹介をみんなで聞いて、この日は終了した


ぼくが思ってたようなマウンティングの取り合いや、目をバチバチに光らせた自己成長学生はおらず、みんな出方を伺っている感じがした

こうして、武者修行プログラム1日目は、なんの問題もなく過ぎていった


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