懐かしき日本一周ぶらりチャリ_台風並みの暴雨@糸井川
これは12月の半ばのころ、わたしは新潟にいた。
この日はぶらりチャリ史上最も悪天候だった。
上越から糸井川にかけての沿岸部は風がやばい、全然進まんかった。
前日はちょっとした交通事故を起こしてしまい、さげぽよであったので、近くにあった快活で無心になってマンガを読むことに決めた。
以前から気になっていた「東京卍リベンジャーズ」を既刊全巻読破、その後はアイアムアヒーローの作者の新作「アンダーニンジャ」、ほかにも「レビウスエスト」、「ブルジャイ」を読み直し、「進撃」の最新話をチェックしたりと、忙しなくマンガを読みふけった。
幸運にも、シャワー室があるタイプの快活、かつ、タオルも無料だったので、テカテカの髪を洗い流しさっぱりすることができた。
その後、無料モーニングを詰め込めるだけ袋に詰め込んで、外がまだ仄暗い中、快活を後にした。
この日を振り返ると、マックとか学び校舎とかでおとなしく勉強しとけばよかったとつくづく思うのだが。
快活をでてすぐ、小ぶりの雨が降り出し、途中でみつけたスーパーにて雨やどり。
まあ、今日はこんな感じの天気なのかなと思って飛び出したわたしの痔になりかけのケツの穴を目一杯広げてやりたい。
そうこの日は台風並みの暴風と大雨、さらに霰まで降ってくるほどの悪天候であったのだ。
そうとも知らず、フンフンと鼻を震わせて自転車を漕ぎ始める愚かなはげちゃびんなのであった。
基本的に海沿いの道を延々と漕いでいるのだが、もう風が真逆向かい風だし、雨も降ったり止んだりで、はちゃめちゃな天候だった。それでも、台風の時の小学生並みのテンションで
ヒャッホーーーー!
フゥワフゥワフゥーーーーー!!
と自転車をこぐ。
ここまではよかった。
最悪なのは、その後だ。
直江津から糸井川までは大体40キロくらいなので、普通なら2、3時間もあれば着くのだが、この日は風の影響で一向に距離が稼げず、気づけば名立(中間地点)の道の駅の段階で昼の2時頃(ここまでで5時間弱)と、大幅な遅れが生じていた。
なんとかして今日中に糸井川駅まで着きたかったので多少の雨では休憩することもなく、チャリを漕ぎ続けた。人間、急激な環境の変化にはすぐに気がつくが、小さな変化の場合環境に慣れてしまい、気がつくと取り返しのつかないところまで来てしまう。
最初は、降ったり止んだりの雨が、徐々に雨脚が強まり、服が濡れてきた頃には大雨と真逆向かい大風と霰が吹き荒れる中、雨宿りする場所もないところを走っていた。
もちろん、服はびしょ濡れ。バックもカバーを被せていないもんだから、おそらく中まで浸水しているだろう。ようやく、屋根のある小さなバス停で雨宿りができた頃には、上は全滅、下はパンツのみ無事という状況であった。
火照った身体から体温が、、
体温がうばわれていくぅぅう、うう、う、、寒いぃぃ。。
これはまずいと思い、雨脚が弱まるのを待つが、全然変わらん。
横殴りの雨とはこのことか。
天気の子がいるなら、すぐにでも出てきていただきたい。
そして、みんなのために、わたしのためにイケニエになっていだたきたい。
結局、体が冷え切る前に、雨脚が相変わらず強い中、500m先のセブンを目指した。
これほどに遠い500mはない。漕いでも漕いでも、一向に進まん。雨で前も見えん。肌にピチピチと霰が当たって、いてぇ。
そのあとは、セブンで休憩して雨が若干弱まった(止んではない)のを見計らい、10キロ先の糸魚川駅を目指した。
無心でチャリを漕ぎ続け、ようやく到着した。
新幹線用ホームも併設されているだけあって、なかなかの充実した併設施設を持つ駅で、わたしからしたら、長旅を終え、ようやく辿り着いた天竺のような場所だった。
だって、施設の中に昔の電車があって、そんなかが待合室になってたりし
て、そこで休憩できちゃったりするんですよ、ここ。天竺ですよ、十分。
先に入っていた、女子中学生からの怪訝な目つきもなんのその、ぐっすり眠ってやりましたよ。
疲れからか、そのあとはyoutubeばっかり見て、勉強一切していないです。ごめんなさい、内定先の人事のおじちゃん。
そんなこんなで、まあ逆風と雨が大変な1日でした、
ということで現場からは以上です。
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