ワンデイカンファレンスが貴重な交流場所になるかもしれない

明けましておめでとうございます。
本年もたくさん”遊んで”いきたいです。

仕事柄、なんとなく日本の技術イベントにアンテナを張っているので、365日の区切りということもあって、雑感をまとめることにします。

2022年の始まりはまだ感染症への警戒が強かったように記憶しています。波を乗り越えるたびに徐々にその警戒心も薄れていき、まずはコミュニティが主催するイベントから、オンサイト(In-person)でのイベント開催も増えていきました。コミュニティ主催のイベントと、企業主体のイベントだとリスクの受容の仕方が少し変わるので、コミュニティが先に動くのは当然の成り行きかなと思います。

ワンデイイベントはオンサイトのイベントに全国からたくさんの人が集まる一方で、平日夜に小規模で集まるようなイベントはオンサイトに戻ってくるのは難しそうです。というのも、リモート主体で働くようになったので、夜のイベントのためだけに都心に移動することを選択しないのだろうと思います。もしかしたら(自分もそうですが)リモート主体の働き方に順応したことで1日の時間の使い方が大きく変わった人もいるだろうと思います。

一方で、オンライン配信が当たり前になったのを感じています。オンサイトのみで開催されるイベントの方がレアだと思います。

オンライン配信は、場所にとらわれないので、視聴者が多く期待できる一方で、これまで「その場所に行くためにやっていた業務の調整」もしなくなるケースが多く、”ながら視聴”が多くなってるんじゃないかなとも感じています。

技術イベントのフローを勝手に
1. イベントに参加する
2. セッションに参加する
3. セッションに刺激を受ける
4. 新しい行動に繋げる
だと思っていますが、「セッションに刺激を受ける」ところでドロップしてしまう率が上がっているんじゃないかなという感想を持っています。これはオンラインの宿命かもしれないですね。

例えば、お笑い番組などではひな壇があって、
・進行するMC
・ネタを話すメインスピーカー
・進行に対してレスポンスを返すひな壇
・それら全体を見る視聴者
という構図になっていることが多いですが、オンラインのイベントでもこういう構図を作ることがセッションで得るものを増やすためには大事なのかなと。どうしてもオンラインの視聴者を”参加者”にするのはハードルが高そうだなと思っています。

2023年、年明けは第8波の真っ只中ですが、第9波ではもっと警戒が緩むだろうなという感覚があります。これが個々の希望につながるのか、絶望につながるのかはわかりません。そのような中で、終日開催されるイベントがエンジニアが直接交流できる場所として価値が増していくとも思っています。
例えば、Appleはコラボレーションのためにオフィスに戻ることを推奨していて、結果として、MacチームとiPadチームが同時にステージマネージャを実装するということにつながっています。今後も創造性と機敏性のためにオフィスへ、という流れが消えることはないと思います。(一方で、リモート主体で創造性と機敏性を確保する挑戦も大切だと思っています。)

ともあれ、365日後、2023年末に、エンジニアの交流がどういう形になっているか楽しみです。

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