辛い思いをした分、人に?
今までの人生、嫌なことがたくさんあった。
器量が良くなく運動もできず陰気で、大体の場所でいじめや仲間外れのターゲットになった。少し表に出ようと思うもんなら、しまいにはネットで顔を晒され死ぬほど中傷された。
この世にはもっと不幸な人が、、なんてそんなことはわかっているし、別に不幸自慢をしたいわけではない。ただ、私にはふとした時に思い出して悲しくなるような辛い思い出が十分すぎるほどにはあるというだけだ。
人から悪意を持たれることはとても辛い。
今までの人生を通して身に染みるほど理解している。身体に打撃を受けるわけでもないのに、クラスの中心にいる女の子に指をさされて笑われると、痛くて痛くてしょうがなかった。2ちゃんにブスと書かれると食事も睡眠もうまくとれなくなった。
悪意は人を殺し得る。
それを学べた私はもしかしたら幸せだったのかもしれない。
でも私にはそれをうまく消化できなかった。他人が幸せになる程自分の不幸が加速する気がした。幸せな人間には私と同じような不幸を味わって欲しかった。そうすることでようやく私の不幸が相殺される気がした。
だから私はうるさい女子高生にすれ違いざまに舌打ちをし、幸せそうな人の悪口をネットに書き、他人の不幸な噂話に目を輝かせた。
今でも悪魔は私の中にいる。人の幸せを心から願うことなんてできない。
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