飲む点滴甘酒の栄養的理由
甘酒は飲む点滴といわれていますが、点滴ってどういう意味で言っているのだろう?
栄養士はあまりこういった抽象的な言い方をしないので、理由を掘り下げてみました。
甘酒が飲む点滴💉言われている理由。
●糖質がブドウ糖まで分解されている。
病院での栄養点滴はブドウ糖ですが、甘酒の糖質もこれと同じブドウ糖です。
ブドウ糖は糖質の最小単位。
またの名をグルコース。
甘酒の糖質はブドウ糖まで分解されているので、
点滴と同じようにすぐにエネルギーになります。
●三大栄養素を代謝する。
甘酒には三大栄養素を代謝するビタミンB群(B1.B2.B6)が微量に入っています。
すみやかに三大栄養素を代謝してくれます。
甘酒をエネルギー補給としてとれば、疲労時、病中病後の体や消化器に負担が少なく済みます。
●豊富なアミノ酸
アミノ酸はタンパク質が分解されたものです。
分解されているので、体に負担なくすみやかに吸収されるということ。
アミノ酸は旨味の素でもあるので
発酵食品全般に、このアミノ酸である旨味が含まれるので、調味料として大活躍ですね。
発酵により糖質やタンパク質が体に吸収されやすい形まで分解され、それを代謝するビタミンB群まで含まれる。
これが、甘酒が飲む点滴と言われている理由です。
●腸内環境を整える発酵食品、オリゴ糖、食物繊維。
甘酒の甘みは、ブドウ糖の他にもオリゴ糖が含まれています。
オリゴ糖は、善玉菌のエサになる糖質。
食物繊維は微量ながら含まれています。
●美肌成分
・麹菌全般に含まれるα-EG (アルファエチルグルコシド)
金沢大学と大関さんの実験で、
肌のキメを整える効果があるとして、
実験結果によると1日50g摂取したグループの肌密度に変化が見られたという学術論文があります。
※麹菌は、日本酒、酒粕、麹、甘酒全般。
日本酒に美肌効果があるのもこの事です。
・アミノ酸であるエルゴチオネイン
神戸大学と月桂冠さんの実験で
就寝前に甘酒を100gと200gと飲むグループに分け、4週間後の結果を出したもので、
どちらのグループも肌のキメが整う結果となりました。
大学と酒造メーカーさんのタッグ。
それぞれに違う物質で効果が出ていますが、美肌効果を狙うには、継続してある程度の量を食べる方が良さそうです。
●麹が含まれている意外な食品
みりん・醤油・お酢も麹を発酵させて作っています。
日常的な調味料も実は発酵食品ばかりで素晴らしい。
その他、塩麹など麹調味料・甘酒・酒粕・日本酒・味噌。
私は発酵食品の中で、取り入れるのが1番最後になったのが甘酒でした。甘い飲み物が苦手で、甘酒は一度飲んで、継続出来ずギブアップ。
手作りの自家製麹調味料の中で甘酒が1番最後になりましたが、料理やお菓子に使うことで使うようになりました。
手作りの麹系ではレモン麹、玉葱麹が使いやすかったです。
玉葱麹は、化学調味料なしのポトフに大活躍。
にんにくで作ってる方をnoteでお見かけしたので、今度作ってみたいです。
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