2/15 田村貴昭さんの質疑をさらに見てほしい

こんにちは!今日もたむたかさんです!今日は、あの農水省の贈収賄疑惑についての質疑が見られるかなと思ったのですが、要求した資料とかがまだ提出されていない?らしく後回しということで。だから15分まるまる馬毛島の基地建設についての質疑でした。というか、たった15分なので1テーマでも時間が足りないくらいなんですよね。もっと質問時間がほしい!共産党議員さんの数を増やすしかない!!みんな、共産党をもっと応援してください!

というわけで今日の質疑です。恥ずかしながらわたし、馬毛島の問題って西之表市長選挙のときにはじめて聞きまして、国会での質疑を聞いたのは今回が最初でした。勉強不足ですみません…しかしその分、国会での質疑は勉強するつもりで全部真剣に聞きましたよ!では追っていきましょうー。

日本共産党の田村貴昭です。
馬毛島は、鹿児島県種子島の西側約10キロに浮かぶ島であります。貴重な植物が茂り、希少動物のマゲシカの親子が走り回り、島を囲む海はトビウオが跳ね回り、伊勢海老や水イカ、トコブシが豊富にとれる漁場であります。

政府はこの島を160億円で買収し、米軍空母艦載機の地上離着陸訓練FCLP施設並びに自衛隊基地の建設をしようとしています。
総理、私は去年の2月18日、この予算委員会で当時官房長官だった菅総理とこの問題で議論しました。米軍戦闘機の訓練は、種子島の住民に耐え難い騒音をもたらし住民が強く反対してること、また買収に関わる様々な問題があることを指摘して中止を求めました
当時の菅官房長官の答弁は「地元の皆さんのご理解を得るべく対応していきたい」でありました。総理この答弁を今も覚えておられますか?

ーーもちろん覚えております

1月31日馬毛島の基地建設が最大の争点として戦われた西之表市長選挙で、現職の矢板俊輔市長が再選されました。矢板市長は2月2日岸防衛大臣宛てに要請書を送っています。大臣、どのような要請だったんですか

ーー主に3点ございます。1つ目は詳細検討及び外周道路の整備に係る入札行為の撤回。2点目は海上ボーリング調査の中止。3点目は環境影響評価を実施しないことである、との認識をしております

はい要望はその3点です。
そして大臣、大事なところがこの要望書に書かれてる。それは市長が地元の理解は得られていません、と書いてるところなんです

なぜ理解が得られていないのか。
米空母艦載機離着陸訓練というのは、陸上の滑走路を空母の甲板に見立ててタッチアンドゴーを繰り返し、凄まじい爆音をまき散らします。
1回の訓練で10日間程度、試行回数は2,000回から3,000回にも上るとされています。訓練は朝から深夜3時まで続き、数分おきにひっきりなしに飛び続けます。さらに政府は島の全部を基地化し、陸海空の自衛隊によるあらゆる訓練演習を予定しています。米軍、自衛隊合わせた戦闘機の訓練は年間約150日を見込んでいます。まさに年がら年中訓練を行う大基地計画であります

したがって種子島の住民が大きな不安を抱いてるのは当然のことであります。西之表市議会は昨年の12月定例市議会で、FCLP移転と自衛隊整備計画の撤回を求める意見書を可決しました。そして先の市長選挙で、基地建設で失うものが大きい基地は容認できないと訴えた市長が、基地を受け入れ容認の候補に勝って再選されたのであります。市長が地元の理解は得られていないと述べている以上、基地建設に踏み出すことはできないのではありませんか。

ーー地元の皆さんのご理解とご協力をいただくように努力をする、そうしたことに尽きると思います

総理、政府と防衛省そして地元の自治体との溝は深まるばかりでありませんか。西之表市長はこの1年あまりの間に、なんと防衛大臣に3回も質問書を送っています。そして2回、抗議文出していますよね。それは土地の買収にしても、基地の設計にしても、地元に何の説明もないままに始めたからであります。自治体、住民の頭越し。なりふり構わぬそのやり方に、地元の理解が得られないのは当然の事なんです

西之表市にはもともと、馬毛島の地理的そして自然条件を生かした活用計画があります。宇宙関連事業、自然文化施設の設置、島における体験活動の実施などであります。現に馬毛島では毎年、小中高生を対象にした体験学習が実施されています。

矢板市長は「基地経済に依存しないまちづくりを推進することにこそ、持続可能な社会への希望があります。将来にわたって島の子どもたちが安心して生活できる島を築くことが、今を生きる者の責任であると私は考えます」このように述べておられます。ここを市民が支持してるわけであります。

総理、昨年末に防衛省が地元で説明会やってるんです。その時に一人の高校生が述べた意見を、矢板市長が雑誌の寄稿で紹介しています。高校生の声です聞いてください
「離島の高校生は就職だったり進学だったり一度島を出ます。島を出たあと帰って来たいかどうかが本当に重要なので、帰って来たくないような島にはしてはいけないと思うんですね。僕の同世代で島を出た後に、馬毛島に基地ができたら、種子島に帰ってきて家を建てて住むということにはしたくないなと言っている人が、僕の身の回りにもいます。経済的な豊かさだけを求めるなら、若い世代は外に就職をして、家を建てて都会で暮らせばいいと思うんです。種子島にある豊かさというのは、自然だったり人だったりと思う。そういうものを守っていくということが帰って来たいなと思うような島になって、種子島が、僕の大好きな種子島が続いていくということに繋がると僕は思います
総理、この高校生の思いを受け止めるべきではありませんか。

ーーそうした声も一つの大きな声だという風に思います。それとまた賛成の方も反対の方もいらっしゃる、そういうことも私承知しております

総理は…それから岸大臣は、種子島それから馬毛島に行かれたことはありますか。夜ね、本当に静寂な島なんですよ。星が綺麗で。そういう島で、夜中の3時まで戦闘機飛ぶんでしょ。そして10㎞圏内でその上空を飛ばないという証はどこにもない。米軍が約束してるわけじゃないんだから。そういうことを是非想像していただきたい。

馬毛島には、まだたくさんの学校の校舎がそのまま残されています。かつてここで学んで、そして農漁業を営んで、家族で暮らしたたくさんの思い出が、今も種子島の島民の心に刻まれています。

この島には特別な思いがあります。しかし島の全部を買い取ってしまい、全基地化してしまうのであれば、これは故郷を奪ってしまうのも同じなんです。市長選で、市民は基地建設の選択を迫られて悩みました。戸惑いました。

西之表市にある区長さんがこう語っておられました。総理聞いてください。「馬毛島の話が出なければ仲がいいのに、馬毛島の話になると賛成か反対になっちゃう。それが嫌だね」
気持ち分かりますか?

無用の対立と分断を持ち込んでるのは政府なんですよ。離島の住民にこんな思いをさせて総理、心痛みませんか。どうですか。分断と対立。今住民は島民は困ってるんです。

理解とそして協力を得ると言いながらずっと説明してくるんだけども、地元の理解は得られていないと再三繰り返して市長が抗議し、そして質問を出し、そして選挙で民意は示された訳なんです。
基地は断念すべきです。馬毛島取得を中止し、基地建設を直ちに止めることを求めて質問を終わります


だいたいこのような感じの質疑でした。フルバージョンは日本共産党の公式YouTubeチャンネルにあるこちらの動画です。日本全国のいたるところで、さまざまな政策により分断される地域があるんだろうなと思うと心が塞がる思いです。
昨日は大きな地震がまた東北地方でありました。みなが心を一つにして協力しあわなければ生きていけないような時に、政府の役割はこれなのかと…。

ため息ばかりでる今日この頃ですが、国会をみれば野党の議員のみなさまが懸命になって国民の声を代弁し、問題をすこしでも解決しようという姿勢を見せてくれるのでそれを応援して自分を奮い立たせています。市民と野党の力で、政権交代したい。そのために少しでも貢献できればいいなと思います。またよろしくお願いします!

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