2/10 田村貴昭さんの質疑を見てほしい

2/10予算委員会の日本共産党、田村貴昭議員さんです。吉川元農水大臣の贈収賄事件について厳しく、そしてわかりやすく追及しています。あまりにも鋭く、かっこいいのでまとめてみました!!
上のYouTubeは全編です。11分以上あります。こちらのほうが見ごたえあります。

Twitterでは、動画は2分20秒づつしか投稿できないので、5つに分けました。これから1つ1つ全文紹介していきますね!

日本共産党の田村貴昭です。鶏卵大手アキタフーズから、吉川元農林水産省大臣が、現金500万円の賄賂を受け取ったとして、東京地検特捜部は1月15日、吉川氏を収賄罪で、アキタフーズの秋田善祺前代表を贈賄罪で、それぞれ在宅起訴しました。

行政が金によって歪められた疑惑があります。アキタフーズからの賄賂と接待は複数の政治家、農水省の幹部にまで浸透し、この金権腐敗に国民の怒りが広がっています。

吉川氏の現金の授受は、大臣室にて2019年3月26日に200万円、8月2日に100万円とされています。吉川元大臣に、現金の授受があったかどうか、確認されましたか?
西川公也元農水大臣についても聞きます。西川氏が大臣在任中、秋田氏から現金の授受があったのか調査しましたか?

ーー秋田元代表と関連する現金の授受の事実関係について、農林水産省として調査を行うことは適当ではないと考えます

これはですね、農水省のなかで起きている事件なんですよ。しっかりと調査をしないと真相究明にならないじゃないですか。

贈収賄事件の背景には、動物福祉アニマルフェアを巡って、農水省に対する養鶏業界の強い要求がありました。2018年にアニマルウェルフェアに関する国際機関であるOIE(国際獣疫事務局)から、養鶏場での飼い方に規制を設けようとする基準、行動案が示されました。これは鶏舎に止まり木や巣箱の設置等を、義務化するものでありますけども、義務化されれば養鶏業界は多大な設備投資を迫られることになります。

そこで規制に反対する養鶏大手のアキタフーズが大臣や政治家、官僚等に、賄賂、接待を含む働きかけを行い、業界側の要求に即した政策決定をしたのではないか。結果として、そのような政策決定となっているのでありますが、金が行政を歪めたとしたならば、これは大問題であります。ここが争点なんです。そこが問われているんですよ。

時系列で見ていきたいと思います。
まず2018年9月11日から20日にかけてOIEのコード委員会が「アニマルウェルフェアと採卵鶏システム」の2次案を出しました。この2事案で養鶏場に、巣箱や止まり木を設ける義務を定めることが提案されたわけであります。翌月の10月4日、就任したばかりの吉川貴盛大臣に、アキタフーズ代表の秋田善祺氏、河井克行議員、農水省幹部3人が高級和食店で会食をしています。そこで何が話されたんですかこの会食で。これは公務扱いだったんですか?それだけ聞きます。

ーー会食の場においてアキタフーズ関係者から政策に関する話題は出なかったと聞いております

農水大臣に加えて、事務方で参加していたのは生産局長、畜産部長、畜産振興課長、食肉鶏卵課長。これだけのメンバーが揃って、アニマルウェルフェア野話をしないわけがないんですよ。秋田氏から要望を受けて、OIE二次案への対処を話し合ってたんじゃないですか?これは容易に推測できる話です。

次です。会食の翌月の11月12日。日本養鶏協会がアニマルウェルフェアについて吉川大臣に要望書を提出しています。でここには、西川公也内閣官房参与も同席しています。日本養鶏協会(日鶏協)ニュース。協会が吉川大臣に要望書を提出するころ「西川公也日本養鶏協会顧問から生産者等を対象にした署名活動遂行のご指導がありました」と記されている。西川氏はアキタフーズの顧問もしていたんですよ。まさに養鶏協会の立場に立った人なんです。

また西川氏の政治資金報告書を見ると、日本養鶏政治連盟からの政治献金をもらっている。パーティ券も購入してもらっている。そしてアキタフーズから1500万円の金銭授受の疑惑がある。業界とズブズブの関係が西川内閣官房参与なんです。一方で、内閣官房参与としての公務の実績が全く見当たらないんですよ。4年間の間に、1300万円を超える報酬を受けているにもかかわらず。

西川氏はこの贈収賄事件が報じられると、理由を述べずに参与を辞退しました。参与としての仕事の在り方はどうだったのか。贈収賄事件、アキタマネーとの関わりはどうだったのか。

西川公也氏は、吉川元大臣よりも深くアキタフーズと関わっていたんですよ。参与の公務スケジュール、なんと即日廃棄していると言われました。知られたくない公務があるんですか?

時系列に戻ります。大臣室での要請の9日後の11月21日に秋田善祺氏が都内のホテルのトイレで、吉川元大臣に200万円を手渡ししていると報道されています。12月19日にOIEに提案。アニマルウェルフェアを協議する政府のOIE連絡協議会が開かれました。この連絡協議会には、通常のメンバーに加えて臨時メンバーとして新たに4人が参加をしています。なぜ突然臨時メンバーとして入ってきたんですか。この臨時メンバーの一人は、アキタフーズの副社長秋田正吾氏。秋田善祺被告の息子じゃないですか。

大臣に金を渡した企業の副社長が、この協議会のメンバーとなって、ではアニマルウェルフェアの議論はどうなったでしょうか。協議会の議事概要が農水省のページに掲載されています。アニマルウェルフェアについて、養鶏業界と思われるメンバーから「気候、風土、経済性に配慮されるべきだ。現場で受け入れられるようなものであるべきだ」という意見が出されています。そしたら農水省が「必要な科学的データを集め、それを踏まえてOIEにコメントしたい」端から全面肯定するような発言をしています。他方で他の委員さんが「鳥の砂浴び場を設置すべき」こういう意見を出したのに対して農水省は「砂浴び場に敷き藁を設置することにより、動物衛生利有働安全上問題がある」わざわざその場で反論してるわけなんです。結論ありきで、養鶏業界の主張に沿うような協議会の運営をしている、そういう風に誘導したんでありませんか

議事概要しかないので、協議会のメンバーの一人である日本消費者連盟共同代表、天笠啓祐さんにこの時の状況のことについて伺いました。
「アニマルウェルフェアは世界の趨勢なので国際基準を作ったほうが良いと私も何度か発言しましたが、言わせておくという感じで、わたし達の意見が無視されている感じでありました。結局ケージ飼いを続けることで決まっていたのでしょう。日本のケージ飼いは95%で、大手の養鶏で非ケージはないですから、出来レースだったんでしょうね」このように証言されました

天笠さんはさらに重大な事実をわたしに伝えてくれました。
それは、贈収賄事件が明らかになった後の2020年12月18日に開かれたOIE連絡協議会で重要な提案をされています。
1つ 農水大臣の現金授受についての経緯
2つ 事件がOIE・海外に与える影響
3つ こうした事件疑惑を背景に世界的流れであるアニマルウェルフェアの規制が否定されたと、したがってこれまで議論してきた…2018年のこの流れですね、アニマルウェルフェアの基準を再討議する必要があると。こう説き委員の一人である天笠さんは主張されたんです。そしてこの点について意見を述べたんだけども全く無視されたと。提案についてはその前日に農水省にメールで要請していたんだけども、返信もなかったという風に言われているんです。事実、この協議会の議事概要を見ても、天笠さんの主張提案は1行も書かれていません。

だいたい、正規のメンバーの方がですよ、贈収賄事件があったことを踏まえて、これだけまっとうなことを述べているにも関わらず、なんで無視するんですか。

そもそもこうした経緯があったということを大臣、ご存じないでしょう。わたしもね、ついさっき知ったんです。これ大事なことなんですよ。無視されているんですよ。正規のメンバーが発言したことについて。アキタマネーによって、協議会の公正さが歪められた可能性があるんですよ。第2回OIE協議会の議事録を本委員会に提出していただきたいと思います。

時系列でもこの流れがすごいんですよ。
業界の要求通り巣箱・止まり木の設置は義務でなく任意に変更することで日本政府はOIEにコメントを出しました。そして秋田善祺氏は吉川大臣に大臣室で今度は200万円を渡しました。

これでストーリーが完結するかと思ったらまだ続くんです。
秋田氏は8月2日吉川大臣に100万円を大臣室で手渡したとされています。これは一体何を意味するのか?同月27日日本養鶏協会は令和2年度予算への要望を農水大臣に提出しています。その後鶏卵生産者経営安定対策事業の改定が行われアキタフーズのような大規模養鶏場の補助額が増大したのであります。

政策決定の裏で金が吉川大臣に渡される、しかも繰り返して。
行政が、政策決定が金で歪められているじゃありませんか。
はっきりしてるのは金を贈った側の要望が受け取った側の大臣の下で全て実現してるって事なんですよ。

私もそうだし野党の方々から出されてる資料請求には応じて下さい。議事録も公開してください。これ贈収賄事件なんですよ。
そしてね役人の方も接待を受けてるじゃないですか。人事院、こられてますね。アキタフーズの秋田氏は農水省から生産者安定対策事業の補助金を受け取っているのでこれは明確に利害関係者なんです、あの会食において。
そして会食の費用、その時の吉川大臣が払ったと言われているんです。(しかし)これ吉川大臣が払ったところで秋田氏から多額の金銭提供を受けているのだから、これは実質利害関係者からの接待と見るのが自然ではないかと思うんです。そういう背景があるって事ですね、ぜひ念頭に調査を進めていただきたいと思います。
委員長にお願いがあります。吉川元農水大臣、西川元農水大臣兼内閣官房参与、それから当時会食に参加した秋元事務次官の証人喚問を求めたいと思います。贈収賄事件農政行政が歪められた疑惑をはじめ、政治とカネの問題で集中審議を求めて質問を終わります。おわり


この続きがなんと今日!2月15日に見られる予定なのです!!
疑惑は解明されるのか、注目して見ていきたいと思います!



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