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PEによる洗礼

人生記録を92年辺りに進めていく前に、タイトルのPEこと「PUBLIC ENEMY」との出会いは、自分の人生にとって超重要出来事だと思うので、これは是非とも記しておかないとなと思ったので、本日はそのことについて。

何度かに分けて、90年代初頭のダンスブームについて触れましたが、そんな生活を送るなか、やはり「踊れる曲」というものを求め、あれやこれやとCD屋に行ってはどれだこれだとチェックする日々を送るなか、ふと手にした一枚がこちら!

彼らの4枚目にあたるアルバム「APOCALYPSE 91…THE ENEMY STRIKES BLACK」、当時自分が手にしたのは邦盤「黙示録 91」と題された「泉山 真奈美」さんの解説が付いた物でした。
とにかく、踊れる曲として求めていた感じのものとはちょっと違うというか、、、以前に紹介した、M.C.ハマーとは同じラップと言いつつ何かが違う!!と背中に電流が走るような感覚を受けたのは、今も鮮明に記憶に残っております。

解説を読むと、黒人に対する人種差別についてラップにしているのが主だというのが分かり、こうした曲ではたして踊るというのはアリなのか!?と真に受け止めたり色々戸惑ったのも何とも懐かしい限り。
後々、ダンス番組「CLUB DADA」では当アルバムに挿入されている「Can't Trust It」で踊っていたり(実はそこで流れていた曲は「TIM DOG」の「Fuck Compton」だったというw)、PEのPVなども観たりするなかでメッセージ性の強い曲で踊るというのがアリなのか!
というか、それがヒップホップというカルチャーなのか!??
と、ヒップホップ四大要素の細かいことは分からずとも、虐げられてきた環境・状況といったものもひっくるめて、それをアートとしてアウトプットしていく文化だというのを、肌感・嗅覚みたいなもので覚えていった感じがします。
ちなみに、この時理解し始めたきっかけになったPVがこちら。

こちらも、当アルバムに挿入されている「Nighttrain」のPV。
観て頂くとおわかり、バッチし踊ってる~♪(笑)
で、記憶が確かならばこの曲は「DANCE DANCE DANCE」でも「MEGA MIX」が使ったりしてたような。。。(詳細分かる人がいらっしゃれば是非コメント希望☆)
とにもかくにも、踊れる曲を目当てにするなかで、とんでもないドストライクなヒップホップ・アーティストに出会った、自身にとっての重要分岐点だったということで。

このアルバム以降、見事にヒップホップにどっぷりハマっていくわけですが、ヒップホップ・アーティストのチェックの仕方も、このアルバムのブックレットに「Special Thanks」欄的なページがあり、M.C.ハマー位しか聞いたことがなかった自分に、とんでもない数のラッパー名が羅列されており、なんじゃこれは!!と、とにかく羅列されているラッパーをメモってはCD屋に行くも、、、ない!!(正確にいうと、あったのはL.L. COOL JとRUN DMC位だったかな?)
で、この出来事を話すなかで登場するのが、大学生のK田さん(笑)
「それだったら、輸入盤のCD屋に行くといい」という、何ともありがたいアドバイスを頂き、世に「タワレコ」や「HMV」なる輸入盤を扱うCDショップがあるんだ~というのも、人生で初めて知った次第であります。

ということで、PEのブックレットに記載されたヒップホップ・アーティストをほぼ完全コンプリートして、耳から脳へとヒップホップとは何ぞやみたいな物が、言葉は分からずとも曲やラッパーの声色で感覚として注入され、今の自分の基礎的なヒップホップ・スタンスが出来上がっていったのは間違いないのかなと。
以上、PEという存在により見事にヒップホップの洗礼を受けた自分でありました。

余談ですが、そんなPEと出会う以前に手にしたアーティスト、こちらも今振り返るとなかなか面白いもんだなぁと思ったりもしたので、それはまた別途。

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