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君は本当に幸せか。
祖父母から両親がいない理由をフワッとぼやかされたまま、妹と弟と育った。
親がいない子どもは、当たり前だけど大人に頼らなくては生きられない。私は何となく、周囲の大人に対して肩身が狭い思いをしながら生きていた。
早くお金を稼げるようになって、負担にならないようにしないと。妹と弟の分も。
そんなことを考えながら、中学卒業と同時に働いた。中卒で無能な私は全然お金を稼げなかった。
結局、数年遅れで高校へ行くことになった。
このときも祖父母に頼ることがとにかく申し訳なく思えて、精神的にかなりキツかった。
アルバイトしながら高校に通って、体育祭、学園祭、修学旅行などのイベントはすべて不参加。
お金と時間がもったいない。体育祭で時給はもらえないし。
私は早く大人になりたかった。なりたかったというか、ならないといけないと思っていた
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バンはすごく若いときにストレイキッズを作り始めた。個性豊かな弟たちをまとめながら曲の作業もやって、自らもステージに立つのはものすごく大変だっただろう。
そんなバンの姿に、誠に勝手ながら幼き自分を重ねてしまい、感情がバカでかくなることがしばしばある。
自分だけが急いで大人にならなくてはいけない。
それがどれほど孤独か。
甘えたい、泣きたい、休みたい、疲れた、褒められたい。そんな感情をもっていること自体、周りの人たちには絶対に知られたくない。
それがどれほど寂しいか。
おこがましいにも程があるけど、バンはそんな気持ちを分かるんじゃないかなと勝手に思っている。
いつも肩に重いものを背負ってもなお、がむしゃらに頑張るバンが泣く姿に私は弱い。
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京セラの日、私はこの5年を思い出して感激はしたけど涙は出なかった。いや、ここは泣けよ…と自分に失望するほど泣けなかった。
ああ、よかったね。ドーム公演まで出来るようになるなんてねぇ…と仏壇に手を合わせる祖母のようだった。子すらいないのに。
だけど、バンが泣くとなると話は別だ。
無理だった。こらえきれなかった。
あのときも、あのときも、あのときも、バンはどうしているだろう…大丈夫かな…と、そればっかり気になって、推しよりバンの方が心配で辛かった。(チャンビンごめんね)
ドームの舞台の上で、君は言った。
「僕、こんなに幸せでいいんですかね?」
この世界で、君以上に幸せでいてほしいと思う人間を探す方が大変である。
京セラで少しでも本心から「報われたな」と思ってくれていたら、オタクとしての目標がひとつ達成されたよ。
バンチャン、君は本当に幸せか。
本当のことは誰にも分からない、君以外。
私がStray Kidsを好きな理由の第一位は、
「バン・クリストファー・チャンがいるから」
です。