優しい魔法は扱えない

 定住地に辿り着いたらもう何も言うことなんてない

 誰にだって思い出や記憶はあると思いますが、それを伴う生活を作っていくなんて状態にはありません。ただ、今このときをどうやったら楽に生きられるかっていうのを言った言葉を引き連れてひたすら綴っています

 壁に話すだけなんて虚無過ぎるでしょう。『デリカシーって知ってますか?』と聞こえても、「それならあんたさ、それなりに幸せな囲いで生きてるってことでしょう?」

 僕の耳に届くように口に出すっていうことは不十分なのかなって思っちゃうよ。創っていく最中にしても、安全地帯を成型した後にしたってです。それはそれでいいと思うけど話すなら感想を届けたいとも思うだけです


 神様はいて、それは実に大らかだと思っています。あいつさ、形を持たないことを良いことに何だって聞いてやれるんだ。ただ、そういうシステムであるだけで別に僕に寄り添ってくれるわけではない。きまぐれにふと、それならと発音をこぼす。せめての気持ちとして作られた深淵

 山があるとして、その山の裾の掘ってまでさらに裾を広げたいとは思いませんが、ただその先でしか糸が繋がらないものがあることを感じながら笑ってる。体液垂れ流しながらですけどね

 深海の先にある地中だとか見える範囲の星空の先にある星々だとかにあまりこだわると本当にろくでもないものに祈れる今日に、ただ平伏したい。《だから》が抜けている言動や行動に理由をえぐってやりたい

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