念願の別府大分毎日マラソン

マラソンを始めてから念願だった別大マラソン。
3時間30分の参加資格記録を切ってから4年、クリック合戦での敗北やコロナでの規模縮小などもあって、ようやく走ることが出来た。

2月5日(日)正午のスタート。朝のんびり出来るのはありがたい。ゆっくり起きてゆっくり朝ごはん。勝負飯には和菓子が良いのではないか、と思い始めてから食べ続けている黒糖饅頭もしっかり食べる。

会場へもゆとりを持って移動。大学の先輩やその知り合いの方と写真を撮ったり談笑したり。普段のレース前にこんなに人と喋ることは無いので新鮮。お陰でだいぶリラックス出来たように思う。


さて、いよいよスタート。
天気は晴れ。風も強くない。日差しもある。思ったより暑さを感じそうだったので、ロンTをやめて半袖+アームカバーにして、予定より薄着で走ることに。しかし、自分より薄着の人の方が多い。ガチな人ほど薄着な印象があるが、果たしてどうなのだろう。

年末にコロナに罹ったところからどれだけ復調しているか。目標は、前回の金沢マラソンがまぐれでないことを証明するために2度目のサブスリー。あわよくば自己ベスト。

整列した位置からスタートラインまで1分程。5キロまでも混雑があり、想定より1分遅く、ここまでで2分程度のロス。
ロスした分を回収するため、ここからは1キロ4分10秒を目安に刻んでいくことにする。多少のアップダウンはあるものの、ほぼフラット。前後にも走力が近いランナーが多いので、一度4分10秒ペースに乗せてしまうと、結構楽に刻める。
8キロ辺りで折り返してきた先頭集団とすれ違う。自分とは全くスピード感が違う!知っている選手が何人もいて(メディア等を通じてコチラが一方的に知っているだけだが)、そんな人と一緒に走れていることにテンションが上がる。
16キロ過ぎて、左手に別府湾を臨む。青い空に青い海が綺麗で、それだけでここを走っていることが感慨深い。
スタート地点のうみたまごを越えて、1キロ程走ったところが中間点。ここで1時間30分30秒くらい。サブスリーのためにはペースを落とせない。
向かい風もあり、少しキツくなってきた。ここで、前の集団に追い付けたのが大きかった。集団の中で少し休みつつ大分の市街地へ。

応援の人も増えてきた。知り合いが走っている人もいるんだろうけど、見ず知らずの自分にも大勢の人が分け隔てなく声を掛けてくれる。ただ走るという行為をしているだけなのに、それだけで無条件に自分が肯定されているような感覚。この感じが好きだ。
何時間も最後のランナーが通り過ぎるまで沿道で声を掛け続けるのだろうか。ある意味で走るよりも大変なことかもしれない。それでも、そういう人がいるから頑張って走れているところもあるよなぁ、などと取り止めもないことを考える。
しょうもないことを考える余裕はあるようだ。25キロ以上走っているのに身体が軽くなって、ずっと走っていられるような感覚になる。調子が良い時に時々感じる、所謂ランナーズハイってやつなのか。

30キロ手前でフィニッシュのジェイリーススタジアムの脇を通過。丁度、先頭がゴールしたところで花火が上がる。速い!
ここから5キロ、所謂40メートル道路をひたすら直進。向かい風もあってキツい。ランナーズハイもいつの間にか終わっているみたいだ。
十分頑張ったしペース落としても良いだろう、という弱気を振り払いサブスリーのためにも粘る。橋を何回か越えるので、その度に「勘弁してくれよ〜」と思いながら粘る。キツい時は腕振りの力で前に進むんだ、ということを誰か有名な人が言っていたのを思い出し、一生懸命腕を振る。
結果的に30キロから35キロの5キロを1キロ4分15秒ペースで粘れたのが大きかった。
35キロで折り返して、ここからは追い風。自然とペースが上がる。ここでペース上げられるのか、と自分でもビックリ!ここまで来たら行けるところまで行くしかない。
40キロ。足さえ攣らなければサブスリーが見えてきた。
競技場に入って残り400メートル。先に走り終えたランナーからの「サブスリー行けるぞ!」との大声援に背中を押され、最後の力を振り絞る。感極まって泣きそう。周りの沢山のランナーと一緒にゴールになだれ込む。
記録は2時間59分15秒でサブスリー達成!


走り終えて、前回の金沢マラソンのサブスリーがまぐれじゃないと思えたし、自信になった。けれど、もう少し頑張れば自己ベストも狙えたのではないかと思うと、ちょっぴり悔しい。
今回はカテゴリー4での出場だったけど、3時間を切ったのでカテゴリー3での出場権を確保。2時間55分を切ったらカテゴリー2で出場出来るので、当面はそれが目標かなぁ。

そう言えば、今回は走り終わってから気持ち悪くならなかった。走る3時間前に食事を終えてたからかな。お陰で走り終わった後のビールはいつ飲んでも美味いけど、より一層美味く感じた。

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