富山マラソン振り返り〜前編〜

先日参加した富山マラソン。参加した記録と記憶を残しておきたい。


フルマラソンは約2年ぶり、富山に来るのは初めて、遠征でマラソンに参加するのも7年前の北海道マラソン以来。

新型コロナ対策で検温や消毒があったり、スタート前まではマスクの着用をしたりということはあったけれども、それ以外は至って変わることもなく。綿密に準備されてきた関係者の方に感謝。

知らないまちに来た高揚感と久々にマラソンを走れる期待感とこの2年の積み上げてきたものを試される緊張感と、色々な感情を抱きながらスタートラインに立つ(実際にはタイム順にブロックごとに整列なので、スタートラインよりはかなり後方)。

快晴の下、号砲。スタート時の混雑も少なく30秒程度のロスでスタートラインを通過。

とりあえずの目標は、あわよくばサブスリー、出来れば3時間一桁、最低限自己ベスト(3時間19分)、といった感じ。

気温が高いせいもあるのか、序盤から身体の動きが良い。1キロ4分10秒〜15秒前後のペースを刻みながら、高岡の市街地を駆ける。

10キロ程走って庄川沿いのエリアへ。この時点でサブスリーペースからは約45秒の遅れ。まだまだ余裕はあるし、あわよくばいけるんじゃないか、という感じ。川沿いの風を感じながら同じようなペースのランナーを追いかけつつ走る。

20キロ過ぎで、富山マラソン最大の難所かつ名所の新湊大橋へ。上り坂にビビっていたけれど、案外斜度は緩め。中学時代は「山の神」とか言いながら上り坂の練習していたなぁとか、神戸の坂って大概きついんだなぁとか思いながら登っているうちに最高点かつ中間点へ。この時点で1時間30分とちょっと。まだまだサブスリー狙えるペース。

新湊大橋から左手に見える日本海ブルーと正面に鮮やかに見える立山連峰が綺麗で、見惚れるってこんな感じなのかな、と。ただし、写真を撮っている余裕はカケラも無いので、心のシャッターに刻む。

新湊大橋を下る途中でサブスリーのペーサーを視界に捉える。その差はおおよそ1分。ここから20キロ近くに及ぶ長い長い追いかけっこが始まる。

”あわよくば”サブスリーモードを”いけるぞ”サブスリーモードに切り替え、おそらくギリギリサブスリー狙っているであろう人たちとペースを作りながら、ひたすら前を追う。

富山の市街地方面へ進むにつれて、向かい風が出てきたものの、ペースは落ちず。30キロ過ぎてもまだ脚に余力あり。かつてなく調子が良いんじゃないか、千載一遇のチャンスかもしれないぞ、と自分を鼓舞する。35キロあたりでサブスリーペーサーとの差は10秒ちょっと。これはいける!と思ったけれど、右足が攣りそうになり、38キロ過ぎの上りから徐々にペーサーとの距離が開き始める。40キロ近辺で両足が攣りかけ万事休す。

鉛のように脚が重いとはこのことか、と思いながら、結局3時間0分49秒でのフィニッシュ。19分程自己ベストを更新した嬉しさ半分、1分足らずでサブスリーを逃した悔しさ半分。サブスリーが見えていただけに余計に悔しい。

それでも、月間走行距離150キロ足らずではあるけれど、ペース走、インターバル、上り坂での練習とバランス良くトレーニングする方向性は合っているのかな、と。どうしても距離が踏めていないので、終盤まで如何に余力を残せるかが課題としてはっきり出たレースとなった。

これまでは、とりあえず「サブスリーしてみたいなぁ」くらいの感覚であったが、これからは堂々と「サブスリー狙います!」と公言出来るだけの記録は出せたので、次こそは!


※レース展開についての振り返りはこれくらいにして、久々にマラソンに参加して感じたことについては後編へ(多分そのうち書きます)。

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