ピープルファースト大会in兵庫に参加して

記憶が薄れないうちに…。

本日、ピープルファースト大会in兵庫に参加してきました。


①ピープルファーストとは(間違っていたらゴメンナサイ…)

ピープルファーストというのは、知的障害者の当事者運動の組織で、「障害者である前に人間だ」というところから名付けられました。障害者差別や虐待への反対運動、障害当事者の仲間づくりの活動などを行っています。

年に一度、全国の当事者が集まって勉強や交流をするピープルファースト全国大会が、各地のピープルファースト持ち回りで行われているのですが、今年は新型コロナウイルスの影響もあり、初めてのオンラインでの大会でした。


②大会に参加してみて感じたこと

自分の勤めている事業所のメンバーも何人か大会実行委員として頑張っているので、その姿を見たいという想いから今回の大会に参加しました。準備から頑張っている姿を見ていたので、大会でも無事に役割を果たせて良かったなと思いました。そして、それ以上に参加されている障害当事者のエネルギーを感じました。

障害者に関わる制度が整えられてきて、それなりに障害者の権利や生活も保障されるようになってきていますが、やっぱり虐待や差別は根強く残っていて、それを無くしたい、世の中を変えていきたいという障害当事者の強い想いを感じました。

翻って、自分にはそんなに強い想いがあるのでしょうか…。自分は「ある」と断言出来る自信はありません。虐待や差別を無くしたいとは思っていますが、当事者と同じ熱量でその問題に向き合えるわけではない気がしています。それは、自分が健常者といういつでも虐待や差別をする側に回ってしまえる立場故かもしれませんし、これまでにいじめや理不尽な扱いを受けてこなかった経験によるものかもしれません。

そんな自分が障害当事者のことを軽々しく「分かっている」「理解している」と言うことは出来ませんし、白々しい気がしてしまいます。むしろ、分からないことに対して「ああでもない」「こうでもない」と想像して試行錯誤しながら付き合っているような気がします(それは誰に対しても一定程度そんな感じですが)。

それでも、想像して試行錯誤する中で分かろうとする姿勢を見せること、「あなたを一人の人間として大切に思っているよ」「あなたのことを認めているよ」と言葉や態度で伝えることが大切なのではないか、と感じました。改めて、自分の日々のメンバーとの接し方を見直し、それぞれが安心して過ごせる場所、やりたいことを気兼ねなく出来る場所にしていきたいなぁと思います。


③これからについて

今回のピープルファースト大会に参加してみて、自分から先頭に立って何かを変えられる人になれるかは分かりませんが、何かを変えようと頑張っている人に共感し、陰ながら支えられる人になりたいなぁと思いました。

何より、頑張っている人の姿を見て「自分も頑張ろう」と思えるエネルギーをもらえたのが大きかったです。

来年の全国大会は北海道であります。極めて私的な理由で北海道に行きたいというのもありますが、オンライン以上に直に障害当事者のエネルギーを感じるためにも北海道に行きたいですね。

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