見出し画像

まだまだ未知数

私はこのタイトルである「まだまだ未知数」この言葉とは中学3年生の時に出会った。これについて少しだけ書きたいと思う。

私は中学3年生の時に進路で悩んでいた。k高校に評定の基準を下げてもらうもそれにも届かずとほうにくれていた。そんなある日駿台学園のセレクションのお知らせを見た。すぐさま行き、セレクションを受け合格した。その後面談で監督である大森先生はこう言った「うちは寄せ集めですけどそーゆ子達の方が高校での成長がまだまだ未知数で教えていて一緒に勝ちたいなと思う子が私は好きです」と。私はその言葉にすごく胸を動かされ即答えを出した。

中学を卒業し、すぐに高校サッカーがスタートした。1年生ではフレッシュカップにたくさん出場させてもらうことができた。予選リーグは難なく通過。決勝リーグも全勝同士の駒澤と優勝決定戦をやった。駒澤の攻撃力をリスペクトし私たちは5バックで前半は行った。試合前大森先生は「ビビらず闘え、どーせ3年後も倒さなきゃ全国行けないぞ」と。試合が開始し駒澤の選手はアグレッシブに攻めてくる。5バックの真ん中を務めていた私は必死にクリアで難を逃れていた。後ろからバンバン走ってくる駒澤の選手。攻めていないのに走らされてばかりで体力が減る一方だ。なんとか0でおさえ迎えたハーフタイム。大森先生は「よく0で抑えた、次は攻撃。小細工は通用しないからお前らの全てを正面からぶつけていけ。逃げるな」と言われた私たちは5バックをやめ、私はアンカーに入った。後半が開始し、ボランチに入った自分は前半よりもボールを触る回数が増えた。だが激しくプレッシャーをかけてくる駒澤を目の前にし縦パスどころか前にボールを入れることすらできない。横パスで逃げ、あげくのはてに出すところが見つからずかっさられる。そんなミスなどで一気に2失点。そこから私は足がとまりはじめ交代した。終わってみれば0対4。今まで同学年に勝ち続けていた私たちからすると悔しい負けだった。試合後先生は自分に「まだまだ甘いな、判断スピード、ボールの制度まだまだ全然足りない。守備は良かった」そー言って頭を叩いてくれた。そこからもう負けたくないと思うようになるきっかけを作ってくれて試合だった。その試合以降Bチームの地区トップ組に合流することもできた。出れた試合はたった1試合だったがすごくいい経験をした。

2年生になり、つい一昨日の地区ユース。上がってる4、5人を除く新チームメンバーで戦った帝京B戦。相手はJユースやらf多摩などの強豪揃いの帝京。それに比べ強くてTFA、クリアージュが関の山の駿台。側から見たら帝京が勝つそう思うだろう。先生は「2年生1年前を思い出せ駒澤に負けたよな、けどお前らも成長してきただろ?強くても負けないぞ」と指揮をあげた。私たち2年生はおそらく誰1人として駒澤戦の大敗を忘れてはいなかったはずだ。試合前の円陣でキャプテンもこう言った「早ければ11月には俺らが駿台のトップチームで戦うことになる。負けていい試合なんてないし、前と同じじゃないよ。」と言い円陣をといた。私も心の中で次期新チームの力を試すにはこれ以上ない相手だなと思っていた。試合が開始し、やはり駒澤同様帝京もアグレッシブにきた。だがそれには私たちもこの1年いろんな相手とやってきたこともあり難なく対応した。前半も決定機は自分達の方が多く作れたと思う。後半両チーム1点を入れ引き分けで試合終了。試合後先生は試合に出てた2年生に1年前との違いを話してくれた。「よく走ったと思うし、前からよくはめてやっていた。ただあと一歩だなこれからも練習の強度あげてくぞ」と笑顔で話した。1年前よりだいぶ変わったなと思った。

タイトルである「まだまだ未知数」この言葉がやっとちゃんと理解できるようになった。何度となく挫折した自分が毎日の部活で中学の時は格上の選手と高校で渡り合えるということを大森先生は教えてくれた。1年後高い景色を見るためにはまだまだ足りない。できることを精一杯やれば実るそれを実現したい。

ご静聴ありがとうございました!