バリジャーナル

1日目
朝早くから家を出て羽田に出発した。到着は12時ごろ。次の便が第3ターミナルからだったので一旦そこに荷物を預けてからと思ったのに搭乗の2時間前からしか荷物は預かって無い上に第3ターミナルのコインロッカーは全部使用済みで詰んだと思ったけどなんとか探せて浅草観光に出発した。まず雨。傘さしながらの浅草は最悪だけど、母は雷門前で写真が撮りたかったらしく、傘を一瞬外して写真を撮った。その後は私が食べたかった大学芋を買って、食べ歩こうと思ったのにそれもできず、とりあえず浅草寺にお参りに行って近くの寿司屋に行こうと思ったらそこはブレイクタイム中。母がもう食べたいということだったのでさらに探しまくって(私が)その場所から歩いてすぐの違う寿司屋に入った。寿司美味かったのに、ここでも母は眉間に皺を寄せながら早食いしていて、母のために探したのにリアクション皆無なのが気に障った。その後は演芸ホールに落語を見に行った。これがとっても面白くてずっと見れる!どの噺も面白いし引き込まれるし、YouTubeで落語を見る落語と生の落語は完全に別物でした。後は空港に戻って大学芋食べた。めっちゃ美味かった。

2日目
12時ごろに到着してホテルに到着、部屋に入れたとは結局15時すぎだった。その後にすぐプールに行った。まさかだけどそれしかプールやビーチには行かなかった。まずホテルがすごすぎてテンションが爆上がりしてその足でプールに行ったからとっても楽しかったし、気持ちよかった。永遠にそこにいたかった。その後は準備してブンブバリという高級レストランに行った。ナシチャンプルとサテチャンプルを頼んだけどここで母はずっと眉間に皺を寄せながら黙々と食べ始めたので「美味しい?」と尋ねるとなんか微妙そうだった。「塩分過多」と言っていた。私が母と円滑な旅行のために積極的なコミュニケーションをとろうとしているのに!!!とちょっとイライラしながらも無事食べ終えることができました。

3日目
6時に起きて支度をして7時から朝食、8時にはウブド周辺に向かって出発した。事前にカーチャーターを頼んでおいたので8時にお迎えが来た。アリさんという日本語ペラペラの人だった。休憩なしでコーヒー農場に向かう予定が、アリさんのおすすめで銀製品が有名だという村に行ってめちゃくちゃ怪しいショップでホンモノ〜とか言われながらリングを買った。マジで怪しかったけどまあこれも思い出として残る。
コーヒー農園に到着すると、ガイドの方が手際よく案内してくれた。ジャコウネコが寝ているところやカカオやスパイス、実際のコーヒーの味などを見学した。完全に観光化されていて若干虚無。見学した後は農園内のカフェでコーヒーの飲み比べをしたけど、結局コピルアックが一番美味しかった。というかそれ以外が不味すぎた。あと、カフェが絶壁の上にあって人が歩くたびに地面が揺れる。怖かった。次にテガラランライステラス(棚田)のカフェに行った。ナシゴレンとワッフルを食べた。美味しかったけど途中で雨が降ってきて、最終的には道路が冠水するくらいの大雨になっていた。タイミングを見てドライバーを呼ぼうにも全然がないのでもう思い切って呼んだ。その次はモンキーフォレストに行った。雨だからお猿さんは木の上にいるけど大丈夫?と聞かれた。私としては見るだけの方が嬉しいのでその方がありがたかった。それでも結構な猿がいた。その後はウブド王宮や周辺の市場を散策した。客引きが凄すぎて引いたけど、値切りまくって2500円くらいでニットバッグを買った。後でスーパーとかでほぼ同じものを見たら3500円くらいで売っていたので安くできたのかも。お母さんもいろいろ買いまくっていた。私が交渉したけど。お土産と言ってあの人にもこの人にもっていうのが多すぎてだるかった。スタバで休憩した後、夜は綺麗な蓮が見渡せるレストランでライスターフルという伝統的な王宮料理を食べた。全体的に味が濃いけど、美味しかった。なんだかんだでサテという串焼きが一番美味い。お母さん、ここに限らず、眉間に皺を寄せながら美味しいとも何も言わずに黙々と飯を食べるので流石になんか言って欲しいと思った。ここからずっと食事のたびに「美味しい?」と聞くようになりました。ここから先、そして母はケチャが見たいケチャが見たいと言い続ける。10時ごろにホテルに着いて一応何かダンスショーをやっていたので遠くから見て、部屋戻って爆速で寝た。

4日目
今日は6時半に起きて、瞑想とタイチというバリ式のヨガをした。瞑想もタイチも呼吸をずっと意識しながらゆっくり動くのでとてもリラックスできた。
そしてそのまま朝食を済ませたけど、なんだかんだゆっくりしてしまって母希望でデンパサールのスーパーマーケットに行くはずが、ヌサドゥアの大きいスーパーに変更してもらった。ギリギリまで攻防をしたけど母はやはりデンパサールのスーパーに行きたそうだった。デカいスーパーにこだわる母vs時短をしたい私。結局私が買ったけど、正直折れてデンパサールまで行っておけばよかったと思う。
スーパーの後はヌサドゥアで最も大きいモールのバリコレクションに行った。商品を見るだけでほぼ何も買わなかったが、なぜか母は「経験として」と言って、私にココナッツジュースを飲ませたがった。初めて飲むココナッツジュースは正直美味しくもなんともないけど、量がすごく多かった。でも、予約したマッサージの時間が迫っていたのでがぶ飲みした。これが良くなかった。マッサージは最高だった。明日も来ようと決心するくらい良かった。異国の地で真っ裸になって体を触られるのはいかがなものかと思う反面、途中で完全に寝落ちしていた。途中で起こされてからはほぼトイレを我慢した記憶しかない。そして、ほぼ限界なのに真っ裸なので何も遮るものがない。でも、マッサージを一回止めて服を着てトイレに行かせてくださいというのも時間の無駄な気もする。流石に限界を越えかけたので声をかけてトイレに行かせてもらった。すんなり。使用していた布を体に巻いてすぐ行けた。こんなことなら早く言っておけば良かった。
マッサージの後はホテルに戻り、身支度をしてロックバーに行った。曇っていて夕日は見られなかったけど眺めは最高で、ずっといられるくらいだった。でも曇っている場所から大雨が降っている様子が分かったので、雨が降る前に帰ろうということになり、様子を見ながら1杯約2000円のカクテルを飲み干した。するとちょうど雨が降ってくるところだった。
会計を済ませる頃には本降りが始まっていて、帰るのに少し濡れたけど、残っている客たちは自分たちで傘をさすスタイルで雨を凌いでいたので、私たちは良いタイミングで退散できた。
その後はホテルの近くのワルンに行って、ミーゴレンもどきとステーキを食べた。ピザが有名どころだったのでそれを食べるべきだと後悔したけど、とても安くで普通に美味いステーキを食べられた。美味しかった。外は雨だったけど、ホテルから近く、道中と散策できると思って歩いて帰ることになった。私の携帯が使い物にならなかったので母に頼ってついて行った。傘をさしていても足元がとても悪く、水と泥水が同時に入ってくる気持ち悪さだったのに10分歩いても目的地が見えない。一旦方向を確認してもらえるか母に聞いたところ、逆方向に歩いていたらしい。最悪すぎる。店を出る前に母がマップを見ずにあっちでしょ!の言ってるのを見て、本当に当たってる?まじ?と念押しして確認したにも関わらず逆方向。ベタすぎるコント。だがしかし私はしっかりとフォローした。「今気づいてよかった。雨も上がってきたから良かった。」と声をかけながら戻った。我ながらできる娘。親孝行すぎ。えらい。と心の中で自画自賛した。
途中でスーパーに寄ってからホテルに戻った。なぜかベイクドチーズケーキとフルーツケーキを食べながらゆっくりした。そこでいろいろ話したけど疲れていて覚えていない。めっちゃ喋ったのは宗教についてだった。

5日目
朝、6時半に起きて7時から朝食を食べた。最後の朝食となると、3回目の朝食だしもう飽きたという気持ちが少々と、名残惜しくてたくさん食べたいという気持ちが大半で結局ガッツリ食べてしまった。少し気持ち悪いくらいだった。8時からヨガの体験をした。ヨガマットをして45分程度、吊るしたスウィングを使ってエアリアルヨガというものを45分程度の計1時間半で、すごくたくさんの汗をかいた。
私以外にも、香港から来たジョイスという4歳の男の子の母親も一緒だった。8時からのレッスンに30分遅れて来た。彼女は数回体験があるけど、子供が生まれてからはやっていないということだった。それでもあまりブランクを感じさせないくらいに慣れていた。
その頃、お母さんはプールサイドでお昼寝をしていたらしい。
その後は部屋に戻ってゆっくり、時間をかけてスーツケースに物を詰めた。昨夜たてた予定よりだいぶ遅れてチェックアウトを済ませ、その足でマッサージに行った。昨日と同じところで、同じメニューをした。その後の移動で体に塗りたくられたオイルに苦しむことはこの時考えもしなかった。マッサージ自体は最高で、寝ているのか起きているのかの狭間でずっとぼーっとしていた。
ホテルに戻る前にバビグリンという豚肉料理を食べに地元のローカル店に行った。正直ハエがたかっていたり、足元で野良犬が寝ていたりしてちょっと怖かったけど、それもそれで思い出だと割り切れた。料理の味は美味しかった。スパイシーで塩味が強い。母は付け合わせのスープが美味しいと言っていた。
その後はスーパーマーケットに立ち寄って、ホテルに戻るとそのままピックアップしてもらい、空港へ向かった。
飛行機から海に無数の小さな灯りが見えた。星のようだった。スラバヤをすぎたあたりの海上だったけど、結局何の灯かは分からなかった。本当に綺麗だったけど、旅が終わると思うととても寂しい気持ちになった。

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