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たまに投げるならこんなボウリング場「たまなげ!」 141 埼玉・A-Style

はじめに

このシリーズでは、特色のあるボウリング場を300場を目標に紹介していきます。もちろん、こたつに入った想像ではなく、実際にそのボウリング場でプレイしたものをお伝えします。

概要

埼玉県上尾市・北上尾のPAPA内にあるA-Styleです。

この北上尾には、上尾ミナミボウルが2022年1月まで、ここから徒歩10分ほどのところに所在していましたが、その直接的な後継店舗ということではなさそうです。しかしながら2022年秋にはここにボウリング場ができることが案内され、その段階で準備工事がなされていたようですが、1年経った2023年10月23日にオープンしました。

このボウリング場があるPAPA上尾ショッピングアヴェニューは、北上尾駅前の再開発で生まれたショッピング施設なのですが、道路を挟んで北側と南側に分かれていて、この両棟は歩道橋で結ばれています。その歩道橋の真正面に入口があって、とても目立つ立地です。

そして入口のわずか2・3mの場所がボウラーズベンチ。入口ドアからレーンまでの直線距離で考えると、これは日本で最短かもしれません。ただ、秋で開放してても特に問題ない季節のオープンだからいいのですけど、冬場の寒さ、何より夏場の暑さと湿気で影響は出ないでしょうか。

受付は入口からは少し離れていて、入って左側の奥にあります。

まだ開店した直後ですので、日本ボウリング場協会・埼玉県ボウリング場協会の加盟リストには入っておらず、JBC公認競技場ではありません。

1フロア10レーンの設置で、埼玉県では最小規模になります。

レーンに立って、とても気になることに気づきました。10番レーンの右に置かれている物に見覚えがあったのです。

これ、2023年8月に閉店した西東京レーンのマスキングです。

よく見れば、マスキングの上半分は、シンボルも含め西東京レーンの物がそのまま使われており、それを再利用したものだということがよく分かります。下半分については、西東京独自のマスキングが上にかぶさっていて、それを外すとBrunswick汎用のマスキングがあったということでしょうか?

同じく令和に、開業した石下ボウルも、完全新設ながら設備は中古のものでした。そのような再利用の市場ができてきていると実感できますね。

ゲーム料金について、ここでは完全前払い制を実施しています。パック料金は3ゲームまでの設定であり、東京ドームボウリングセンターと並び1プレイで最大3ゲームまでしか投げられなくなっています。
通常料金は、1ゲーム700円、2ゲームパック1300円、3ゲームパック1800円と、感覚としては少し高めです。
ですが現在、オープン記念として2023年12月20日まで、誰でも会員価格が適用されて1ゲーム550円、2ゲームパック1000円、3ゲームパック1350円で投げられます。

A-Styleの会員の年会費は1200円です。ラウンドワンよりは高いものの、一般的なボウリング場のクラブ会員より大幅に安いです。上記の料金を見て分かるように、一律で1ゲーム150円引いているので、年間8ゲーム投げれば元が取れる計算になります。

また、貸靴料金もパックごとに変わる設定で、1ゲーム通常ならば450円のところ、2ゲームパックで400円、3ゲームパックで350円と、多く投げるとむしろ安くなるという珍しい設定。この料金設定のアイデアがどこから来たのか気になります。

オートスコアラー

オートスコアラーも中古なのか、Brunswick製でも最新Syncではなく、Type3が使用されています。

しかしながら、ストライク等のアニメーションは、他では見たことのないキャラクターが出てくるもの。いきなり新しく見るものが出てきました。

また、このA-Styleではレーン頭上モニターはなく、基本はボウラーズベンチ向きのモニターを見るのですが、それよりも小さなモニターをボウラー側に向けているので投げていて助かります。

レーンコンディション

新設場ということもあるのか、回転を見る限りはオイルの効果は非常に多いという判断をするのですが、ピン手前で少し曲がっているのも分かりますし、手も全然黒くならなかったです。

すごく軽いというイメージではなく残っちゃうことも多いのですが、飛んだピンが左右どちらかしっかり倒してくれるので、ベイビー以外のスプリットが全く出ず、コツを掴んで高得点が出ました。
時間が経ってコンディションがどうなるかは気になるところです。

ほんと目立つ立地で、車でボウリング場を通りすがりで見かけるのの何倍も存在が気になって来る場所です。このボウリング場があることが、ボウリングへの意識を高められるきっかけになるのかなとも思います。
未だに経営母体が分かってないのですけれど、大きなビジネスモデルがある、その第一歩が上尾なのかもしれません。

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