12A猫研究:鳴海システム 基本編1(はじめに)

 人狼ゲームに普段から参加されている方、特に12A猫に参加されている方で「狼で中々勝てない、狼は苦手、そもそも何やって良いか分からない」という方はいらっしゃいませんか?

 安心してください、鳴海システムは正しく理解していればどんな方にでも使える、「相当勝てる、狼側の信用勝負定跡」です。
 鳴海システムは「狂人欠け」を前提に構築されていますし、狂人が居ても機能するようになっています。つまり、状況を殆ど選びません。


 勿論、12A猫という配役では、状況によって狼が有利になったり、または村が有利になったりします。
 その為、鳴海システムで有利を得る為の条件は存在します。
 しかし、ただ使うだけ(五分以上であればOK)であれば、その条件はとても緩いものです。

・鳴海システムの使用条件とは?

鳴海システムを使用する場合に必要となる条件は以下の通りです。

条件1: 役職のCO状況が狼-真の形ではないこと
条件2: 役職のCO者以外に狼が2人潜伏していること
条件3: ○進行であり、グレランが行われるか、グレーが指定されること
      (≒初日に真占いが狼を占っていないこと)
条件4: グレランで狼が処刑されないこと

たったこれだけです。
 どうでしょう、あなたの実戦でもこれらの条件を満たした試合は沢山あるのではないでしょうか。

尚、[条件3]については●進行というだけであれば鳴海システムと良く似た定跡があります(主張内容の趣旨は異なります)。

 尚、初手の襲撃に対して平和が出てしまうと不利にはなりますが、そうは言っても「平和が出れば不利」は元々なので気にならない(気にしてはいけない)ところです。

・鳴海システムの基本

 では、鳴海システムの基本形を順を追って見てみましょう。真狼-真の○進行で、相方が無事グレランを抜けた場合の変化です。

[占い師]
真占: 素村A○ 
狼A: 素村B[霊 能]
霊能:
[処 刑]
素村C[死 体]
初日犠牲者
[生存者]
素村ABD、真占、霊能、狩人、猫又、狼ABC
[参加者]
素村AD、真占、霊能、狩人、猫又
狼A~C、初日犠牲者(狂人)

 上記の状況で考えてみましょう。初手は霊能を襲撃します。鳴海システムを選ぶのであれば、必ずこのタイミングで襲撃する必要があります。

 
霊能噛みが通ったら、相方に●判定を出しましょう。即ち、3日目の身内切りです。

(基本図)
[占い師]
真占: 素村A○ 素村D○
狼A: 素村B○ 狼B[霊 能]
霊能: (襲撃死)
[処 刑]
素村C[死 体]
初日犠牲者→霊能
[生存者]
素村ABD、真占、霊能、狩人、猫又、狼ABC
[参加者]
素村AD、真占、霊能、狩人、猫又
狼A~C、初日犠牲者(狂人)


3日目の身内切りについては、CCOは以下の3つの選択肢があります。いずれもメリットがあり、有力です。

・猫又CCO (最初期の形、互角〜やや狼有利)
・狩人CCO (有力ではあるものの、他と比べると若干狼が損)
・CO無し(最有力、最新編で解説)

今回は猫又CCOについて見ていきましょう。

(第1図)
[占い師]
真占: 素村A○ 素村D○
狼A: 素村B○ 狼B[霊 能]
霊能: (襲撃死)
[猫 又]
猫又、狼B
[処 刑]
素村C[死 体]
初日犠牲者→霊能
[生存者]
素村ABD、真占、狩人、猫又、狼ABC
[参加者]
素村AD、真占、霊能、狩人、猫又
狼A~C、初日犠牲者(狂人)

 3日目は生存者は9人。
 吊り余裕は狂人が生存していれば0 (この記事では狂人欠けとして図を書いていますが、村陣営にそれは見えていない)ですから、この状況での村陣営側の対応は以下の3通りが考えられます。

・占い決め打ち(真占 or 狼A 吊り→互角)
・猫又決め打ち(狼B or 猫又 吊り→狼有利
、実戦では現れにくい変化)
・狼Aと狼Bの決め打ち(狼A or 狼B吊り→やや狼有利、本筋)

鳴海システム 基本編2(2-1猫又CCO型)」で、占い決め打ちになった場合から順番に見て行きましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?