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楠夢羽から見るミルグラムにおいての赦す赦さないとは

ミルグラム、2審報告がなかなか来ずムウの誕生日が来てしまいました。そこでムウから見るミルグラムにおいての赦す赦さないを個人的に整理しようと思います。
そもそもの話、ムウというキャラクターはかなり難しく、そして公式側から明らかに赦さない方が面白い事起きるよ♥というのを描かれているのでそこも含めて紹介していきたいです。

そもそも話ミルグラムにおいての赦す赦さないって?
簡単に言うとめちゃくちゃ無責任な処刑ボタンを全世界の人間がポチポチ押して投票が多い方が決まるってスタイルです。で、ここで問題なのが
そのせいで囚人たちの人生観の否定や思想否定が発生するところ
であり、明らかに変化する子達もいます。

で、ここで問題になるのが

この子、楠夢羽ちゃんです。
ある程度囚人さんたちはどうしてそれを行ったのかというのが分かるようになっています。
なのでおのれの価値観で投票するミルグラムというものとあってる囚人なのです。
ですが、ムウはどうでしょう。

第1審アフターペイン。どうやらいじめられています。可哀想ですね。
第2審、悪くないもん。化け物になったり徹底的にムウを"悪者"として描いています。

とまあこのように変わり身の術!?ってくらいムウという女の子は第1審と第2審でキャラクター性が変わっているように見えます。ただ、言動自体はなにも変わっていません。そこがミソです。
これはミルグラムにおける赦すの思想肯定の部分が大きいでしょう。

ただ、ここでもう一つ問題になるのがいじめっ子を殺したのなら思想肯定された後にいじめっ子を逆にいじめてるような描写は出さないのではないか?という点です。

無邪気な笑顔

なんなら一審と同じように"可哀想な私"を続ければ彼女は赦され続けたはずです。
1度、第1審赦された人たちのことを考えてください。
ハルカは自分が何をしたのかより鮮明に。
ユノはかわいいMVの中でやったことをハッキリと。
シドウは更に詳細に顔を描き。
カズイも本心をさらけ出し。
コトコも全てを詳細に描こうとしているのです。
それに比べてムウだけ異質です。
ムウはクラスの女王様という立場に一変したMVで登場しました。その後にいじめっ子を自らの手で殺した、というMVにしか見えません。
そして被害者の少女との話も何も描いていない。

アフターペインから悪くないもんで逆転現象が起こっているのです。

ムウは第1審で思想を肯定されました。が、肯定されたのは本来の気質である部分が肯定されたのでしょう。
なら何故こんなにも乖離が激しいのか。

前のnoteでも描きましたが彼女は今記憶が混濁していて軽い幼児退行状態であると考えられます。
MV、トレイラーでの一人称は「私」「あたし」であるのに対し現在囚人としてのムウの一人称は「ムウ」のままです。意図的に使い分けてるマヒルとは違いムウは小さい子供が駄々をこねるようにムウと言います。とても悪くないもんで女王様として降臨していた女の子とは思えません。
そして、恐らく今現在の記憶が混濁していている部分のムウが肯定されてしまったのでしょう。

これは本当に本心からの発言だと思われる。

悪くないもんで赦されなかったのになぜ無敵なのかもここで答えが出ていますね。
「悪くないもん」のムウは本来のムウの性格と乖離しているから、という結論です。

囚人たちには赦されなかったら思想の否定の声が聞こえます。一審TLの時にフータがかなり苦しめられていました。
ムウは何故かずっと元気なままです。ハルカも傷ついていたので2審の結果の声もおそらく聞こえているのでしょう。
ですが、彼女にとっては知らない誰かがやった罪の話を何故か自分の耳に聞かされている、という状態なのです。
そりゃあずっと元気なままなわけ。

〜もしも論〜ムウがアフターペイン時点で赦されていなかったら

この話が書きたくてこのnoteを書いた迄あります。
そもそも論、ムウがアフターペイン時点で赦されていなかったら私は幼児退行が1発で収まったと思います。
アフターペインのムウはかなり"本来の楠夢羽"に近いと思うからです。

悪くないもんでおそらく唯一本心を言ってるシーン。ガッツリアフターペインと書かれている。

アフターペインのムウはとにかく自罰的です。歌詞も全てそうでしたね。最後の呟くようなごめんなさいももう死んでしまったレイに向かってのものと分かるくらいに。
ここで考えられるのが本来自罰的でやけくそになっちゃった結果記憶混濁発生したのが楠夢羽の正体なのでは無いかな、と思います。

先程も話しましたが、ムウには一人称が3つあります。その時点でなんかもう変ですしね。

アフターペインで赦されていなかったら、私のムウくらいなら出てきてくれたのでは無いでしょうか。そこで考えたのが、ミルグラムってもしかして赦す赦さないを割と意図的に傾けさせて囚人さんたちの過去の再演をさせている?という疑問です。

ムウには現在、ムウ自身は友人だと思っているハルカがいます。ムウは1度友人に裏切られた立場です。そしてハルカはコトコに約束をしました。コトコがやっていた"私刑"の話でしょう。
これから考えられるに、ムウはハルカという友人に裏切られて心の傷をまた負うことになります。
そしてハルカはムウという母を失いひとりぼっちになります。
完全に過去の再演が始まろうとしています。
個人的には公式的にはカズイとアマネも赦さない想定だったと思うのですが色々な複合要因が絡み合い彼らは赦されました。ので彼らはこれから"未来"の話にも進むでしょう。

ですがムウは公式が思う通りに赦されませんでした。彼女の砂時計はずっと過去に向かって落ちていきます。
第三審でようやく私たちは楠夢羽と対面ができるように、仕込んであるのかと疑うくらいに。

第三審で顔を合わせてようやく話せるのが楽しみでもあり怖くもあります。
ムウちゃん、お誕生日おめでとう。

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