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著作権について②なぜ違法コンテンツはダメなのか説明します。

マンガの海賊版サイトやアニメの違法アップロードがもう10年以上問題になっています。私自身、高校時代に利用した経験がありますが、現在はその悪性を理解し正規のサービスを利用しています。では、これらの違法なコンテンツはなぜ利用してはいけないのか、簡単に説明したいと思います。


まず初めに、そもそもなぜ著作権なんてものが存在するのかを説明しなければなりません。
著作権法の第一条がわかりやすいでしょう。これを噛み砕いて表現すると、作者やそれに関わる人の権利を守ることで、文化の発展に寄与しよう!となります。

考えてみてください。いくら面白いマンガを描いても正当な報酬が得られない、盗作もされ放題な世の中だったら、誰もマンガ家になろうとは思いません。食べていけないし損しかしませんからね。そうしてすぐにマンガという文化は消滅します。他人事ではないのです。

著作権によって作者の権利が保証されているからこそ、創作者は作品を創り続けるし、少しでも面白いものを描こうと努力します。そして、新しい世代の創作者も生まれます。
著作権法を無視することはすなわち、これらの創作活動を、ひいては文化の発展を阻害することに他なりません。


さて、この著作権法違反の中でも典型的かつ悪質なのが、海賊版や違法アップロードというわけです。

エンタメコンテンツというのは、正しい方法で消費されれば何かしらの方法で作者にお金がいきます。紙媒体なら原稿料や印税、アニメなら配信やグッズ売上の著作権料など、どこかから制作者に還元があります。

しかし勝手に掲載している違法アップロードの場合はどうでしょう。作者は丸損だし、なんならそのサイトの広告収入はアップロード主が丸儲けです。つまり、描いた人が得るはずだったお金を、ただアップロードしただけの輩が掠め取っていくのです。

こんなことが行われていては、そりゃー文化の安定や発展なんて望むべくもない、というわけです。第一、あなたの好きな作品を食い物にして楽して大儲けしてる輩がいるという現実、不愉快だと思いませんか?


さて次に、「アップロードやダウンロードはそりゃダメだけど、別に見るだけなら良くね?」という人に向けて。


絶対ダメです。それで広告収入が発生してアップロード主が儲ける限り、違法アップロードは無くなりません。

そもそも完全に無料でコンテンツを消費するという考え方が間違っています。マンガを描くのもアニメを作るのも人間であり、それは仕事でやっていることなのです。その仕事によって生み出された「商品」がマンガやアニメなのです。商品を売買するのにお金が必要なのは当然だと思います。

もしあなたが成し遂げた仕事を知らない誰かが自分の手柄のように利用して儲けていたら、その分自分の給料が減っていたら、どうですか?ふざけんなって思いますよね。


現在海賊版サイトや違法アップロードは視聴するたけでは罪にはなりません。ネット上のことで追跡が難しいし、誤ってサイトを見てしまったという人もいますからね。しかし、正当な対価を払わずに商品を消費するのは立派な窃盗です。法的には許されても、倫理的に大いに間違っています。

なので、海賊版サイトや違法アップロードは運営、アップするのはもちろんのこと、閲覧、視聴するのも絶対にやめてください。これから十年、数十年後もマンガを読みたいと思うなら尚更です。

マンガを正しく試し読みする方法を書いた記事があるので良かったらこちらもどうぞ。
⚠マンガ海賊版サイトの閲覧数が月2億回を超えた件について。|ぬっく #note https://note.com/nukku_animesuki/n/n45282eb84463


以上です。
でわまた。

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