見出し画像

推しが座右の銘を引っ提げて新ソロ曲を持ってきた ~SideM49elementsもふもふえん・S.E.M感想メモ~

毎度毎度名曲しか入っていないアイドルマスターsideM 49elements シリーズの13・14を浴びた感想メモです。なんかもう無理に言葉にするのも野暮かもしれないとは思ったけど、ここ最近49elementsの感想書くのが自分の中で恒例になっていたので……。

S.E.MP舞田担当なので、どうしても後半(S.E.M)のほうが比重重めになっていますご了承を。
6月末から始まった怒涛のS.E.M供給のフィナーレ。……いやごめん舞田は8月のバースデーカフェ選抜もあったわこんなに1か月ちょっとで一気に供給くることあるか????

THE IDOLM@STER SideM 49 ELEMENTS -13 もふもふえん

01もふ・きゅ~と・デイズ☆

もふもふえんって実は一番泣き曲が多いかもしれない。こんなにも明るくて楽しい曲なのに、3人のまっすぐで一生懸命な姿勢が、心の柔いところに刺さってしまう。だって、「きのうより1センチたかくジャンプ」ですよ。泣いてまうやろ。
いやでもさすがにもふ・きゅ~と・デイズ☆は泣き曲って言って許されるはず。「ちいさくたってあしあと(ぼうけんのあかしだね)」だよ。「きらピカな未来のぼくら めざして いっしょにすすも~!」だよ!?
もふもふえんの曲は当然小学生の3人が歌うので難しい言葉は一つもないのに、歌詞に心揺さぶられてしまうのはどうしてなんだろうと考えていたんだけど、やさしい言葉をつかった歌詞だからこそ逆にその意味が3人の声にのって一直線に心まで届くのかもしれない。
歌詞カードいっぱいの、まっすぐな想いを抱きしめたくなる。

02トキメキ・ぷろろーぐ!

もう出だしの「照らしてよスポットライト」の伸びるような声が良すぎて、いきなりやられてしまう。暗いステージで、ぱっとスポットライトに照らされた直央くんの映像が見えたもん。
ソロ1曲目のほっぷ・すてっぷ・ハイ、しーぷ!が大好きだったので、2曲目はどんなものがくるかと腕組してたら、最新のアイドル岡村直央をお出しされてしまって膝から崩れ落ちた。ああ、直央くんはまた一歩先に踏み出したんだね……。透き通るような高音のなかに、希望と意思が詰め込まれている。矢野さんすげぇよ。
この曲は、もふもふえんに所属しているアイドルであり天才役者である岡村直央の、まさにプロローグなんだって目頭が熱くなってしまった。

03リトルマイシューズ

視聴時点でだいぶ話題になっていたけど、とんでもないものがお出しされてしまいましたね。橘志狼さん……。
古畑さんの声質を最大限に活かした、イカした歌声。カッコいいに全振りしたメロディに、すました顔をしながらも何度でも立ち上がるような歌詞。「なりたい自分はラクしちゃなれない”オレ”って けっこうさいしょに知ってんだ」という歌詞、くぅ~~~~~~!!!!!!脳に効く!!!!!そう、志狼くんって子どもらしい自由さももちろんあるけど、努力しなければ先に進めないことを知っているアイドルなんです。そんな彼のソロ曲の名前がリトルマイシューズなの、良すぎ~~~~!!!
もふもふえんのユニットイメージもあってかわいいイメージがどうしてもあったけど、オレが目指しているのはこういうかっこよさなんだぜ!って改めて突きつけられて、はっとされられた。そうか、志狼くんはビッグスターになる男なんだ。
橘志狼というアイドルの解像度がぐんとあがる新ソロ曲。

04ぽっぷこーん・くろーぜっと!

かのんくん今日も世界一きゅーとだよ♡いつも舞田がお世話になっております♡♡♡
真面目に、ピコピコとした音の一つ一つも歌声もメロディも、あまりにもはじけるようなかわいさで、この曲に「ぽっぷこーん・くろーぜっと!」って名前つけたのあまりにも天才すぎるんですよ真崎エリカ神。かわいい。脳がとろける。
ソロ曲1曲目ではクローゼットの中の沢山のお洋服を着替えてとびっきりかわいいあこがれの自分になったかのんくんが、今度は「まだきみの知らなかったえがおをあげるよ♪」ってクローゼットの中身を「しぇあ」してくれるんですよ!?!?!?
かわいい自分になっただけじゃなくて、たくさんのきらめきを届けようとしてくれるかのんくん。そんなのもう、アイドルじゃん。姫野かのんくんってもしかして最高のアイドル!?知ってた!!!!
これ以上ないじゃすてぃす・きゅーとをありがとうかのんくん。

THE IDOLM@STER SideM 49 ELEMENTS -14 S.E.M

01 BeSide EMotion

歌せむから始まりFTTFへと繋がっていった「学びの楽しさを伝える」というコンセプトとしてのS.E.Mは、GS両面(逆せむDits!)で一つの完成を迎えた。あまりにもGS両面で完璧な答えをお出しされてしまったために、S.E.Mというユニットとして、これ以上の曲はもう出てこないかもしれない、あとはアイドルソングを突き詰めていく形式になるのではないかと考えていたのだけれど、BeSide EMotionは「人生の先達として導く」という方向からの最高にS.E.Mらしい曲で、彼らがそばに居ると歌ってくれるなら先に進めると思える歌でした。
舞田担当なので舞田の話をしてしまうんですけど、もう出だしの「いつだって待ってる 不安と戦う 君の言葉を」からもう、胸がいっぱいになってしまう。もう歌詞も歌割も、すべてがぴたりとパズルがはまったような美しい構造。「教えて、君の情熱を」に舞田のハイトーンを持ってきていただいたの本当にありがとうございます。
あとは、「変わっていくのは恐れることじゃ決してないから」「辛いことだってあるって 知っていたから」を山下次郎が歌うのさぁ、過去に目を向けていた男が、S.E.Mとなってから一番の化学反応をおこした男がここを歌うのか。後述の山下新ソロと相まって威力が高い。
硲先生が「過去は未来へのエールだ」と歌ってくれるなら、硲先生の言葉なら信じられる。歌割としては舞田と山下次郎の部分が印象に残るのに、全体の骨子となっているのは間違いなく硲先生なの、まさにS.E.Mだと感じる。
歌詞を全文引用してしまいたいぐらい『全部』が胸を打つんだけど、特に「君が今まで 重ねてきた瞬間を 決して無駄になんてさせないさ」と今言われると、昨今の様々な情勢も相まってべしょべしょになってしまう。明日でサイスタ終わるって現実?
自分は諦めてなんかないし、先行きは明るいと信じてはいるけど、不安がないと言えば噓になる。そんなときに、S.E.Mが寄り添っているって伝えてくれることのなんと心強いことか。
例えばFREAMの『寄り添う』が包み込むような温かさなのに対して、S.E.Mの『寄り添う』は、たとえ今は足を止めたとしても、その後に共に先に進むためのもの。不安や辛さを否定せず、それでも「君ならばできる」と確信し、共に前に進むことを強く望むこと、これが教師だったS.E.Mが選んだ寄り添いなんだ。
なんて、眩しい強さなんだろう。ドラスタのGNMを聞いたときの衝撃に近いかもしれない。厳しさすらあるこの歌を、いまのS.E.Mが歌うからこそ届いてくるメッセージが確かにある。
BeSide EMotion、大好きになってしまったんですけど、Dramatic AnthemのB面なのかもしれないという感覚あるの自分だけ?根底にある、共に行こうと寄り添ってくれる姿勢と逆境に立ち向かうしなやかな強さが、同じ色をしている気がして。
新たなS.E.Mの代表曲。

02 Quod Erat Demonstrandum

49elementsシリーズが始まってから、ソロ曲1曲目から明確にギアをあげてきたなと感じるアイドルが何人かいたんですけど(隼人神谷巻緒玄武志狼etc)、S.E.Mだと硲先生と山下次郎がまさにそれ。
こんな天才の歌詞を書いたのは誰だと思ったらマイクスギヤマさんでした。本当にいい作詞家さんを捕まえたなSideMは……。
硲道夫が歌そのものになったかのような……硲先生の信念ってこういう音だよねという納得がある。そう、まさにこれは硲道夫の信念の歌なんですよ。「仕事以上 生きがいがあるんだ」「雨だれ石を穿つのだ」「限界常時 更新したい」だよ。これほどまでに精度の高い硲道夫が出てくるなんて思ってもみなかったよ。いま文章にしてみてより感じたけど、文面で見るよりも、歌声で聞くと遥かに威力が高い。硲道夫の、教師としての信念が歌声からにじみ出ている。
Cメロの高音が気持ちいい。こんなのずるい。歌詞も音も全部がいい。間奏での煽りを絶対にライブで聞きたい。49elements全体を通してもトップクラスに好き。
BSEMがあまりにも心に刺さってしまったからもう泣かないと思っていたのに、硲先生の「結果は 遥かに彼方の誰かの未来の中に」を聞いたらまた涙をこらえられなかった。私が好きになったS.E.Mのリーダーが硲先生で、良かった~~~!!!!!!!

04 Fireworks -Wanna Be A Star-

舞田は一旦飛ばして、先に山下次郎新ソロについて。
これまた試聴の段階からとんでもないものがお出しされてきたなとは思っていたけど、3分15秒にぎゅっと山下次郎という男を詰め込んだような曲だなと。山下次郎のソロ曲としてすべてが『正解』なんよ。
BSEMでも少し書いたけど、山下次郎ってS.E.Mになってから一番変化した男なんですよ。硲先生の情熱に引っ張られ、舞田にほだされてアイドルという未知の世界に飛び込み、いつの間にかこれまでなら想像すらできなかったような輝きを手にした。情熱という炎を導火線につけられ化学反応をおこした男は、大きな花火を打ち上げる。
だからこその、この新ソロ曲。自分だって星になれたのだ、誰しもがそうなる可能性を秘めていることを、山下次郎は知っている。これは山下次郎の情熱の曲。
燻っていたものがじわりと燃え上がり、やがて大きな花火となっていく様にサウンドがハマりすぎている。ああ~~~セクシーなのに熱のこもった歌声が最高~~~~~。
そうだよ、アイドルでS.E.Mの山下次郎は、もう誰もが見上げるような、夢だって導いていくような星なんだよ……。

03 Life is Beautiful!

皆さんは舞田類の座右の銘をご存じですか?

モバエムの舞田類の履歴書

そう、『Life is Beautiful!』なんですよね。ここにきて座右の銘を冠したソロ曲ですよ。その時点でもう舞田Pはちょっと息ができない。

まず初めにこれは懺悔ですが、舞田新ソロの歌詞をGoogle翻訳で確認しました。舞田担当なのに英語が壊滅的で本当に……申し訳ない……(義務教育の敗北)
英語が苦手ということもあり初めは音から入っていったけど、ソロ1曲目から正統進化したような、舞田らしいキラキラとした明るいメロディ。何にでも楽しさを見出す舞田らしいポップさと、アイドルらしいきらめきを音にしたようなサウンド。
かみ砕くのにしばらく時間がかかったが、新ソロ曲は1曲目よりも、より元教師であり現アイドルのS.E.Mの舞田類という人間に寄った曲だなという印象が強い。
硲先生の新ソロ曲QEDを硲道夫の信念が形になった曲、山下先生新ソロは山下次郎の情熱の曲、と評したけれど、舞田の新ソロもまた舞田の人生が形になったものだと感じた。
冒頭の英語部分について確認していきたいが、まず初めにくるのが「this is my story!」の時点で、これは『舞田類の物語』であることが明示される。
そのうえで「So I believe my heart」と続く。『だから自分の心を信じよう』という言葉は、ソロ1曲目の「思うままに生きるっていう難問のAnswer Sheetを埋めなきゃね」と通ずるところがある。自分の心に従って生きてみようよ!という舞田の意志だ。
次に「Just jump in,don't worry!」。心配しないで飛び込んで!といった意だが(グーグル翻訳)、曲全体を通して今回はよりこちらに踏み込んでいるように感じる。もちろんソロ曲1曲目も「比べないで、誰かとキミのDifference」等こちらへと呼びかけるようなフレーズは多々あった。しかしこの『Life is Beautiful!』では、1番Aメロ部分のように、「みんなと一緒じゃなきゃ不安 わかるけどね こう考えてみてよ」とより深くこちらの心情まで踏み込み、寄り添った言葉を使っている。(既にほかの方々が指摘しているが、1番Aメロ部分に英語が一切使われていないのもあえてだろう)
舞田類のうまいところは、こちらに呼びかける前にまず初めにこの曲が『舞田類の物語』であることを示しているから、この言葉は無責任な励ましではなく舞田の人生経験に基づいていると分かるところだ。
「みんなと一緒じゃなきゃ不安 わかるけどね」だよ。ここで「わかるけどね」が舞田から出てきたことに衝撃を受けつつも、確かな納得がある。
そう、事実として舞田類はその不安を理解してくれる。

モバエムの営業信頼度UPの台詞

舞田は普段の明るく前向きな言動から時に楽観的であるかのように見えるかもしれないが(それもまた間違いではないのだが)、本質的には周囲のことをよく観察していて相手の心の機微に敏感で聡く強かな人間だ。相手の心に入り込む天才、とユニットメンバーから評されるだけあって、マイナスな気持ちにもまずは共感し、寄り添う姿勢を見せてくれるのがいかにも舞田らしいし、そしてそのメッセージは、彼自身が抱えていた想いから生まれたものだ。
冒頭の英語部分のラストは「Let's make unique story!」。ユニークなストーリーを作ろう!ということだが、ここでのポイントは「unique」というキーワードだ。この「unique」というワードは曲中で繰り返し使われるものであるが、舞田類と「Unique」といえばモバエムのこの台詞。

モバエムの営業信頼度UPの台詞その2

先ほどの「俺って浮いてる気がする」とセットで、サイスタの逆せむイベにて類似のやり取りがプロデューサーとなされていることからも、舞田が抱える周囲と違う自分への不安と、プロデューサーとともに見出した答えは、舞田類という人間にとって根幹となる部分の一つだと考えられる。最後に「Life is unique story!」と持ってくることからも、「unique」というワードが舞田にとって大切なものであることが見てとれるだろう。
アイドルとなり、人と違うことは「unique」で魅力となるのだと気がついたら舞田は、だから自分らしく生きていこうと歌う。それはソロ曲1曲目でも同様だが、今回は「this is my story!」に加えて、「this is your story!」。
そう、これは舞田類の物語であると同時に、私たちの物語でもあるのだ。「Come on, join us! おいでよ、楽しまなきゃ!」とこちらに手を伸ばしてくれた舞田は、これは君の物語でもあるんだと今度は手を握ってくれた。
ソロ曲1曲目の『THIS IS IT!』は舞田類という人間が手にした人生の答えを伝えるための曲で、今回の『Life is Beautiful!』はそこからさらに踏み込んで、アイドル舞田類がこれまでの人生から得た回答を伝えて、我々と共に歩んでいこうとする曲だと解釈しました。
舞田類にとっての根源は恐らく「心を伝えること」だから言葉はその手段に過ぎないので、「ABCとあいうえおを飛び越えて」だし『Life is Beautiful!』でも「EnjoyっていうDictionary」や「文法-Rule-はちゃんとね胸に持ってるはずだよ!」が出てくる。
ツイッターでもこれは舞田の授業だといった感想を見て百回頷いたんですけど、これは舞田類なりの、誰かの背中を押すための、教え導くための歌。
冒頭の英語部分は、曲中で繰り返し使われている部分なので、ここが曲の根幹と考えても大きく間違ってはいない、はず。
まあここまでの全部考察とかじゃなくて狂ったオタクの妄言だから流し読みして、とにかく曲を聴いてくれよ。
はぁ~~~~~~S.E.Mの新ソロ曲全部、S.E.Mとして活動してきたアイドル硲道夫/舞田類/山下次郎の歌だからどうしようもなく心が揺さぶられてしまう。


これは余談だが、自分は舞田類とは真逆の人間だ。陰キャコミュ症人間嫌い引きこもり気質オタクで、とても「Life is Beautiful!」だとは思えないのが正直なところだ。
でも、舞田類が見ている世界は、きっと美しいのだろう。
うまく言葉にできないが、私はそれがとても嬉しくて、救われたような気持になる。
舞田類が、「Our life is beautiful!」と言ってくれるのなら、「Life is Beautiful!」とまではいかなくても、この世の中もまあ捨てたもんじゃないよね、くらいには思える。だって舞田類も実在してたし(ファンコンライブに心を持っていかれたままのオタク)。
舞田類が世界を美しいと感じるのは、きっと舞田類が他人や物事のいいところを見つける天才だからだ。
そんな舞田類が好きだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?