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(特別公開)5/2 天皇賞(春) 的中への方程式

こんばんは♪

先週は妻と2人きりで温泉旅行に行ってきました!ただのんびりと過ごしながら美味しい伊勢エビを堪能する旅でしたが良い思い出になりました。競馬のことも考えようとはしていましたが、まったく牙の抜けた狼のようなフランクではJRAには勝てませんでした。泣

今回はそんな反省からと言いましょうか、いつもはG1の記事は有料にさせていただいているのですが無料公開でやってみたいと思います。
なによりも今回の天皇賞はいつもの京都競馬場では行われない特殊なレースになるのでいつもより頭を回転させる必要がある、難しいレースになっています。
春G1連戦がはじまりますから賭け金は計画的にお願いしますね!


まずは今年の天皇賞(春)はなにが違うのか!

まずは開催が京都競馬場芝3200mで通年行われていたのが、阪神芝3200mで行われるというのが最大のポイントでしょう。このコースは参考になるレースも少ないため、読みが非常に大事になってきます。

コース解説(競馬ラボより)

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バックストレッチ半ばからのスタートで1周目は外回り、2周目は内回りとなる阪神芝3200m。外回り4コーナー途中からゴール前の直線半ばまでは下り。ゴール前に上り坂、それを過ぎると1コーナー、2コーナー、バックストレッチまでほぼ平坦。2周目内回りの3コーナー半ばから直線半ばまで緩やかに下り、ゴール前で再度急坂。最後の直線距離は約359.1メートル(Bコース使用時)。同競馬場の3000メートルに比べると1周目に外回りを通るぶん、前半の負荷は軽減されてスタミナや末脚の要求度は下がります。平均ペースのスピードをどこまでも持久する能力の方が要求されます


京都競馬場での天皇賞(春)であればステイヤータイプは好走しにくく、フィエールマンのようにキレを持っている馬が走ります。しかし本コースの参考となるレースの松籟ステークスや阪神大賞典を見ると、上述したように求められるものは持続力と考えることができます。

京都でのデータを使うのは全く参考にならないでしょうが、それでも3200mという特殊性という意味ではこの距離に実績を持っている馬たちを評価すべきかもしれません。


馬場

超ロングラン開催となった阪神開催もいよいよ今週で最終週を迎えます。なんと11週に渡るイレギュラーな連続開催を消化しましたが、意外なほど芝の路盤の状態は良好です。
先週も、1周するコースは流石に馬場全体がより傷んでいるため軽くはないですが荒れ馬場でもありませんでした。現在の馬場コンディションを考えれば、土曜の雨で馬場コンディションは悪くても、当日降らなければ標準かあるいは少し軽いくらいの馬場に戻るのではないかと考えています。
今年の阪神内回りの2000m以上では内を通る器用な立ち回りができた馬や前半からポジションを確保している馬が好走しています。
内外で馬場に差がなければ内枠の先行馬が恵まれる展開になりそうです。


調教

S オーソリティ
A アリストテレス
 ウインマリリン
 オセアグレイト
 ワールドプレミア


出走馬分析


12 ディープボンド(和田竜二)

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父キズナ×母父キングヘイロー。
キングヘイローはダイメイプリンセスの父であるので短距離のイメージがあるうえに母の4分の3同血にスプリントG1両制覇ローレルゲレイロがいます。
アルザオとダンシングブレーヴの4×3、ストームキャットとモガミポイントの3×3のニアリークロスがあることから素軽く操縦性の高さが特徴です。
3歳時には「チームノースヒルズ」としてコントレイルの3冠達成のアシストに徹しましたが、それも血統からくる操縦性の高さ、競馬のうまさ、能力の高さがあってこそのミッション達成でしょう。
血統表からは到底長距離など走れるはずもないと思いきやキャリアでは長距離路線を使い続けて堅実に結果を残してとうとう3000mの阪神大賞典を勝利してしまいました。
ディープインパクトにパワーを足したようなキズナ産駒で先行していけるのが強みで、長距離が走れるのはキズナと母母父カコイーシーズのスタミナを良く受け継いでいるのが要因と考えます。
本レースに求められるものがスピードの持続力だとすれば、もうバレてしまっていますが、キズナ産駒の力強い先行力・阪神大賞典で見せたパフォーマンスからも展開が向くでしょう。

前走の阪神大賞典は、重馬場に加え道中13秒台が一度しかなく、体力を消耗するタフな流れになり、末脚自慢のアリストテレスなどは沈む結果となりました。しかし本馬だけ脚色が衰えることなく、力強いフットワークで5馬身差の圧勝劇でした。
懸念するとすればそのダメージ。同日に行われたスプリングステークス好走組は皐月賞で見せ場なく終わり、3着のボーデンは不安が出て皐月賞回避と、道悪で好走してしまっま反動は大きいはずですので注意が必要です。

栗東レポート ディープボンド
大久保龍志調教師のコメントは以下の通り。

・(前走の阪神大賞典は)その前の中山金杯が良くなかったので、その時より良くはなっていると思いましたが、当日は雨で道悪だったので心配していました。ですが、そのレースぶりには驚きました。金杯後に大山ヒルズでしっかり調整していただいたことが大きかったと思います。それに馬体面も身が入って厚みが出てきた感じです。

・(中間は)一旦ガス抜きで短期放牧に出してフレッシュな状態で戻ってきました。ですから栗東トレーニングセンターに戻ってからの調整もやりやすかったです。

・(追い切りに関しては)一週前を強く追ういつものパターンでした。走りっぷりは弾けるようでした。(今週は)長い距離を使いますので折り合い重視で終いを伸ばす感じでやりました。いい状態でこれたと思いますし馬もすぐ息が入って馬体の準備もできました。

・(阪神芝3200mについて)前回も折り合い面で心配ありませんでした。その点に関しては和田竜二騎手も心配ないと言っていましたので問題ないと思います。

・以前は良馬場の方がと思うところもありましたが力もつけて重馬場でもこなすことができるようになりました。もし他馬が苦にするなら力勝負になったら面白いなと思いました。

・前走もしくはそれ以上で出せると思います。GIに希望をもって臨めるように仕上げました、応援よろしくお願いします。

和田竜二騎手のコメントは以下の通り。

・(阪神大賞典は)馬が順調に来ていましたし充実していましたので思った以上に強い競馬をしてくれました。これで本番が楽しみになりました。古馬になっての成長が重馬場でも好走できた要因だと思います。

・(一週前追い切りは)併せ馬で前(の馬)を目標にしましたが、いい時計で馬にも余裕がありました。手応え的にまだ動けるという感じでしたね。

・(今週の追い切りは)先週速い時計を出しましたので馬の気分に合わせてオーバーワークにならないように、ちょうどいい感じでいきました。ゆったり走れて相変わらずいい飛びをしていました。

・(前走からの状態の比較は)競馬を使った後もいいと聞いていましたしいつも通り大山ヒルズに帰ってフレッシュな状態で帰ってきていますし気力体力ともに充実しています。

・(阪神の芝3200mについては)スタミナが要求されるタフなコースです。京都で行われるよりディープボンドにとっては分があると思います。気力で頑張れると思います。

・前走で道悪もこなしてくれました。あまり時計が速すぎるのも、というところがありますから少渋った方がいいなとは思います。でも与えられた舞台で戦うだけですから馬の力を信じるだけです。

・(セールスポイントは)スタミナが豊富でレースが上手です。長い距離でもペースを乱しません。しっかり誘導してあげれば力を出し切れると思います。


2 アリストテレス(C.ルメール)

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父エピファネイア×母父ディープインパクト。
エピファネイア産駒は距離延長になるとパフォーマンスを上げる特徴があるため菊花賞ではあわや三冠阻止と思わせる走りを見せました。となると前走の距離延長で向かった阪神大賞典での敗戦をどう見るかによってだいぶ評価が変わるでしょう。(後述します)
本馬は菊花賞や有馬記念など長距離レースで成績を残したリンカーン(父サンデーサイレンス)の甥にあたり、母系はサドラーズウェルズの仔バレークイーン牝系でタフな展開で持久力に富んだ配合となっています。
また、エピファネイア×ディープインパクトはムジカと同じで、サンデーサイレンスとサドラーズウェルズのクロスも同じ。これもエピファネイアの配合の成功パターンと見えます。
今回求められるものが持続力であるならば、ロベルト系やサドラーズウェルズ系のような欧州的な持続力に富んだ血を父母に持つ本馬には向くでしょう。さらには中山で実績があるようにバレークイーンを母母母に持つことから平坦コースで行われる京都競馬場よりも今回の阪神競馬場の坂があるコースの方が歓迎です。

菊花賞では、雨が乾き瞬発力勝負となったレースで勝ち馬と同タイムの3分05秒5は、本馬のスピード値の高さを証明しました。
距離短縮となり迎えたAJCCは、不良馬場の中を長く脚を使い横綱競馬を見せました。サドラーズウェルズの4×4のクロスにより馬力が大きく増幅していることからタフな環境や消耗戦になっても垂れないことを証明しました。
前走の阪神大賞典では単勝1.3倍の圧倒的人気でしたがまさかの7着、これをどう見るか。まずは阪神大賞典を使う意図はなんだったのでしょうか。天皇賞春を目標にしているのであれば賞金は足りているので阪神大賞典を使う必要はなかったはずです。考えられるのは気性の幼さと本番に向けての適正チェックと言ったところでしょうか。
大敗の要因としては①メンタル面の問題で、パドックから興奮しており、スタート後もかかり気味となっていました。②馬場で、ルメール騎手も調教師も重馬場は得意でないと明言していることから、AJCCの勝利で重馬場でも不問と思いきや荒れた馬場は嫌がっていた可能性があります。③道悪のAJCCを勝った反動があるかもしれません。④揉まれ弱いエピファネイア産駒なのに道中を囲まれてしまいパニックに。
このように敗因を分析しましたが、超長距離戦になる今回は気性の成長面と2連続でタフな条件を走り蓄積された疲労が抜けているのかが好走のカギとなるので、ここがクリアできていれば勝ち負けとなるでしょう。特に長距離では気性面の問題はかなりのリスクですので見極めが大事でしょう。

栗東レポート アリストテレス
音無秀孝調教師のコメントは以下の通り。

・(前走の阪神大賞典は)AJC杯は雨でも走ったということもありましたから人気を集めました。私自身はそれほど得意ではないという印象がありました。そこでルメール騎手は前で競馬をしたいと出していったところ力んでしまいました。まさに馬場と折り合いを欠いたことの二重苦という感じでした。

・それを受けて力まないようにルメール騎手に先週先々週と二週続けて乗ってもらいました。馬場に関してはどうしようも無いので雨が降らなければいいなと思います。

・(中間は)短期放牧に出しました。リフレッシュしてふっくらして帰ってきました。今回も乗り込みは負荷をかけてやっています。前走よりは良くなるだろうというところでやってきました。状態としては前走以上です。

・(追い切りに関しては)一週前に負荷をかけて当該週はあまりやらないつもりでしたが、ルメール騎手が折り合い重視でやったところ一週前追い切りでの入りがゆっくりで、今日しっかりやる形になりました。3200mを走る場合の息も作らなくてはなりませんからね。最後もしっかり上がっていい調整が出来たと思います。

・(菊花賞の時と比較して)レース内容的にも馬体的にも成長はしています。それを証明するためにも馬場の良いところで走らせてあげたいですね。

・(阪神芝3200mについては)京都は一周目の坂の下りの折り合いがポイントですが、阪神の場合は、ほぼほぼ平坦です。ゴール前に坂がありますが、やはり一周目でしっかり折り合うことがポイントになると思います。難しい点は二周目が内回りで忙しくなるので、あまりそこで後ろから行っていると厳しくなりますからね。

・切れるより長く脚を使うタイプです、持久力のある馬なので良馬場でやらせてあげたいですね。

クリストフ・ルメール騎手のコメントは以下の通り。

・(前走の阪神大賞典は)残念でした。馬場が悪く、馬のコンディションももう一つでした。最後は疲れてしまいました。

・メンタルはいいと思います。大人になりました。自信を持っています。

・(追い切りは)馬の動きに注目しました。先週より良くなっていました。コンディションは戻っています。トップコンディションでレースに臨めます。

・(菊花賞時と比べて)同じぐらい良い状態にあると思います。

・(阪神の芝3200mは)長距離戦ですから内側の(ロスの無い)競馬がいいと思います。スタートは大切です。位置取りも大切です。前過ぎず内側で有力馬の後ろの位置取りです。

・パドックからテンションが高めになります。でも馬はアスリートですから馬場に入って落ち着いてくれればいいです。前回道中ではかかりました。今回は静かなアリストテレスが欲しいです。

・(セールスポイントは)長くいい脚を使えます。ラスト500mは長くいい脚を維持できます。

・AJC杯は距離が短かったので重馬場でも勝ってくれましたが、長距離の前走は重馬場でかなり消耗しましたね。良馬場の方がいいと思います。



1 ワールドプレミア(福永祐一)

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父ディープインパクト×母マンデラ。
マイラーズカップ勝ち馬ワールドエースの全弟でAJCC2着ヴェルトライゼンデの半兄(父ドリームジャーニー)にあたります。
母方はドイツ血統で、非常にハイペリオンの影響が強いのが特徴です。母父アカテナンゴがハイペリオン4×5、母母父ビーマイゲストが同4×4、母母母マンデルアウゲが同5×5と恐ろしいほどハイペリオンだらけの血統構成になっており、底力においては文句なしのディープインパクト産駒で菊花賞馬にふさわしいと言えるでしょう。
特に重厚なパワーを持ち合わせているため京都よりも阪神開催となる今回はチャンスです。
長期休養明けで挑んだ頂上決戦のジャパンカップで6着、そのあとすぐにコンディションが整わない中迎えた有馬記念で5着。相手を考えればかなり良い戦績です。
前走の日経賞は、如何にも叩き台でした。それでも3着に来たように、競馬内容としては負けて強しの内容でした。このレースは前哨戦らしいスローペース戦で、道中内々をロスなく立ち回った馬が好走しましたが、本馬のみ唯一外々を回る競馬で上位2頭に僅差まで迫りました。前走負けたウインマリリンとカレンブーケドールとは斤量の差が縮まりますし、本馬が戦ってきた相手を考えると今回のメンバーはかなりのチャンス。2つ目のGⅠ制覇に向け、久しぶりにしっかり叩いてから臨める万全の態勢です。
懸念としては出足の遅さに不安があるだけに最内枠はリスクがあります。テン乗りとなる鞍上の福永祐一騎手の手綱捌きで結果は変わるでしょう。
それでも牡馬最弱世代の最後の希望として是が非でもG1タイトルが欲しいところです。

栗東レポート ワールドプレミア
友道康夫調教師のコメントは以下の通り。

・(前走の日経賞は)前哨戦としては100%の内容でした。あまり向いていない小回りコースで最後しっかり差してくれました。

・(中間は)在厩で調整しました。一度使われて馬も良くなっていました。ですからここ4週間は順調に来れたと思います。

・(一週前追い切りは福永騎手でしたが)元々調教でも競馬でもスパッと動ける馬では無いので、その辺の感触を掴んでもらいました。(その上で)GI馬らしい素晴らしい動きでしたと言ってくれました。

・(今週の最終追い切りは)一週前で馬の身体はできていますから息を整える程度で調教助手でサッと乗りました。馬場入りから落ち着きがあり、道中も折り合いがついて、仕掛けてからの反応もいいものでした。上がりの息の入りも良くいい状態で出走できます。

・(阪神の芝3200mは)距離は問題ありませんが2周目が内回りになるので、騎手にはこの馬の反応面など考えて乗ってもらいたいですね。乗ってくれると思います。

・菊花賞の後、善戦しながら結果につながらずここまで来ています。今回は心配無く出走出来るので、応援よろしくお願いします。

福永祐一騎手のコメントは以下の通り。

・(騎乗依頼を聞いての気持ちは)天皇賞出走馬の有力馬の一頭ですから光栄だなという気持ちです。

・(対戦しての印象は)菊花賞を勝った時の2着(サトノルークス)は自分でしたからね。それに友道厩舎ということでこの馬について、これまで話すこともありましたので、その予備知識を今回の騎乗につなげられたらと思います。

・(一週前追い切りに乗っての印象は)操作性も高く動き自体も良く一度使われていい状態で向かっていると聞いていました。その通りの動きと内容だったと思います。

・(阪神芝3200mについての印象は)一度しか乗っていないので特徴を掴み切ってはいません。一周目が外回りで二周目が内回りですが、京都は二度の下り(坂越え)がありますから難易度としてはそれほど高くはないと考えています。ただ直線の二度の坂がありますのでタフさは増すかも知れません。

・これまであまり経験のない舞台での春の天皇賞になりますがその中でどんな新しい見ごたえのあるレースになればと思っています。


3 カレンブーケドール(戸崎圭太)

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父ディープインパクト×母父スキャットダディ。
父のディープインパクトは日本ダービー馬で母ソラリアは南米チリのダービー馬になり、名馬同士のダービー血統の主流血統となります。
母ソラリアはスピード血脈を豊富にもっていますが、ミスタープロスペクターやボールドルーラーなど米国血統が多く、サンデー系の軽くキレるスピードではなく淡白なスピードを供給しています。そのため瞬発力勝負になると分が悪くなりますので勝ちきれないというイメージはここにつながります。また、芝ダート問わずにG1馬を多数出しているのはスキャットダディの身体能力の高さ、様々な馬場や状況に対応できる気性から。
本馬は本質的には軽い馬場の根幹距離でベストパフォーマンスを発揮できるタイプなのですが現在のJRAに出走する芝中距離GIクラスの馬の中では、非根幹距離やタフな馬場など、主流の能力を発揮するのが難しい状況へも適応力が高いタイプで一昨年の重馬場のジャパンカップでの好走につながりました。
レース適正としてはハワイの5×5のクロスがあれども欧州的要素が少なくトニービンが必要な持続力勝負になったらきついとも思いますし、反対に瞬発力勝負になっても敵いませんが、長く良い脚を使えるという武器を持っています。ここに本馬の勝ちきれないという本質があると考えます。
さらには3000m超の長距離戦においては牝馬はほとんど好走できていないデータがあります。56キロという初の斤量を背負って長い距離を走るというのは筋肉量の少ない牝馬には辛いものなのでしょうか。そうなるとスタミナはあれどもやはり勝てるというイメージは今回もつきません。

美浦レポート カレンブーケドール
●国枝栄調教師
「今朝は万全を期して坂路で追い切りました。日経賞からここまで、概ね順調に来たと思います。日経賞は、いい競馬はできていますが、終い少し、内と外、勝ち馬に上手く立ち回られてしまった気がします。ここまで十分に時間もあり、じっくり乗り込んで、これでいいと思います。

 落ち着いていますし、乗りやすい馬で、右回りも対応できますし、戸崎騎手がうまくコントロールしてくれればと思います。立ち回り上手く、流れに乗っていってほしいと思います。

 ずっと長い距離の競馬、2400m、2500mを使っていて、今回少し延びますが、折り合いのいい馬ですから、距離はこなせると思います。

 斤量56kgについては、やってみなければわかりませんが、頑張ってくれると思います。(牝馬不利の)データは気になりますが、記録を作ってもらえばと思います。

 GIで2着は何度もありますが、まだ重賞を勝っていません。1つタイトルが欲しいので、うまくいってほしいと思います」

●戸崎圭太騎手
「久々に乗りましたが、すっきりして、良くなっていると感じました。弾みが出たとも感じましたし、すごく乗りやすい馬だと思います。

 今回のレースは、長丁場で、いかに馬をリラックスさせて走らせられるかですし、負担をかけずに行けたらと思います。どんなコースでも走れるタイプだと思いますから、コースは特に問題視していません。

 GIでもいい走りはしていますが1着が無いので、1着を取りたい思いがあります。1着を目指して、騎乗したいと思います」



17 オーソリティ(川田将雅)

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父オルフェーブル×母父シンボリクリスエス。
父が三冠馬のオルフェーブルで、母エピファネイアと同配合にあたる、いわゆる高素質馬です。
オルフェーブル産駒の牡馬ではなかなか活躍馬が出ていませんが、牝馬の活躍馬のラッキーライラックやエスポワールなどが保持している必須系統のサドラーズウェルズを母系に持っているため父のパワーを母系のスタミナで補う配合の成功パターンになります。さらにサンデーサイレンスの3×4のクロスからも分かる通り、しっかりと両親から素晴らしいスピードも受け継いでいます。
母父がシンボリクリスエスで、筋肉量も多いパワーに寄っている配合ですので馬場が重くなった場合はしっかりと対応できるはずです。
 前走は3400mのダイヤモンドSでは好スタートから逃げ馬を行かせて直後の5番手追走。スローペースの中折り合いに専念して脚を溜められました。前目から上がり2位の脚を使ったものの最後は目標にされたグロンディオーズにうまく差されての2着でした。勝ち馬より2キロ重い斤量を背負っていたことと3着馬を5馬身引き離していたことを考えると能力の高さが伺えます。
ただラストは失速してしまったところからも本質的にはステイヤーではなく中距離馬の印象を受けました。
今回は前回よりメンバーレベルも上がり、締まったペースになるため前走のような極端なスローペースにはならなそうなのでいくら距離延長に強いオルフェーブル産駒といえど3200mは長いかもしれません。

美浦レポート オーソリティ
木村哲也調教師のコメントは以下の通り。

「今週競馬を使うので、馬にやる気があるかを見たかったことと、しっかりハードワークにできればと思って、追い切りをやりました。順調にきていると思いました。

 前走ダイヤモンドステークスは、結果は2着で残念ですが、その前の有馬記念があまりにという結果でしたから、そこから急激に変化しているかどうかが大きな部分でした。しっかり立ち回って、最後脚も使ってくれましたから、結果は残念ですけど、ホッとした部分もありますし、馬はよく戻ってくれました。

 今回、トラブルなく管理できていますし、伝統あるレースに参加させて頂き、ありがたいと思います。少しでもいい走りをさせて、応援して下さる皆様に、少しでも喜んでもらえたらと思います。それができるように、やれることをやっていきたいと思います」


5 ディアスティマ(北村友一)

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父ディープインパクト×母スウィートリーズン。
母はエイコーンS(米G1ダ1600m)などアメリカのダートG1を3勝しています。
母父ストリートセンスは持続力の頂上レースと言えるケンタッキーダービー(米G1ダ2000m)の勝ち馬で、マキャベリアンを父に持ちます。
本馬が長距離戦を走れるのはこの母父の影響から。
母父にマキャベリアンを持つディープインパクト産駒は配合の成功パターンの一つで、父がディープインパクトではないですが母父マキャベリアンを持つ産駒にジャパンカップ勝ち馬シュヴァルグラン(父ハーツクライ)がいます。本レースでも2回連対1回3着と好走しており阪神大賞典も優勝しています。
ヘイロー≒レッドゴッドの3×6・5のニアリークロスから機動力にも優れているので適性もあり、p唯一本コースで勝った馬ですので人気していますが無理もないでしょう。

昨年の有馬記念と同日同コースで行われたグッドラックHでは本馬が大外枠から逃げて7馬身差の圧勝。勝ちタイムは2分35秒7と有馬記念でのワールドプレミア、カレンブーケドールに僅かコンマ1秒で走りました。前半900m56秒0というのも有馬記念とほぼ同じで、最後は後続と差が開いたこともあって本馬は流し気味にゴールしていただけに有馬記念に出ていたらどうなっていたか想像するだけで恐ろしいです。このレースでステイヤーとしての高い資質を示しました。

初の3000m以上となった前走は、前半から飛ばして淀みない流れで先行。道中で後続に脚を使わせる形をとり圧勝しました。一貫したペースを刻み続けることはできますがゲートからのダッシュはそれほど速くない馬ですので、ジャコマルにつつかれる可能性もありますが自らのリズムで逃げる形がベストです。
鞍上が前走と同じように進め、ステイヤーレースになればグッドラックHで見せた時計と能力で、昇級戦で迎える本番で一気にスターダムに駆け上がる可能性は十分です。


予想印

◎ 1 ワールドプレミア
○ 5 ディアスティマ 🍄
▲ 2 アリストテレス
△ 12 ディープボンド
△ 3 カレンブーケドール
☆ 10 ゴースト


以上になります!

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