摩訶不思議
電車に乗っていると、この車両にはいくつの人生が乗っているんだろうと思うことがあります。
みんな、出身もバラバラで、いまの仕事や身分もバラバラで。
でも、今日の、この時、この瞬間、
東京の真ん中を走っている銀座線の黄色い車両の中、というひとつの点で交わってると思うと摩訶不思議な心地がします。
ちょっと自分の脳みそを広げれば、いつでも隣には摩訶不思議な世界が広がっております。
毎日のことに追われているとなかなかその世界までお邪魔する暇も取れませんが、
取引先への移動中とかお昼ご飯を取りながらとかふとした瞬間にお邪魔できた時こそ、
自分のちっぽけさに淋しくなり、終わりのない可能性にときめいたりするものです。
嗚呼、わたしの前に座る丸眼鏡のひと。
その丸眼鏡にはわたしにはどう映っているのでしょう。
この度は読んでくださって、ありがとうございます。 わたしの言葉がどこかにいるあなたへと届いていること、嬉しく思います。