対左利き講座 〜俺自身が左利きになったつもりになることだ〜

こんばんは。この記事は左利きが苦手で仕方ないという人向けに書いています。僕も一時期左利きが本当に苦手でした。多分テニス自体は自分の方がうまいのに、左利きというだけで本当に勝てない。具体的にはバックを狙われ続けてどうしようもない、左利きのサーブが返せない…という所じゃないでしょうか。本記事を読んでいただければ、少なくとも格下の左利きには問題なく勝て、同格の左利きとも競るところまではいけるようになると思います。

〜結論〜
・左利きに自分がされて嫌なことをそのまま左利きに実行するという発想。
・左利きのサーブは実はリターンがしやすい。どうせバックに来る。特にアドサイ。基本スライスサーブなのであまり弾まないし腰の高さで打てる。コースもわかっているのでリターンが容易。
・基本はフォアクロスラリー。一番やってはいけないのがアドサイドのラリー。
フォアクロスラリーで基本は耐える展開。甘くなり次第ストレート。
甘くきた逃げのストレートは回り込んで逆クロス。
こっちのバックにきたボールは基本センターに深く打ってリセット。そのままストレートに流せるなら、流す。向こうのフォアにコントロールできるようになった段階で、再度フォアクロスラリー再開。
クロスラリーはできれば深く。ショークロも打てれば。
「打てる」となったらストレートに強打。

忙しい人お疲れ様でした笑 以降詳しく解説します。

・左利きとやるときは「相手が右利き」になり「自分が左利き」になったと思え
鋭い人は何がいいたいかわかったと思います。
うまい左利きに何もできずに負けた経験がある人はいますか?
僕の場合はインハイの左利きになすすべもなく負けた経験があります。基本アドサイのラリーが続き、僕のバックが浅くなったところをオープンコートに強打される。これが20分ぐらい続き1-6で負けた、という感じ。最悪のケースですね。
それからは左利きがトラウマになりかけていたのですが、あるとき同格ぐらいの左利きに勝利することに成功します。その際は、もうひたすらフォアクロスラリー、それだけしかしてませんでした。その日は夏の暑い日で、時間が経過するだけで相手は苦痛だったのでしょう。
その時に「あれ?左利きってこんなに楽に勝てるんだ」と拍子抜けしたのを覚えています。
そして思いついたのが「自分が左利きだったら相手にどうするか」という発想です。
当然バック狙いですね笑
この発想が持てるようになってから、左利きを処理することが得意になりました。だってフォアクロスラリーをしているだけで優位に立てるのですから。
心持ち的な所の解説は以上です。

・左利きのサーブは実はリターンがしやすい
こう聞いて「お前は正気か?」という声が聞こえてきそうです。笑
ですが、左利きになれた人は首を縦に振っているのでは?
だって、8.9割はどうせ僕らのバックに打ってくるに決まっているじゃないですかww
どうせ来るのはバックなんですよ。
実際バックハンドリターンが苦手な人は、サーブだけで勝ててしまうのが左利きの素晴らしい所です。バックを狙わない手はない。
しかしここを逆手にとりましょう。
そもそも左利きが私たちのバックに打つためには基本スライス回転をかけねばならない。なので、ボールは弾まない。
あるいみちょうどいい高さで打てます。
来るコースがわかっていて? 高さもちょうどいい? となればもうカモも同然。僕はバックハンドリターンを練習の末得意ショットにできたので、いまとなってはカモにしていますが、カモになるまでは誰かに付き合ってもらって、延々とバックハンドリターンの練習をしましょう。特にアドサイド。これを安定してできるようになれば左利きは半分対策できたも同じ。イメージとしては、ほぼボレーです。前に踏み込んで相手の力をそのままボレーするイメージ。回転が強くて、ワイドに切れていきそうなら、最初からリターンポジションを前にとりましょう。球威強めなら少し下がる。で、ボールの後ろに入り込んで、返す。
馴れると左利きのサーブは本当に返しやすいので、バックハンドリターンをぜひ習得なされてください。
ひとつ注意点が。向こうももちろんバックにサーブが来るのがわかっているため、バックハンドリターンが得意な人が大半です。ここが我々との違い。
ここの差に気づけない人が左利きに勝てないのです。向こうは我々右利きを狩ることになれている。バックハンドリターンがうまいから我々のサーブは基本返ってくる。しかし我々は彼らのサーブを取り馴れていないから返せない、ではそれは勝てるわけがない。我々は、バックハンドリターンを習得することではじめて同じ勝負の土俵に立つことができるのです。

・左利きにされて嫌なラリーをこちらから展開しろ
左利きに我々が一番されたくないのがバック攻めでしょう。間違いなく。この展開は一番避けましょう。もう基本はバックにスピン。向こうもそれが来るのは百も承知です。右利きよりバックがうまい傾向にすらある。それでもバックしかないです。アドサイでラリーし続けるやばさに比べれば。
いくら左利きがバック上手だといっても、さすがに我々のフォアの方が性能的には上であるケースがほとんどです。
そしてこの展開になったら死んでも取り切りましょう。死んでもです。
この展開を取り切れないと、作戦崩壊です。フォアクロスラリーになったら死んでも取り切る。向こうも同じことを考えています。
つまりバックの狙い合いです。

次に相手からバックを狙われた時の対処法について。
ぬうじはこの項目がかなり得意です。
基本はストレートに運べるなら、そのままストレートに流します。ある程度クロスに強打されても、こっちのフォアですからまあクロスに返せます。ストレートに流すことに成功すれば、相手は基本クロスに返しますからフォアクロスラリー再開です。
こっちのストレート流しをさらにストレートに来る人もいますね。そうなったらストレートに再度打つもいいですが、相手からのストレートが甘かった場合は僕は回り込んで逆クロスを食らわせます。ナダルがよくやるやつですね。これを右利きでやるイメージ。これは相手はなかなか読めません。かんり決まるイメージ。
ストレートに流す余裕がないならせめて相手センターへ深く返して保留します。また流せないなら再びセンター深くへ。浅くなると展開されるので、きっちり深く打てるようにしておいてください。センター深くへ打てると、少なくともそこから一発で決めるのは難しいです。角度が付けづらいので。
このセンター深くへ返すのが、フォアクロスラリーシステムを構築するにおいて一番の肝かもしれません。これがあるから、相手はこちらのフォアクロスラリーシステムから理論上永久に抜け出せないのです。
僕はこのセンター深くへの返球+ストレート流し+フォアクロスラリーシステムによって多くの左利きをハメ殺してきました笑

・左利きの知り合いは蝶よりも花よりも丁寧に扱え
攻略法はほぼ理解していただけたかと思いますが、一番大事なのは左利きと試合しなれておくことです。ですので、僕は左利きの知り合いは特に大事にしています。笑 それほどまでに貴重な存在だからです。
忘れたころに来るのが左利き。普段からやりなれてないと、さすがに難しいです。少なくとも相手は右利きを狩り馴れていますから。
左利きを見て苦手、よりもフォアクロスラリーのカモがきた!と思えるようになると、左利き馴れしてきた証と言えるでしょう。
とにかく左利きの人は大事にしてください。笑 できれば定期的に練習してもらう機会をもらえるとベスト。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?