気ままに作曲からネタ作曲まで自作を語る記事 (4)
「海辺の峠にて」 〜 深夜の2時間DTM 2020/6/12
深夜の2時間DTMで作曲した作品。お題は「夜風をイメージした曲」
マイナーペンタトニックのアルペジオをベースに、徐々にその中の構成音が変化することで、風の流れを表現する。そのやり方は非常にクラシック的な構成法とも言え、バッハの前奏曲やベートーヴェンのソナタ第17番「テンペスト」3楽章などと類似しているであろう。
「雲気分」 〜 深夜の2時間DTM 2020/6/15
深夜の2時間DTM作品。お題は「ふわふわ浮いたような曲」
前半が5/4拍子、後半19/8拍子という複雑な拍子構造が特徴的である。前半は2+3(4+6)拍で区切られており、後半は3+6+5+3+2拍で区切られている。
前半はe minorであり、後半はその同主調で平行調のc# minorである。
後半のほうが拍が細かいのは、より分解されていくイメージを作るためである。なお、メロディは複雑化する拍とはお構いなくのびのびと歌われる。
「白黒」 〜 深夜の2時間DTM 2020/6/21
深夜の2時間DTM作品。お題は「白黒(モノクロ2階調)をイメージした曲」。
白黒ということでチップチューンである。ただし、音楽内容は転調が多く、裏腹に非常に色彩の多い和声を用いている。これもまた、チップチューン(ゲームボーイ)作品の特徴と言えるのではないだろうか。最小限の素材でどこまで情報量を表現するのかがこういったジャンルの良さであるからだ。
転調を具体的に解析するなら、冒頭のフレーズはF majorからD majorで終わり、中間のサビはA♭ majorで伸びやかに歌われる。
「ECLIP」 〜 深夜の2時間DTM 2020/6/21
深夜の2時間DTM作品。お題は「日食をイメージした曲」。
個人的にはかなりのお気に入り。日食の恐ろしさは単純な風景の恐ろしさとは別に「人間をなにか邪悪なものに取り憑かせるのではないか」と思わせる怖さがあると思う。そこで、この作品は、「人が何かに催すような、駆り立てるような響き」の考察として電子音のみで作曲している。
煽り立てるようなベースライン、囁くようなノイズ、何を言っているのか不明なぶつぶつ音。それは脳内の動きを一つに固定しようと働きかける。それはもしかしたら、邪悪なものかもしれない。
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