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10円で投げ売られてた泥STV(光BOX HB-1000)を使えるようにする

安くね!?

先日、某所にあるハードオフで、目を疑う商品を見つけた。

ハードオフの棚に並ぶ大量の箱

この光BOX+という商品、Android 4.2搭載のSTVである。
数に驚くのもそうだが、驚いたのは価格だ。

輝く10円の値札。

1…0…?

駄菓子並の値段。

えええええええ!?10円、10円である。(税込み11円)
間違っても10円ガムとかの値段ではない。Androidマシンの値段である。

怖くて店員さんに確認したところ、
「大量に入ってきてて、ウチじゃもうさばけないので…」という理由らしい。その店員さんの話を聞く限り、どうにもこれをルータと勘違いしてそうだったが…

間違いなく10円とのことだったので

部屋が汚いのはご愛敬。

とりあえず箱付きのやつを買い占めた。箱なしのやつもあったがACアダプタがなかったり何故か10倍の値段がついていたりしたのでパス。(10倍でも100円だが…)

本体概要

外観(比較はGalaxy S9)

外観は御覧の通り、まあまあ小さめ。

背面。

背面端子はHDMI/ギガビットイーサネット/USB2.0×2/電源(5V)である。

側面。

側面にはリセット/WIRELESS(WLAN自動接続)/SDスロットがある。

技術仕様

基盤表面

基盤表面とスペックは以下の通り。

SoC: TeleChips TCC8930 Cortex-A9 Dual-Core (恐らく1.0GHz)
こいつ、ググってもなかなか仕様が出てこないが恐らく言えることは車載用なことである。据え置きの熱が籠る環境でも使用できるようにという配慮だろうか…?
RAM: SKhynix H5TQ4G63AFR 4Gbit x 2 計1GB
NAND: SKhynix H27UBG8T2CTR-BC 32Gbit MLC NAND Flash 4GB
LAN: RTL8211E Gigabit Ethernet
WLAN: RTL8188EUS IEEE802.11b/g/n 2.4GHz

ちなみに基盤はOKI製らしい。

基盤裏面

基盤裏面にはNANDフラッシュ等が実装されている。何故か右下にSPIピンが…

起動と現実

起動してみよう。

いやダサい!!!!「俺のAndroid端末、NTTのロゴ出るんだぜ!」という自慢にしか使えない。ダサい。

ちなみに

この画面が出ている間にWIRELESSボタンを押せば初期化を行うことができる。

付属しているリモコンを使ってセットアップを行う。セットアップの途中までは順調で、アップデートが入って再起動が行われるのだが…

この画面から進まなくなる。

NTTコムウェア https://xemspf.comware.biz/hikaribox/news/file/20220302_hb1000news.pdf

どうやらセットアップ用のサーバーがサービス終了に伴い利用できなくなっている模様。マジか~…どうあがいてもいくら待ってもこの画面から進むことはない、ただのガラクタである。

ということでとりあえずホーム画面まで行けるようにする方法を編み出した。

抜け出す

まず戻るボタンを押し、アプリのダウンロードに失敗した云々の画面を出す。

「システム設定」を選び、「アプリケーション」→右上の三点→「アプリの設定をリセット」を行う。

続いて、すべてのアプリから「MBOXSystemService」を見つけ出し、強制停止を行う。

この状態でホームボタンを押すと、ランチャーを選ぶ画面が出てくるので、「ランチャー」を選び常時起動に設定する。

この画面に飛べないときは一度再起動を行って同じ操作をするとうまくいく…かもしれない。

これでセットアップはバイパスできた…が、ブラウザは恐らくTLS1.2非対応でロクにサイトが見れないし、どうあがいてもアプリインストールができないし、まあとにかくクソである。つべはギリギリ見れる。

将来使えそうな情報

・OKIのサイトでのGPL/LGPLなソースは期限切れでもう配布してないらしい。残念

・USB1に「USB AtoA」なキモいケーブルを繋ぐと端末側は一瞬だけADBデバイスとして認識する。どうやらデフォルトで有効になっている模様。ただしパソコン側から認識できない…自作ケーブルなのでちゃんとしたやつを使えば突破口になる可能性がある。

・リモコンはマウスになる汎用のBTデバイス。単3が2本という微妙な重量を無視すればこれ単体でも10円の元は取れてる…気がする。

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