論ぬい・思想ぬいについて

無属性・无属性ぬいを知った方でよくこの単語を見掛けませんか?
論・思想ぬいとは何だ?という疑問を個人的に調べてまとめてみました。

ただただ”台湾や香港を認めない”という部分の同意を求められていると解釈されている方に、一つの別の視野として読んでいただけると嬉しいです。


まず初めに

当筆者は特にどこの国にも思い入れはありません。
一つの中国についても否定も肯定もしていません。
因みに日本政府も中立な立場を取っていると理解しています。
→詳しく知りたい方は『一つの中国 日本の立場』とググってください。

論ぬい・思想ぬいとは?

簡単な見分け方

微店などで購入時の商品詳細に「一个中国原則」と記載があればそうです。
この記載が一番基本となる見分け方で、記載のある子は
論争ぬい・思想ぬいと日本では呼ばれています。

でも簡単には見分けられない

ぬいと単語がつくので、ぬいぐるみ本体を指していると思われがちですがそうでもなく「服」「デザイン」「工場」などにもあると言われています。

例えば…
・「○○さんがデザイン・原案しました!」の、この”原案者”が支持する方にしか販売・デザインしません。といった場合もあるでしょう。
・「原則を支持する方のオーダーしか製作しません」というぬいぐるみ製作工場もあると聞きます。

これらの点は販売時に記載されないことも多いです。
なぜ記載がないのか?と思う読者もいるかと思います。

筆者がこの問題を調べていると『原則は中国人にとってこの思考はごくごく普通のあたりまえなこと』とコメントされている方が多く見られました。
なので改めて記載することでもないのでしょう。
記載している店=海外からの問い合わせが多い
のかもしれませんね…。

購入を控えた方がいい?

日本での傾向

日本での傾向は”知っていたら買わない”という方が多いようです。
Twitterにてアンケートを取られていた方がいらっしゃいました。

理由はわかりませんが、冒頭に記載したように"台湾"や"香港"などのワードや思想の強要が嫌などの意見がフォローしている方々で見かけることが多く、センシティブやサークル内の方がいいかな?という意見もよく拝見します。


本当に政治思想の押し付けなのか?

本当にそれだけの理由なのか?
わざわざ書いているということは何か理由があるのではないか?
論ぬい所持≠思想支持との表記もされている方も周りに多いけど、理由がはっきりと分からないのに自分の意思表示にしてしまってもいいのか?
…これらが筆者が気になり調べた結果です。

論・思想を書く理由

これは調べれば調べる程沢山の理由が出てきました。
当筆者はQQとよばれるチャットアプリがなく、いわゆるグループには参加していません。
その為、Weiboにて検索をし調べていきました。

同じく疑問に感じている人が居た。

なぜこの文言を書くのか?同意が必要なのか?と質問投稿をされている方がいました。
またこの投稿には1200を超えるコメントが返されています。
それぞれ多数の意見があり、大きく反応があったものだけを取り上げていきます。

①多くの反応

「何故中国人なのにこの思想に疑問を抱くのか?自然なこと」と書いている方も多く感じました。
「Made in China」の書き方が変わっただけなのにという方も。
それだけ自然なこととして中国では捉えられていることも多いのだと感じました。

思想を支持しない方へは
「なぜ中国を支持・尊重しないのに中国で作られるものが欲しいのかわからない。自国で作っては?」
「私たち中国人を尊重しない人に私の作った子のママにならないでほしい」
などの個人的意見もあり、”当たり前に思っていることを否定する購入者”として捉えると、筆者も気持ちが理解できるなと思った部分です。

②過去に海外トラブルがあった

「海外の親しいぬい友だと思っていた方が台湾を支持していて裏切られた」といった個人的意見から「海外ショップとトラブルになった」との記載もありました。

②-1 大前提として


大前提として個人製作されているぬいぐるみは
みんなで好きな子にお金を出し合って量産してお迎えしよう!
というグループオーダーの働き掛けで成立しています。
誰も営利目的でもなく、有属性については製造の明細(工場・証明書の製作会社への支払い明細)も掲載し、特に利益が一切でないように調整されています。

そうして手掛けられた子を、海外ショップでは利益を乗せて販売されているという点が好ましくないと書くと、理解がしやすいかと思います。
※企業製作のぬいは除きます。
その為、「買い付けに来た外国人」と揶揄されるかたも少なくはないように感じます。

海外避けなのではないか?

筆者が調べていて感じたことです。
いわゆる原則について疑問を感じるのは、『中国以外』の方が多いかと思います。
「台湾の方が中国の税を払いたくないという理由・中国国内の問題で海外は気にしなくていい」と書いている日本の販売店などもありましたが、原則について調べる程、理解のある海外の方にしか受け付けない、自衛とのように感じました。

単純に言葉が円滑に通じない、トラブルを招きやすいということも考えられますが、先ほどの項目の様な状況や下記の様なトラブルが発生しているようです。

②の 問題となったショップ

当時はベトナムのショップであったようですが、今現在も海外Shopとして活躍をされているようです。(当筆者もフォローしていました)

よくあるぬい服などの販売取扱店ではあるようですが、「購入者には原則を認めないように要求をしていた」とのことで、記載文など動画にて投稿されているまとめがありました。
※現在そのショップでは文言部分は削除済み

「製作者が条件としてお願いしていることに同意できないが、買付をして利益を出している海外ショップ」というレッテルが貼られる一つの出来事となっているみたいです。

またもう一つの問題として、数百とオーダーしていたにも関わらず、「やっぱり要らないので返金してください」という流れでこの原則を理由にされることもあるようです。

また、中古市場の閑魚でも購入者が海外の方の場合、この原則に同意するか?と聞かれることがあり、否定すればスクショで注意喚起をされている出品者も居たりと対海外に対して敏感になっているように感じました。

海外でのぬいぐるみ愛好者グループへの影響

※こちらの文は胸糞な状況を含みます。

韓国語でのツイートで論ぬい・論服販売ショップおよび該当する子をまとめている方がいます。
この点、気になっている方にとってはとても有益なまとめで日本でも活用されている方がいるのも理解しています。

しかし、このまとめによってどの子が論ぬいか「特定をしやすくなり」、持っている方を「貶す、差別する」「いじめ」という働きをしている一部グループもあるとの報告が上がっており、ぬいに国旗を踏ませる動画など共有されていたり、引退をされた方もいるとのことです。
普通に聞いても胸糞悪いと感じてしまう出来事であまりにも衝撃的でした。

これまた、ママさんが海外に販売する際に避けたい状況のひとつではないかと思います。

書く理由のまとめ

今回の記事もあまりに限定的な範囲で、執筆者もネイティブではない為、翻訳・解釈が少し違う部分もあるかもしれません。
また、全ての発言を正確に翻訳や記事を拾えてるとも思っていないのでほんの僅かな情報ですが…。

このNoteだけで判断するのではなく、色々と調べてみるのもいいかもしれません。

当筆者は”論ぬいを過度に避けることもある意味差別である”と考えており、普通にお披露目など行って愛でております。お迎えした子が論であることを過度に悲観される方も時折目にしますが、愛でてられるのであれば問題はないかと思っています。

何か一つの参考になればいいなと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました!







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