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自由を考える

今朝、息子とケンカしました。

いや、息子は黙るタイプなので私がどんどんヒートアップしてしまってケンカが成り立っていないか。

なにがあったかというと。


我が家のこどもたちは、

月に2日ほど、地域の公立小学校ではない小さなオルタナティブスクールに通っています。

ざっくりと簡単に説明するのはちょっと難しいですが、

いろんなかたちの自由でリアルな学びがある学校

というかんじかな。


今日はその小学校に登校する日。

出かけるときに息子が、今かなりハマっている『あつまれどうぶつの森』の攻略本をもっていて。

『それいつ使うん?』

『スコーレ』

『え?!』

これがどういうことかと言いますと、

その学校での1日の暮らしの中に『スコーレ』という時間があります。

スコーレ とは、遊び、学び、暇、という意味らしいけど、とにかく 自分でなにをするのか決めて学ぶ時間です。

例えば今まで、

息子は薫製をしたり、工作をしたり。

むすめは、すごろくを作ったり、大好きな石や鉱物のことを調べたりしてたかな。

とにかく、

なにをするのか自分で決める。

自由なんです。

私は、いくら自由とはいえ、ゲームの攻略本はいやな気持ちがした。

だから、

『わるい とは言わないが、どういう気持ちでそれを持っていくのか聞かせてほしい』

と話し始めました。


息子はゲームも真剣にハマるタイプで、

本やネットでいろいろ調べてはノートにまとめたり、

それはそれは楽しそうにクリアした内容などを話して聞かせてくれたり、

彼にとっては今いちばん真剣に取り組んでいることなのはよくわかる!

それでも、いやな気持ちがした。

自由だからってゲームの本って、あまりにいい適当すぎるんじゃないか

他の子が見たがって騒ぎになって場の雰囲気を乱すんじゃないか

さすがにそれはないだろ という目で見られて問題になるんじゃないか

自分なら、いくら自由だとしてもやりたいと思わないことをやる息子は 考えが足りない のではないか

すべて私の想像でしかなく、勝手な心配。

学校に到着するまでの車でさんざん私の話を聞かされて黙ってしまい、校舎に入らず車に立て込もった息子がやっと言ったのは

『オレがいると場を乱すんでしょ』

あー、やってしまった。

ヒートアップして余計なことを言ってしまったばっかりに、息子を傷つけてしまった。

『君がいると、それだけで場を乱すなんてそんなことはない。ただ、どんな人でもちょっとしたことで場の雰囲気を乱してしまうことはあって、私は君がそうなってしまうのが心配でざわざわしてしまったんだ、ごめん。』

と話をした。


結局、頑なに校舎に入らないという息子と校舎まわりをウォーキングして、図書館で勉強しようと出かけたら図書館は 『30分程度で出てください(コロナ対策)』 と言われ、外のベンチで宿題したけど暑すぎて、

『もう行くとこないよ。あきらめよう。』

と言って、無事に校舎に入ったのでした(笑)


そのまま半日私も小学校で過ごして辿り着いたこと。

『私なら、それをスコーレでやるのはすこしざわざわするなー』

と気持ちを伝えるだけでよかったかな。

自由って、

自分の自由のために人の自由は侵しちゃいけなくて、

どこまでならみんなの自由を侵さないのか、

自分の気持ちが蔑ろにならないのか、

想像力をフル回転しても

それでは補いきれないこともあって、

それでもやっぱり想像して、

試行錯誤を繰り返しながら

なんとなく見えては消えるようなものだけど、

前にも書いた気がするけど、

どれが正解なのかに辿り着くかどうかより、

そのことを

だれと どんなふうに 考えることができるのか。

考える ってことが

大切だし 面白いよなぁ

って思うんです。

今日みたいなことがあると

息子には ウザイ って思われるかもしれないし、

私自身もへこむけど、

そんなときはいつも

『とにかく一生懸命で、まっすぐぶつかっていったのはわるくない!!』

と自分を励ましています(笑)


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