ダウ９００００が苦手だ。【前編】

タイトルだけ見て「は？何言ってんだこいつ○すぞ」って殺気立ててこれを開いた「自称お笑いファン」のあなた。まぁとりあえずその手に持つピストルを置け。話せばわかる。

俺はダウ９００００が苦手だ。とても。ネタ番組出てても次はダウ９００００！って言われると正直うわっ……てなる。いや、違うんすよ。面白くないとか言ってるわけじゃないんですよ。ネタは全然面白いんすよ。ただ「苦手」なのよ。生理的に無理なんすよ。ごめん。

生理的に無理なもんは生理的に無理なので説明しろと言われても難しいんだけどそれだけではファンの皆様が納得しないだろうと思うので、なんとか4点にまとめて説明する。俺みたいなひねくれ者の一人にでも刺さってくれれば幸いだ。

①ダウ９００００はお笑いなのか？

「U.N.オーエンは彼女なのか？」みたいに言うな。

つまんな。

彼らのコントを見てて思うのは「これはお笑いじゃなくて演劇だろ」っていうこと。

２０２０年M-１でマヂラブが優勝した際に「これは漫才じゃねぇだろ」っていう声が各所で上がった。今思えばまじでくだらない。椎名林檎の「ロックであるとかないとか言ってるアンタが一番ロックじゃねえんだよ」っていう名言と同じで、あれは漫才であるとかないとか言ってるやつらが一番面白くない。サンキュー椎名林檎。

ただね、お笑いコントに関してはこれ微妙なとこなんですよね。そもそも「conte」が「寸劇」を意味する言葉だから元々の意味に「笑い」のニュアンスは含まれてないんだよね。だから純粋なコントという意味では彼らは紛れもなくコントユニットなんだろうけど、じゃあお笑いか？って言われるといやあれは演劇だろって言わざるを得ない。

そもそも彼らはメンバーの多くが芸術学部の映画学科出身で、スタート地点からして既にそっち寄りなのである。台詞回しの感じとか舞台の使い方とかも全部舞台演劇のそれだ。ネタの作りも、単純に「笑い」を求めているというよりは「完成度」を求めてる感じがする。いわゆる、ウエストランドが嫌いなやつ。単独の最後に長尺コントやるな。ほっこり終わりやめろ。彼らがそうなのかは知らんが、そういうとこが個人的にはあまり受け付けないのだ。

②ファンがうざい

まぁファンがうざくないお笑い芸人がいるのかって話だけど。

ダウ９００００は「意識高い系コント師」に部類される。蔑称じゃないよ。どちらかというと「意識高い系が好きそうなコント師」という意味合いだ。この系譜はラーメンズに始まり、東京03、シソンヌ、かが屋と受け継がれている。Wiki見たら蓮見のとこに「ラーメンズに影響を受けた」って書いてあった。そりゃそうだわな。

こういうコント師はいかんせんファンが痛くなりがちだ。ラーメンズのファンなんて見てみろ。いつまで不思議の国のニポン擦ってんだ。ドラマに出てる片桐仁を見るたびに「この人元々お笑いやってて〜」とか語るな。黙ってろ。

ちなみに鵺野はその痛いラーメンズファンの1人だ。サブカルクソ野郎の必修科目なので今後下北でバンドやってファンを食いまくりたい陰キャ大学生はとりあえずラーメンズ観て浅野いにお読んどけ。そんでそいつらをネタにした曲の一つでも書けばいい。「お笑いと言えばラーメンズ～♪」みたいな。

閑話休題

ダウ９００００のファンは痛い。これはもうYouTubeのコメ欄とか見れば一目瞭然だ。特定できないようにニュアンスはぼかすが、例としてこんなコメントがある。

「笑いだけじゃなくて他の感情も引き起こさせるのがすごい！」
「お笑いっていうより演劇みたい！」
「短編小説を読んだかのような満足感」
「10分だったのに30分くらいに感じられた！」

演劇見ろって。ていうか最後のに関しては普通に悪口だろ。その他にもなんか彼らを天才と崇めるコメントが多々あったがまあそのへんは割愛する。そこはそれぞれの価値観やからね。

YouTubeに上がってるネタを見る限り、客もあまりにもウケすぎてる気がする。本当にお笑い好きな客ってある程度ちゃんと笑うべきとことそうじゃないとこを判断して笑うもんだけどなんかこいつらみんなとりあえず笑っとけみたいな感じで笑ってる。粗品に不合格って言われるやつ。

「Z世代」「男女8人組」「ビジュアルがいい」「舞台演劇のようなコント」ってキャッチーな要素が多いから何かと取り沙汰されるけど、さすがに過大評価だと思うのは俺だけだろうか。

長くなりそうなので続きは明日にします。
とりあえず全部読むまでは批判はやめてくれ。