鵺鏡「首落ちるとき」


演目の筋
暗雲つつまれる京の都。四条大通りを行く牛車と付人、そして縄につながれた罪人がいた。
彼らはこれより、宮中のさる御殿でおこなわれる見世物に向かっている。殺されても死なない人間の処刑、さぞや堕落貪る貴族の遊びになるであろう。
これは罪人の首が落ちるまでの物語。落ちた首が見るものは果たして何か。

甲 空腹耐えかねたあなたが盗んだのは、桃によく似た永遠の命の実。人外として、罪人として、今日は最初の処刑日だ。 あなたの目的は家に帰ることだ。 推奨:孤児、野盗、屍 初期喪失:家族 初期因縁:空海(目障)

乙 あなたは甲をみているだけだった。貴族のものを盗んでただですむはずもないのに、馬鹿だ。そんなの。それでも…たった一人の家族だ。あなたの目的は甲を助けることだ。 推奨:孤児、孤高、娼妓 初期喪失:家族 初期因縁:空海(利用)

丙 また罪人が出たらしい。自分が呼ばれたということはそういうことだ。またぞろ小さな民草か。あるいは政に敗れし貴人か。ああ、せめて此度の罪人は、少しでも切るに値するものであってくれまいか…あなたの目的は甲を処刑することだ。 推奨:武士、式、異形 初期喪失: 初期因縁:玉藻の前(主君)

丁 嘘か真かわからぬ、永遠の命の果実などに興味はなかった。それでもそれを奪った罪人に刺さった傷がひとりでに治るのには非常に興味深かった。いったい、この盗人は、何度殺せば死ぬのだろうか?あなたの目的は、甲を殺すことだ。 推奨:貴族、影司、惑師 初期喪失:正気 初期因縁:玉藻の前(利用)

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