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ロトムミライドンのプロトタイプ

 新弾のカード、いまひとつ食指が動かなかったのですが、昨日Dレギュ抜きロトムVSTARを回していて、不意にミライドンexを絡めて安定とスピードを高めるアイディアを思いついたので、仮組みしました。
 ロトムデッキ自体が新環境で強いかどうかはさておき、回してて面白いデッキにはなったと思います。
 タグもつけず、ひっそりこっそり挙げておきます。

Ver.0.2

 まだまだ変わっていく見込みですが、土台はこんな感じです。
 目指したいのは初手タンデムユニットでも後1フォトンブラスターでもなく、初手きゅうそくじゅうでんを宣言して番を終えること。そのための初動安定札を14枚とかなり多く積んでいます。ミライドンex自身がネストボール2個分の初動展開札として機能するのが面白いですね。それがミライドンの強さのゆえん。
 もちろん後攻でミライドンorゼラオラスタートならば、相手の盤面次第で後1フォトンブラスターも狙っていきますが、後1フォトンブラスター重視のターボ構築だけがミライドンの強みだとは思っていなくて。後半の火力不足による息切れや、300超えの高耐久exを押しつけられたときに「次の番ワザが使えない」というフォトンブラスターの制約がネックになるような気もしていました。
 そこでロトムと組み合わせたわけですが、ロトム最大の痛手はふうせん&マルマインのレギュ落ちでした。移動とエネ加速の代替手段もなく、ベンチ対象のエレキダイナモとは噛み合わせが悪い。学習装置をタコ積みできるのが唯一の救いとはいえ、低耐久・青天井火力で相手のメインアタッカーをスピードで蹴散らしていくロトムデッキでは、前を倒された返しで次のアタッカーを準備し続ける必要があります。その懸念点をクリアできないことには、ミライドンを組み合わせたところで意味はない。
 そんな課題を解消してくれたのが、バトルクローのゼラオラでした。

今年最初のベタ惚れカード

 逃げるエネルギーゼロ、かつ手裏剣圏外のHP110、そして優秀な1エネワザ。
 初手ミライドンで並べるのはメリープではなく、コイツです。基本的には場にロトムVが2体、ゼラオラが1体揃うように、タンデムユニットで展開補助をしていきます。
 もちろんスタートできるなら、ゼラオラでスタートしたい。
 最初のアタッカーが倒されて以降はゼラオラを前にして番を始め、準備が整えばゼラオラが逃げてロトムorミライドンで攻撃。整わなければゼラオラ自身が1エネで殴ることもあります。その点、エレキダイナモとの相性がいいですし、運頼みとなるエレキジェネレーターとの噛み合わせも悪くない。
 学習装置やエレキジェネレーターがあるので、メリープを並べるのは2手目以降でいいと考えています。しかもモココは1体立てば十分です。メリープの役目は、博士で走る過程で落としていった雷エネを終盤に回収してミライドンに加速、ミライドンをフィニッシャーとして育てること。ミライドンは後1フォトンブラスターを狙う展開を除き、基本的には従来のロトムの課題であった終盤の息切れを補うためのフィニッシャーとして機能しそうです。ボスで裏の220以下のポケモンを呼んでサイド2枚を取りきったり、あるいはVSTARに対してバトルクロー60を当てておいてサイド1を押しつけてから220で回収したり。おおきなおまもりがレギュ落ちしたことで、280ラインの計算を狂わされる可能性は低くなったかと思います。
 ミライドンの火力補助があるために、従来のロトム専用構築においては17〜18枚積まざるをえなかったどうぐを14枚まで減らすことができました。その枠がエレキジェネレーターになったことでエネ加速が進みますし、ロトムのエネ要求が軽いので、エレキジェネレーターでは1エネヒットすれば御の字。そもそもエネをどれだけたくさん積んだところで、エレキジェネレーターは所詮運ゲー。上振れがあれば下振れもありえます。そんな不安定な確率にエネ加速を委ねたくなかったので、あくの塔型・学習装置ロトムという山をたくさん掘れる優秀なパッケージに、そのまま新弾のカードを代入したような感じです。そのパズルを埋める最後の決定的なピースがゼラオラでした。

 以上はあくまでプロトタイプです。基本ゼラオラを挟んで2-2-1-2と取らせるプランを想定しているので、後半のエネ加速が間に合うのであればモココは外してロトムVの4枚目、ミライドンの3枚目、ネストボールの4枚目、キバナ、基本雷エネルギーの10枚目以降などに差し替えて、初手きゅうそくじゅうでんおよび後1フォトンブラスターの成功確率を上げるような、初動に寄せた構築になっていくかもしれません。どうぐのトラッシュ能力が落ちているので、ガラルフリーザーVを戻すのも視野にあります。
 デッキのコンセプト上、森の封印石を自然に複数枚採用できるのも、後1エレキジェネレーターからのフォトンブラスターを狙うために都合がいいんですよね。余っても打点になるのはロトムならでは。ネストボール2個分と読み換え可能なミライドンexといい、失われたふうせんとサブアタッカーを兼ねるゼラオラといい、こういうマルチファンクショナルなカードが複数種類あって相互に噛み合っているデッキが、個人的には大好きです。

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